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2014.04.27

「白ゆき姫殺人事件」☆☆☆☆

 山中で体をめった刺しにされたあげくに焼かれた化粧品会社の美人OLの死体が発見される。テレビディレクターの赤星雄治は、偶然典子の後輩から話を聞き、同僚の城野美姫が事件直後から姿を消していることを知る。赤星は美姫の同僚、家族、幼なじみなどに取材していき、それをきっかけに美姫が容疑者として世間をにぎわしていく。

 ネットに無記名で書いてることのほとんどは正確なものではありません。記名で書いてるものも怪しいものが多い。それらをもとにして他の人が書いたものはその人の意見が含まれるので更に正しいものはなくなっていく。結果、ネットのうわさには信用できる情報は実はほとんどないと言えるでしょう。僕らはほとんどの情報を信用しないままに受け入れています。しかし一部の人たちはそれらすべてを信用してしまう。もしそれがある程度の立場を持って情報を発信する人であれば、その情報が確実なものであるかのように、世間には広がっていきます。もはや世の中の情報のどれが正しくて、どれがいいかげんなものかを判断するのは、個人個人では無理なのではないかと言えるレベルまで世間は混乱しているのです。
 この映画の主人公が犯罪者かどうかは物語の終盤まで分かりませんが、この主人公を犯罪者として世の中に伝えていくネットやマスコミの姿は、なんら違和感のないものでした。世の中でネットで騒がれているもののうちにも、これと同じような流れのにおいがプンプンするものもたくさんあります。あれもこれも、全然根拠は示されてないじゃないか。
 事件の根底に流れるものについては目新しさはあまりありませんでしたが、現在のネットやマスコミの持つ危うさと恐ろしさをきちんと示している点はいいです。また同じようなシーン、カットが視点が変わるとこんなにも違う意味を持つのかと言った面白さ。とても楽しめました。

 井上真央さんも奈々緒さんもよかったけど、なんといっても綾野剛さんの情けなさがすごかった。ラスト、目の前の事実に全く気がつかない彼の姿が衝撃的でした。

(シネシティザート)

2014.04.15

「魔女の宅急便」☆☆☆

「魔女の宅急便」☆☆☆

 魔女を母に持つ13歳の少女キキは、魔女になるための修行として見知らぬ町コリコに降り立ち、1年間生活することになる。キキはオソノが営むパン屋に居候することになり、その店先を借りて宅急便屋を開業する。

 20年以上も前に1回観ただけのアニメ版は細かいところまではよく覚えていませんが、それでも印象深かったらしくこの映画を観ながらもここは違う、ここは同じなどと感じながらの鑑賞になりました。たぶんみんなそうだよね。

 「魔女」や「魔法使い」って言葉は今でこそそんなには悪い印象を与えないものになっている気もするけど、もともとは悪がしこくていたずらチックな悪い存在のような印象もあります。だからこの映画で起きるような人々からの偏見や誤解も十分に考えられるし、その便利な魔法そのものにもやっかみや嫉妬、また悪事への利用を考える輩も出てくるでしょう。あと便利なだけにそれが何らかの理由で使えないときのいわれのないがっかり感なども受け止める必要があります。そういういろんなことを乗り越えていかないと魔法使いは一人前になれないのですね。だからこの一年は、魔法の修行ではなく、魔法使いの修行なのでしょう。
 主人公の魔女キキが一年間でどれだけ成長したか。成長期の少女の一年間は貴重です。アニメは1本だったけど原作小説はキキが大人になるまで続いているらしいので、この後の続編も楽しみにしたほうがいいのかな。

 それにしてもでかいスクリーンだとカバのCGとかいまいち。TVモニターならたぶん気にならないんだろうけど。空を飛ぶのは美しい。

(MOVIX清水)



「地獄でなぜ悪い」☆☆☆☆

 対立する池上の手下を切り殺して収監された妻のため、武藤はその出所を前に娘のミツコを主役に沿えた映画を製作することにする。しかしノウハウのない武藤らは偶然ミツコと行動を共にしていた公次が映画監督と勘違いし、彼に映画を作らせようとする。

 最近の園子温には過激な映画が多いけど、これまた派手にやらかしてくれましたね。SABU監督作かよと思わせるような突っ走りぶりで、思いがけない方向に話が転がる転がる。群像劇で誰が主人公なのかもよく分からないけど、出てくる人たちがみんなハイテンションで一癖も二癖もある連中ばかり。無茶な発想と無理矢理な行動力で全員が2時間を駆け抜けるので息つくひまもありませんでした。唯一巻き込まれ型で足をふみれた星野源さんも結局はほかのみんなと大差ないポテンシャルがありましたね。個人的には映画マニア集団の連中が好きでしたよ。

