「予告犯」☆☆☆☆
インターネット上にアップされた新聞紙製の頭巾を被った男の動画で予告された、問題を起こした食品会社の放火事件。それを機に、そのシンブンシを名乗る男たちによる、動画による予告とネット悪の粛清が繰り返されていく。
宣伝にあったように、この入口でこの出口。派手な犯罪でぶちまけておいて最後はちょっといい話。人はそんな小さなことのためでも、ここまで大きなことをやることがあるというのがこの映画の主張ではあるけど、それができる人は実はそうせざるを得ない状況にあるというのがこの映画の裏主張でもあると思う。主人公がどれだけひどい目にあってきたか。そういう経験があるから他人に優しくなれるのであって、普通に暮らしてる僕らには絶対にできないことではあります。
しかし主人公たちはスーパーマンすぎるでしょう。あそこまでなにもかもリサーチできて、その場所に行けて、警察の裏もかく。あの能力があればもっと他の素晴らしいこともできるだろうと思う反面、あれだけの人間でもこんなことをしなくてはならない状況にあるというのはやはりツラいね。
(ムービル横浜)
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