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2014.09.28

「イン・ザ・ヒーロー」☆☆☆

 ヒーロー番組の劇場版作品で主人公を演じる一ノ瀬リョウは、その映画で自らの役のスーツアクターとしてその道25年の本城と出会う。リョウは日本で撮影中のハリウッド大作のオーディションを受けていたが、その映画のクライマックスの危険なアクションを演じる予定だった外国人俳優が恐れをなして降板し、本城が出演をオファーされる。
 
 なんで序盤の福士君をあんなに嫌な奴にする必要があるのか分からない。最初から夢も目的もあり、ある程度真面目に役者として精進しているのに、スタッフに暴言を吐いたり、裏方の努力を理解しようとしなかったりするのは妙に不自然で、案の定途中からなんのきっかけもなくみんなに仲間として認められてしまうのが解せない。別に最初から真面目で素直なんだけど、どうしてもあと一歩が踏み出せなかった奴みたいな設定でいいのにね。彼を見ていてイライラしました。
 あとクライマックスの映画の撮影。あそこだけ撮ればOKなの?(^^;) それ以外のシーンはまったくなし?
 
 僕はああいったスーツアクターが活躍する特撮ヒーローものも大好きなので、この話は十分感動します。背が低いからレッドにはなれないけど、ピンクとして日本一と呼ばれるとかかっこいいよね~。
 
(シネシティザート)

「愛の渦」☆☆☆☆

 マンションの一室に設けられた秘密クラブで開催される乱交パーティーに、6人の男女が集まった。単にセックスしたいという共通の欲望をもつ彼らは目的を達していくが、時間と共にさまざまな駆け引きが展開していく。

 前半の緊張感はスゴかった。まるで自分があの場所にいるかのようにドキドキしたよ。もし自分があの場所にいたらってやっぱり考えるよね。いや、あそこに行く勇気も自信も無いんですが。(^^;) ただセックスするためだけに集まったからと言って、ハイそれでは始めましょうとは行かないよなあ。あそこに行くのも、相手に話しかけるのも、実際に始めるのも相当勇気がいるね。
 そういう面での緊張感が薄れた後半は、また違う形での緊張感が漂い始める。自分は可愛い方だと思っていた女の子が実はそうでもないと知らしめられるくだりや、セックスの相手に誘われたときにとある理由でもう一回シャワーを浴びに行く美女OLがおかしかった。

 ラストの門脇麦さんと池松くんの展開は意外な流れで面白かったです。最後にスタッフ野郎が受け取るメールも衝撃的でした。

(キネカ大森)

2014.09.25

「ラブホテル」☆☆☆

 人生に絶望した村木は自殺の道連れにとラブホテルに呼んだデリヘル嬢名美の痴態を見るうちその気を無くす。2年後、タクシー運転手となった村木は名美と再会する。

 これも30年くらい前に一度観たきりで、今回観直しました。細かいところ全くと言っていいほど覚えていませんでしたね。相米監督の映画という認識はあったのですが、主人公が村木と名美なんですね。脚本が石井隆ということは全然認識がありませんでした。たしかに個人的には相米というよりは石井隆っぽいなという印象です。衛星放送でやってたものなのでオリジナルのR18からR15にダウングレード?されたものでしたが、たぶんもっとハードなからみが合ったのかもしれないけど、映画としては全然問題ないね。

 しかし村木の気持ちは今ひとつ分からないかな。死のうと思ってたのにエロいことしたらやめたというのはいいとして(笑)、最後の行動とかはちょっと共感できず。あのあとどうするつもりなのかな。
 人間、いろんな事情を抱えて生きている。そういったものを鋭く映し出す落ち着いていながらも迫力のある映画だとは思うのだけど、そんなに面白いわけでも好きな方でもないです。
 佐藤浩市さんがワンカットだけのちょい役で出ててこれも時代を感じました。

(TV)
 

「関白宣言」☆☆☆

 広告代理店に務めるコピーライターの宇田まさしは、祖父の遺産としてもらった小さな無人島に出かけるが、ボートを流されて遭難し海上自衛隊に救助される。会社に戻ったまさしは合コンで知り合った久美に勇気を出して電話をかけ、デートにこぎつける。

