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2014.05.21

「5つ数えれば君の夢」☆☆☆☆

 みちるらが通う高校では彼女が実行委員長を務めている文化祭の日程が迫り、園芸部員のさくをはじめとしてみな準備に追われていた。文化祭のメインイベントでもあるミスコンにはクラスでは浮いている存在ながらも美少女として注目を集めるりこや、人気者として取り巻きの多い彌生らが参加を決めており、彌生の友人の都は彼女を優勝させたいと願っていた。

 ここに出てくる少女たちはみな、はた目から見ればごく普通に幸せそうに暮らしている。派手目にツッパリ気味でオトナは目をひそめるような行動をとる子もいるけど、本質的にはあくまで少女である。しかし彼女らはみんなそれぞれの大きなものを抱えている。そんなことで?と言ってはいけない。みんなそれぞれでは地球の未来よりも重要なことなのだ。
 結局は少女の悩みは哲学である。オジサンにはわからない範囲でどんどん深くなっていく。個人が作り出した独自の悩みであるから、どれもみな、本人たちが自ら解決しないとならないのだ。
 表面的にはついていけない。でもそれが重要なことは分かる。重要なことに対峙する彼女らは、みなそうして一つ一つ成長するのです。オジサンからすれば妙な恥ずかしさと妙な緊張感の中で若干ぐちゃぐちゃになりながらも、彼女らを注視してしまいました。逆に男どもが薄っぺらだったり情けなかったりでおかしい。

 主人公の5人を演じた東京女子流は武道館公演も成功させた人気アイドルグループ。個々の区別まではついていなかったけど、こうして見るとみんな個性的で魅力的だね。それぞれの当て書きかと思えるほどのはまり役を得て、ほぼ初めてと思われる演技でも輝いていました。
 少女趣味のオジサン監督かと思ったらエンドロールで女性と知る。しかも上映終了後に突然現れて一言あいさつしたのはかなりの若手女子。今後も期待しますよ。

(東京写真美術館ホール)

「相棒 -劇場版III- 巨大密室!特命係 絶海の孤島へ」☆☆☆

 東京から約300キロ離れた鳳凰島では、元自衛隊員が集まり民間の自衛官として訓練に励んでいた。そこであるとき馬に蹴られた男性が死亡する事故が発生する。警視庁特命係の杉下右京と甲斐享は、その捜査とかこつけて不思議なうわさのある島の実態を調査することになり、島へ向かう。

 映画版しか観ていない僕からすると、観るたびに“相棒”が変わっていてなんか不思議な感じ。相棒の性格もいまひとつつかみきれないのでシリーズものを観続けているという感じはちょっとしないです。特に今回はこれまで観てきた映画版と大きくイメージが違う。たしかにこれまでと同じように社会を包む大きく不条理な問題に対峙している面はあるものの、その描写はハリウッドアクション系のごとき大味ぶりですね。主人公が冷静沈着でなく、筋肉マッチョバリバリなアホ野郎でも成立しちゃいそうな話だよね。
 ただし観ている間は十分楽しめました。主人公たちがいきなり拉致されて島から東京に戻されちゃうところとか意外性な緊張感たっぷりで面白いです。

 それにしても思い込みの深い人は難しい。

(シネシティザート)



「そこのみにて光輝く」☆☆☆☆

 あることが原因で仕事を辞め、ただ怠惰に生活していた達夫はパチンコ屋で知り合った拓児に連れられて彼の住む家に行き、そこで姉の千夏と出会う。二人は互いに惹かれあうが、千夏は家族のために人には言えない仕事を持っていた。

 暗い過去を背負い闇から立ち上がれないでいる青年と、貧しさと複雑な家庭環境から自らを深い闇の中に置く女のラブストーリー。こういう映画は観ている間はジリジリして居心地が悪いのだけど、観終わってしばらくたつといつのまにか複雑な感情が湧き出てきて忘れられなくなる。一つ一つのシーンが重くてつらい。登場人物たちは皆、暗い顔ばかりか笑顔でさえも見るのがつらいくらいに重いものを背負っている。その重さが忘れられない。
 女の弟が起こす事件はある意味予定調和に満ちているけど、その日常の破綻が呼ぶその後の主人公たちの人生が光輝くものになればいいですね。

 最近の池脇千鶴さんは素晴らしすぎるくらいに素晴らしいね。久しぶりに脱いでいるので必見、とか言わないように。でも間違いなく20歳前後のころより魅力的。

(TOHOシネマズ川崎)