 本当のヤクザの討ち入りを映画に撮るのも、映画の撮影を気にしながらのヤクザの討ち入りも、差があるような無いような。おかしかったなあ。
 それにしても映画館でかかっていた映画が僕が園子温で一番つまらないと思っている(嫌いな)「部屋」だったのが笑った。覚えているもんだ。

(DVD)

2014.04.14

「シャニダールの花」☆☆

 特定の女性の胸に植物が生え、この世のものとは思えないきれいな花が開花するという奇妙な現象が起きていた。その花びらから貴重な成分が取れると分かった製薬会社は、探し出した花の提供者を「シャニダール」という特別な施設に集めていた。響子はそこで働くために赴任し、研究者の大瀧と出会う。

 僕が監督でも使いたい旬の二人を主人公にして興味は持つけど、それは続かない。あっというまに失速。正直これはつまらなかったです。何が言いたいのか全くと言っていいほどわからなかった。花が咲く意味も、花がもたらす女たちの意識の変化もよく分からなかった。主人公二人もいつから惹かれあっていたのかも不明。最後も何が何だかというところ。感想も言葉が全然出てこない。あ、最近はいつもか。

(DVD)

「壁男」☆☆

 テレビ局でレポーターをつとめる響子のもとに視聴者から届いたはがきには、壁の中には「壁男」というものが住んでいて人間を見てるという情報が書かれていた。テレビでの特集をきっかけに次第にこの噂はひろまっていく。響子の恋人でカメラマンの仁科は壁男に憑かれたように興味を持ち、壁の写真ばかりを撮るようになる。

 いるかどうかも分からない壁男、もしいたとしてもただ見ているだけで何もしてこない壁男に、君はなんでそこまで執着した? ってくらい、主人公の気持ちはよく分からない。気になりだしたらとことんまで気になっちゃうのは分からないでもないけど、それでもあんなになっちゃう気持ちは、やっぱり分かんないなあ。もっと何かどんどん怖がらせるようなことしてくるってのなら分かるけど。
 思わせぶりな映像もあって恐ろしい壁男の存在をにおわせる時間もあるのだけど、結局ただの思わせぶりで終わること数回。最後もなんだかよく分からない状態で終わっちゃったし消化不良。怖くもないし、あまり盛り上がらなかったです。

 数年前の少し若い堺雅人さんが新鮮。観たメイン理由の小野真弓さんはやはりかわいい。(笑)

(DVD)

2014.04.02

「偉大なる、しゅららぼん」☆☆☆☆

 琵琶湖脇の町・石走で、先祖代々不思議な力を継承してきた日出一族の跡取り淡十郎。ある日彼のもとへ分家の涼介が力の修行をするために訪れて同居することになる。二人の通う高校には日出一族と対立する棗一族の跡取りの広海も通っていた。

 えーっと、みなさん、しゅららぼんって音、聞こえました? 僕全然分かりませんでした。鳴ったのかなあ。

 面白かったです。印象的な伏線があったのにもかかわらずそのからくりには気付けず、そのささやかな謎解きと驚きもあって興味を切らさずに観れました。主人公はほぼ狂言回しに徹していて、物語の核となる超能力争いを脇のメンバーが派手にやりあう展開は観客も主人公の視点に立てる感じがして好きです。クライマックスに一番重要な役割を果たす人物のチョイスもナイスですよね。
 湖面が割れて道ができる「十戒」ライクな描写も、しゅららぼんの実態化した巨大なアレの姿も迫力があり、十分に楽しめました。ラストもいいと思うよ。

(MOVIX清水)


「土竜の唄 潜入捜査官 REIJI」☆☆☆☆

 熱血的正義感から問題ばかり起こしていた巡査の菊川玲二はある日ついにクビを言いわたされるが、実は関東一の広域暴力団・数寄矢会の轟周宝を逮捕するため、“土竜”こと潜入捜査官になれという命令だった。偶然にも傘下の阿湖義組若頭・日浦匡也と出会った玲二は、少しずつ轟に近づいていく。

 原作マンガは立ち読みでごくたまに読むけど、最初を読んでなかったので主人公が潜入捜査官だとはこの映画を観るまで知りませんでした。ただのチンピラマンガだと思ってました。(^^;)

 スピードとパワー、勢いと迫力だよね。無茶苦茶な設定の無茶苦茶な展開を無茶苦茶な描写で押し切ってしまうのが三池監督なのである。そのおかげもあって三池作品の評価はばらつくけど、今回は面白かったです。
 いかつい奴らが唄う「土竜の唄」は笑った。君ら、バカでしょ。ヤクザの世界の義理と不義理は難しいね。どうやって立ち回ればいいのか一瞬一瞬が生死を分ける恐ろしさもあり。本当にかかわりたくない。
 難点は堤真一さんが似たような役柄の「地獄でなぜ悪い」とかぶっちゃって見えるのと、ラストの不完全燃焼さ。連ドラじゃないんだからさあ。

(シネシティザート)



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