 知ってはいたけど公開から30年以上経って初めて観ました。70年代後半の大ヒット曲をモチーフにした映画ですが、歌詞は手紙に書かれたかたちで出てくるものの話自体はほとんど関連がないオリジナルストーリー。平凡なサラリーマンが恋をするが、とある形で障害があることが分かり苦悩するも、なんとかそれを乗り越えようと奮闘するほのぼの人情喜劇。いやあいかにも松竹っぽいなあと思ったら東宝じゃん。そこが驚きか。
 衝撃の事実的なネタをあっさりとセリフで明かしてしまったり、障害が結局は障害として作用していなかったりで今の視点で見ると拍子抜けではありますが、当時のニーズに合った映画だったのかなとは思います。
 泉ピン子さんが若き新妻役だったり、田中邦衛さんが三十路の青年だったりするのが時代を感じますね。ヒロイン名取裕子さんも可愛いしね。
 
(TV)
 

「怪獣大戦争」☆☆☆


  新たに発見された木星の新衛星Xの調査に向かった地球連合宇宙局の富士とグレンは、高度な文明を有すX星人と出会うが、彼らは宇宙怪獣ギングギドラン苦しめられていた。X星人は地球怪獣のゴジラとラドンを借りたいと申し出る。
 
 でたっX星人。(笑) そりゃあ巨大怪獣やら小美人やらいるんだから宇宙人だっているよね。しかしこいつらの行動方針が全く分からない。キングギドラで地球を征服するために邪魔なゴジラとラドンを排除するなら分かるけど、せっかく地球人をだましてゴジラたちをX星に連れて行ったのに、またすぐ操った状態で連れ戻すんじゃ意味ないじゃん。それだったら別にX星に連れて行く必要ないじゃーん。地球で操れよ。可能でしょ。それに結構トホホな結末を迎えるし。
 
 ゴジラ映画も6本目になり、もうこの数本はスタッフも最初のころのスペクタル性やパニック性は完全無視。子供に向けた、僕らのヒーロー怪獣ゴジラの愛らしい活躍のみを見せることがほぼすべてと言う方針で作ってますね。ゴジラがシェーっとかしてるのにはびっくりだし。1作目を観たきりで次にこれを観ちゃった人とかは脳みそぶっ飛んだでしょうね。
 
 それにしても一旦はX星に置いてきぼりにされるゴジラたちの悲しそうな目が涙を誘うわ。
 
(TV)
 

2014.09.20

「ルパン三世」☆☆☆

 秘宝クリムゾンハート・オブ・クレオパトラを狙う大泥棒ルパン三世とその仲間たちはそれが貯蔵される屈指のセキュリティーシステムが敷かれている超巨大要塞型金庫ナヴァロンの箱舟に挑む。

 原作ものの宿命で、どうしても自分の持っている勝手なイメージとの比較をしてしまうけど、再現度は70%くらいで合格点だと思います。っていうかアニメの時点で原作マンガとはずいぶんイメージ違うもんね。再現度が20%でも個人的にはOKなんだけどさ。
 山あり谷ありの展開や騙し合いや信頼し合いの駆け引き、キャラクターの魅力などで一気に見せてくれたので充分に楽しめました。
 ただ、アップ多用でカット割りの細かいアクションは僕は嫌い。最近は007などでもよく見るけど、実際に何が起っているのか全然分からないんだもの。ある程度引いた絵で全体が分かるカットでないとね。
 
 おなじみの仲間が初めて集結するエピソード0的な位置づけのストーリーで、否応無くとも今後の展開に期待してしまう。次はぜひ、「カリオストロの城」にチャレンジして欲しいね。クラリス役は誰がいいかな。もちろんケチョンケチョンにされるだろうけど、 男なら大きな山を越えなくちゃ。(笑)

(109シネマズ川崎)
 
 

「THE NEXT GENERATION パトレイバー/第4章」☆☆☆

 熱海で出現した大怪獣を利用して市長は財政復活のための陰謀を画策していた。海洋学者の七海が真実を追い、特車二課がパトレイバーを起動させる。(「EP6/大怪獣現わる 後編」) 特車二課に爆弾を仕掛けたという電話が入った直後、鳥小屋がこっぱみじんに。棟内の爆弾捜索をする二課メンバーだが、ほかの爆弾が次々と爆発する。(「EP7/タイムドカン」)

 前回から続いた前半よりも、後半の大騒ぎが面白かった。まさかあの人が犯人なんて。(笑) あとでてくるわくるわのお宝の山に爆笑だよ。
 
 エピソードも7本目まで来ましたが、これまで同様まだまだ伏線めいた終わり方が多いのが気になるし、期待も持たせてくれますね。あと5話の後、長編が待っているわけですが、この先どのようになっていくのかね。
 ただその反面、ちょっと中だるみの時期に入ってきてしまったのもたしか。パトレイバー自体はほとんど活躍しないし、ゆるくダラダラした展開が多いので毎回同じようなものを見ている印象も少し出てきました。ここまで来たら絶対最後まで観ますが、最後までこれだったらちょっと残念かもよ。
 