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2014.05.13

「テルマエ・ロマエII」☆☆☆☆

 古代ローマの浴場設計技師ルシウスは、タイムスリップした現代日本の風呂文化を再現することで名声を上げていたが、それらが自分のアイディアでなく模倣であることに悩んでいた。あるとき再びタイムスリップしたルシウスは、以前の平たい顔族とは違う集団に遭遇する。

 前作も面白かったけど、今回も面白い。とはいえ、物語の構造は前作とまったく一緒ではないか。前半は日本のお風呂にルシウスが驚き、後半はローマでのルシウスの苦闘をお風呂が救う。安定しているっちゃいるけど、もうひとひねり欲しいところかも。
 ただ十分面白いことには変わりはない。相撲も滑り台も大爆笑。ラーメンと餃子を食べたくなったし、古代ローマに行きたくなったよ。(イヤ無理) このために建築したという巨大なセットは大迫力だね。やっぱお金使える映画は違う。阿部さんはじめとした濃い顔の方々は今回も絶好調。

 さてここまで来たら第3弾もありかな。ここで示唆されたルシウスの“その後”を笑って処理できるかがカギだね。

(109シネマズ木場)


「サンブンノイチ」☆☆☆☆

 キャバクラ店長のシュウ、ボーイのユージ、常連の健の3人はそれぞれの事情から大金を手にするべく、協力して銀行強盗を企て、見事成功する。彼らは奪った大金を均等に分け合うはずだったが、お互いに疑心暗鬼に陥り、自分の取り分を巡る争いが勃発する。

 品川ヒロシ監督は芸人品川拓としての存在が映画監督としては邪魔をしているのかもしれない。もちろん本業が芸人で、その知名度が無かったら3本もの映画を撮ることはできなかったでしょう。しかしあの嫌われ型の芸風(僕も好きではないし)では、撮った映画の評価も正当なものにはならない危険性を十分に秘めています。これだけ面白いものを撮れるのに、真っ当な評価は受けてないんじゃないかね。

 正直かなり面白い。次から次へと出てくる新事実とともにあっという間に転がっていく展開の速さ、誰が誰をだまして誰が誰にだまされているのか最後まで分からない複雑さ、それでいて見事な伏線の張り方とその開示の整合性と意外性、キャラクターの魅力も全開だし、正直不満な部分はほとんどありませんでした。見事。窪塚さんの語る、自分は語るくせに人の意見はほとんど聞かないという(笑)映画ファン論はうなづかさせられたなあ。
 それにしてもブラマヨの小杉さんはほぼ初めての映画出演だと思うのだけど、かなり良かったね。今後も活躍してほしいです。

(109シネマズ川崎)


2014.05.08

「THE NEXT GENERATION パトレイバー」☆☆☆☆

 かつては広く普及していた人間型作業機械「レイバー」も世間からは姿を消し始めていた。それに伴い警視庁のレイバー部隊・特科車両二課パトロールレイバー中隊も出番がほとんどなく、大規模な人員削減を余儀なくされ、隊員たちはただただ待機することが日常となっていた。

 シリアスな2本の劇場版アニメは面白かったけど、それ以外のアニメは観ておらず、マンガも前半くらいまでしか読んでいませんでした。だからここにチラッと出てくる初代メンバーの名前は知っていても、彼らが最後どうなったのかは知りませんでした。そうか、あの二人結婚したのか。

 それはさておき、完全新作として描かれるこのシリーズ、非常に次を期待させる序章で始まりましたね。過去のパトレイバー隊の紹介と現代のその姿を映し出したエピソード0も楽しい作りでそれだけで満足できるし、これと言った事件はなかなか起きないのにそれに備えて待機するために、ただただ待ち時間ばかりが増えていく隊員たちの日常を見せてくれたエピソード1は最高に面白かった。
 2週間限定公開で7回あるのかな。最後の長編に向けて可能な限り全部観に行きたいと思います。

(チネチッタ川崎)

「伝説巨人イデオン 発動篇」☆☆☆☆

 バッフ・クランとの戦いの中でコスモらはイデオンを搭載したソロ・シップで宇宙の放浪者となっていた。あるときカララがイデの力でソロ・シップからバッフクランの船に転送され、父ドバと会見させられる。しかしその再会は幸せなものにはならなかった。

 僕が好きなキッチ・キッチン(いま聞いてもやっぱり変な名前(^^;))がいきなり爆死してしまうところから始まる後編は、テレビではカットされた真の完結編。実はこちらは20年前くらいに1度観ていて3回目になります。しかし今回が一番楽しんで観れたかもしれない。まさかこんなに泣きポイントのある映画だったとは、今回初めて知った感覚です。
 登場人物が圧倒的なイデのパワーに巻き込まれて全員死亡。輪廻転生して新たなる命として生まれ変わることを連想させるラストの展開はいま改めて観ても衝撃的で圧倒されますね。しかもその一人一人の命の消え方が実にエモーショナルじゃないですか。何度も何度も泣かされちゃったよ。特にカーシャのあっけない死に方はその心の叫びの残像と共に涙を誘うね。