(チネチッタ川崎)
 

2014.09.07

「FORMA」☆☆☆

 綾子はかつての同級生の由香里と偶然再会する。バイト暮らしの由香里を綾子は自分の会社に誘い共に働くようになるが、由香里は自分に対する綾子の態度により少しずつ追い詰められていく。

 145分と言う長さ。観終わってみれば長かったなと言う印象はさほど残らないものの、一つ一つのカットで演技後の余韻が妙に長いものが多く、また繰り返し映し出される描写もあることから120分くらいにはできるのではないかと言うところ。特にクライマックスで延々流れる20分以上のワンカットシーン。巷ではこれが高評価になっている強い要因と思われますが、僕はこの再描写カットがさほど効果的だったとは思えません。このカットで映し出されたものはほとんどがそこまでに別角度から映っていたりセリフで言われていたことばかりで新しい情報はほとんどなく、何があったのかではなくてどういう風にそれは起きたのかということのみ。半分エチュードで撮られたというこの長回しシーンはやはり途中からセリフが意味をなさないものが混じってきていて(まあそれがリアルと言えばリアルではあるのだけど)僕はあまり好きではありませんでした。このカットまるまる無くてももしかしたら映画は成立するのではないかとちょっと思っちゃうほどですよ。
 ただし面白かったのは面白かったです。最初は善意的に見えていながらも実は少しずつ少しずつ現れていく綾子の性根の悪さと、それに振り回されていく由香里の苦しみが独特の緊張感の中で渦巻いていくのがとてもハラハラしました。ああやって善意的に悪意を振りまいていく奴ってホント性質が悪いよね。二人の間に何があったのか、そしてその何かが二人の関係にどう影響しているのかが明らかになってく過程も面白かったです。

 で、タイトルはどういう意味?

(渋谷ユーロスペース)

「JUDGE/ジャッジ 」☆☆☆

 何者かによって集められた7人の男女は、オオカミやライオンといった動物のマスクを装着された上に、手錠を掛けられて席に着かされていた。やがて、それぞれの前に置かれたモニターによりあるゲームが始められる。それは制限時間内に互いの中で最も罪が重いと判断した者に投票し、最多得票の者が死刑に処されるというものだった。

 完全に人狼ゲームを意識しまくっていると思しきワンシチュエーションスリラー。ただし人狼ゲームがその立場を隠してお互いをだましあうことによって成立するのに対して、こちらは同じ多数決でもその理由は単なる不人気投票。悪態をついたり態度が悪かったりすればあっという間に選ばれちゃって終わり。全員が自分に投票して全員が同点になれば誰も死なないんじゃないかとしてそれを目指すも、お互い疑心暗鬼でなかなか思い通りにいかないところなんかはつまりはライアーゲームだよね。まあそこそこ面白いです。
 ただこういうゲームムービーが成立するには、映画上は1回のみであったとしてもその世界では何度もこういった状況が繰り返されていて、そこで映されているのはその中の1回に過ぎないと思わせることができるかどうかは重要だと思います(「バトルロワイヤル」「カイジ」など)。もし1回だけの出来事だったとしたら、なぜその人たちが集められてその状況になったのかを納得させてほしいですね(「ライアーゲーム」「Xゲーム」など)。そのあたりがモヤッとしているから物語に厚みが感じられないです。ゲームのルールも今回限りの思いつきめいちゃっているもんね。
 あの状況に陥った人たちがああいった行動をとって自滅していく様子はよく分かるし、僕がいてもあんなもんだと思うけど、もしあんな状況になっちゃったらという恐怖はあまり感じられませんでした。定点カメラの映像が電波障害っぽくブレたりするのはあまり好きじゃないかな。

(DVD)

2014.09.04

「喰女」☆☆☆

 俳優の長谷川浩介は舞台「真四谷怪談」でお岩に扮する恋人でもあるスター女優の後藤美雪の推薦もあり、主人公の伊右衛門役に抜てきされる。舞台の稽古が進む中、浩介は共演の新人女優の莉緒と浮気し、それを感じ取った美雪は嫉妬や疑心を募らせていく。