 ただそれにしても宇宙空間で戦っていることの描写が雑なのが残念。ドアを開けて外に出てからまた戻ってきてヘルメットを外すとか、敵が割れた隙間から侵入したりするのに船内では普通にノーヘルとか。あー全部イデのなせるワザ?(^^;)
 あと接触篇も発動篇も面白い出来ではあるけど、この2本の間にもう1本あってもいい感じ。じゃないと起承転結が起結くらいになっちゃってるね。

(TV)

「伝説巨人イデオン 接触篇」☆☆☆

 地球人類の移民星であるソロ星で、異星人文明の遺跡が発掘される。一方、異星人バッフ・クランは伝説の無限エネルギー「イデ」の探索のためにソロ星を訪れるが、バッフ・クランの下級兵士の発砲により、両者の戦いが勃発する。そして伝説巨人イデオンが復活する。

 WOWOWで放送され、30年ぶりくらいで観ました。観た当時は大好きだったテレビ版の印象が強く、この駆け足的なダイジェスト版に少なからず不満を覚えたものでしたが、今回改めて観てみるとストーリーに矛盾や無理な展開もほとんどなく(多少は子供向けアニメならではことはあるけど)、とても面白いアニメでした。短いがためにとてもスピーディーな展開になっているのも実は悪くないじゃないですか。
 異星人の遺跡的な巨大ロボット(イデオン)を巡って地球人と異星人(バック・フラン)が数人の勇み足と重なり合う誤解、そしてなにより意地の張り合いでどんどん泥沼の戦いにはまっていく展開が凄まじく、なかでもイデオンとその無限エネルギーであるイデの謎の解明のために自らの星を捨て去る決心をする者まで現れるのには衝撃を受けますね。

(TV)

2014.05.07

「神様のカルテ2」☆☆☆

 妻の榛名の出産を間近に控えた内科医の一止の病院に、大学時代の同期で親友の医師、辰也が赴任してくる。しかし彼は勤務時間が終了するとすぐに帰宅し、時間外の呼び出しにも全く応じない医者となっていた。

 仕事と私とどっちが大切なのっ? なんて言われてみたいとかってネタ話もよくあるけど、実際言われたら結構重い。答えはひとそれぞれでしょうが、即答できるひとはなかなかいないかもしれない。
 医者や警察は心から休める日はほとんどないらしいですね。患者や事件は1日だって待ってはくれないからです。頑張って頑張ってやっとの思いで休んだその日に不在を責められるような出来事が起きてしまうこともある。そのため結果休むことができなくなるらしい。
 しかもその苦しみは本人だけでなく、家族に代表される周りの人たちにおよぶ。この問題は他のいろんな映画や小説などでも語られて来ていると思うけど、結局誰一人として答えや解決策を示せずにいるのではないかな。世の中の大問題なんだろうけどね。
 この映画も問題提起は鋭くしているものの、結局は答えを導き出せてないのが苦しいところです。

(シネシティザート)



「はるか、ノスタルジィ」☆☆☆☆

 少女小説の人気作家である綾瀬慎介は、小説の挿絵を描いていた紀宮の死をきっかけとして、小説の舞台であり故郷でもある小樽を訪ねる。そこで慎介は記憶の中の美少女・遙子にそっくりな、はるかという名の少女と出会う。

 再見したくてDVDを買ったはいいけど、この2時間45分もある映画をいつ観るんだと思い続けてはや数年。風邪で寝込んだすることのない安静の日に、とりあえず半分くらいかなと観始めたら途中で止められずに結局一気に観てしまいました。全然長くなかった。情緒感あふれる素晴らしい映画でした。
 かつて観たのはもう20年も前。それでもかなり多くのシーンを覚えていました。今後も忘れられない大切な映画です。

 言ってしまえばロリコンおじさんが過去の自分と向き合いながらも結局は美少女に翻弄される話なんだけど、この歳になってみると共感度高いすよ。誰だって置き忘れてきたものはいっぱいあるはずだし、それに置き換わるものがあれば手を伸ばすのだ。こうして彼は過去に決着をつけ、新しい人生をつかむことができたのですね。
 この頃の石田ひかりさんのキラメキはハンパねえなあ。柴山智加さんの姿が観れるのも嬉しいね。

(DVD)

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