 劇中劇と並行して現実の人間関係が描かれる構成なのですが、この劇中劇がもはや単なる劇中劇とは言えないボリュームだし、しかも舞台リハーサルの芝居でありながら客席からは見えないカットでの微妙な表情なども混ぜてくる演出なので、もはや劇中劇とは言えないかもしれません。並行する二つの世界がお互いに影響しあってやがて融合していくというかなり特殊な構成をした、あまり今までに観たことのないタイプの映画でした。
 四谷怪談は物語は知っていても実はがっつりとは接したことがなく(「忠臣蔵外伝四谷怪談」くらいか)、劇中劇であってもその展開が気になってしまいました。これだけでも十分に一本の映画が完成するだろうと言うほどですね。
 ホラー的要素はもちろん十分にちりばめられていていますが、女にだらしない男の情けなさとそんな男に惚れてしまった悲しい女の情念が入りまじって心を乱す映画なので、ホラーよりもサスペンスの印象が強く残りました。だからあんなふうに血なまぐさくて気持ちの悪い描写は止めて、もっとジリジリと観客を精神的に追い込んでいくような展開にしておけばよかったのかもと思いました。でもまあ三池さんだしねー。

(シネシティザート)


「ホットロード」☆☆

 自分が誰からも必要とされていないと感じる14歳の和希は、母親との生活にも学校にも打ち解けられず孤独を抱えていた。ある日、暴走族の春山と出会い、彼らの世界によりどころを見いだしていく。

 振り返り型のナレーションで始まる割には時代設定がぼんやりとしているね。携帯電話を誰も持ってないから原作と同じ80年代なのかと思うけど、でも薄型もブラウン管もテレビは一切映ってなかったと思うし、80年代の不良どもの集まりにしてはタバコの匂いがないのも気になった。と言うことで時代は判断できず。たぶんわざとだよね。バイクの型番とか分かる人なら判断できるのかな。
 それにしても母親の立ち位置がどうにも分からない。娘を気にしているのかいないのか。男一辺倒なのか否か。どうにもこうにも情緒不安定で、あんな母親を持ったらそりゃグレるよなあと同情しきり。だからと言って家にも帰らず学校にも行かずにふらふらする気持ちには共感もできず、なんか遠くから眺めるような感覚で観てしまいました。あまり面白いとは思えなかったなあ。
 能年ちゃんは顔を認識してからは4本目かな。相変わらず見るたびに違う印象を残してていいね。

(109シネマズ川崎)

2014.09.03

「ほとりの朔子」☆☆☆☆

 浪人生の朔子は翻訳家で叔母の海希江に連れられ、夏休みの間に旅に出た伯母の家で過ごすことになる。朔子は海希江の幼なじみで何かを世話を焼いてくれる兎吉やそのおいで福島から避難してきた孝史らと共にのどかな時間を過ごす。

 赤い服で湖のほとりに立つ朔子の幻想的な姿のポスターから想像していたものとは全く違う、ある意味下世話な話に驚きました。若い人たちの話も、叔父叔母世代の話もみんなまったくもってリアルで遠慮や容赦がない。ヒロインのほのかな気持ちは痛いほど分かっちゃうし、叔母さんたちの業の深さは(その表現のサラッと感の強さと共に)心に痛く突き刺さりますね。面白かったです。
いたって普通の二階堂ふみさんの魅力的なこと。鶴田真由さんも歳を重ねた美しさが素晴らしい。それに加えてコンコルゲン古舘寛治さんの存在感よ。

(キネカ大森)


「ニシノユキヒコの恋と冒険」☆☆


 イケメンで女に優しいニシノユキヒコは、ある日突然の事故で死んでしまう。幽霊となった彼は10年前に不倫をしていた人妻の今は成長した娘の元に現れる。彼のお葬式に導かれた娘は彼と料理教室で出会った主婦に彼の恋遍歴を聞かされる。

 オフィスでベタベタし、隣の家でベタベタし、あっちこっちでベタベタベタベタ。モテる男ってのは何か持っているからモテるのでしょうが、このマイペースでつかみどころのないニシノユキヒコくんが(顔以外)なぜあんなにもモテるのかがよく分からない。分かってる。だから僕はモテないのだ。
 しかし正直あまり面白くなかった。いや、ヒガミではないよ。(笑) 一番よく分からないのは主眼の置き方。死んで幽霊となって出てきた彼の回想と彼と関係を持ったわけでもないお茶飲み友達のおばちゃんの昔話がごっちゃになっているのが意味が分からないです。なんで彼はあそこまで深い話をあのおばちゃんにしたっていうの? そしてあんなに個人的な話をペラペラしゃべっちゃう奴をみんな好きになるの? ←と、ここに戻る。
 そもそも(物語上)なんで死んだんだ? (物語上)なんで戻ってきたんだ? うーん、よく分からんよ。

(キネカ大森)

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