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2014.02.14

「抱きしめたい ー真実の物語ー」☆☆☆

 交通事故による後遺症で左半身が麻痺し、記憶能力にも障害が残るつかさ。それでも明るく前向きな彼女はタクシードライバーの雅己と出会い、二人は恋に落ちる。結婚を決意した二人には様々な障害があったが、やがてつかさは妊娠する。

 映画はヒロインが死んでいるところからの回想で始まるのでネタバレではないと思うので書くけど、死んでしまうヒロインの運命に対する描写がサラッとしすぎていて、その部分には全く感動しない。障害を越えて結ばれ合ったふたりが過酷な運命で別れざるをえないというのに涙するのがこちらの希望なのに、その希望にはこの映画は全く応えてくれません。死に対する意味合いをほとんど持たせようとせずに、そこまでの話だけで感動は呼び込めないでしょう。事故の後遺症や障害に起因する事故とかでないと、物語としては弱いです。実話ベースだというので仕方がないけど、これが実話ベースの限界だと思います。それなら劇映画にせずにテレビ番組のドキュメンタリー&再現ドラマで十分です。サブタイトルも余計。

 それ以外は楽しめました。障害者である彼女が強く明るく生きていく姿やそれに強く惹かれていく主人公の気持ちなどは十分に魅力的です。話題のキスシーンは確かに素晴らしい。二人の周りの反応もあんな感じだろうなと思う。子供が結婚相手として障害者を連れてきたら親は戸惑うよね。
 しかしあんな事故後のビデオは本当に撮ってたのかな。最後の部分は誰が撮ってんでしょ。

(シネシティザート)



「体温」☆☆☆☆

 倫太郎はラブドールの「イブキ」と二人で暮らし、彼女に話しかけ、時には外でデートするその生活に満足していた。しかしある日、アスカと名乗りキャバクラで働く、イブキとそっくりの倫子に出会う。倫太郎は倫子に惹かれ、イブキを彼女として扱い始める。

 ラブドールを人間の女優さんが演じている。技術が上がり完成した人間と見間違えるような精巧なラブドールと言う設定なのか、それとも主人公と観客のみがそう見えるのかは最初は分からない。このどちらかで序盤の展開の意味合いは少し変わってくると思うのだけど、主人公の行動から僕はなんとなく前者だと思って観ていました。ましてやラブドールの話だと知っているからこのどちらかだと思うけど、もし何も知らないで観はじめたら心を失った人間の女の子なのかとも思う可能性がありますね。だからこの主人公が愛でる車いすの少女が瞬きもせずに身動きもしないということだけで、謎を含んで終盤に向けての大きなトリックの伏線となりうるテクニックなのにそれが十分に生かされていないのがちょっともったいないところかな。
 DVDの特典映像のインタビューや舞台挨拶でヒロイン桜木凛さんが「イブキ」「倫子」「アスカ」の3役で云々と繰り返し言っているのだけど、「倫子」と「アスカ」は明らかに同一人物であるので違和感があります。しかしもしかして本当に別人として見たほうがいいのか? いや、そんなわけはない。でもだとするとこの物語に対する理解が不十分なのかと思ってしまう部分もある。解釈がいろいろ難しいなあ。

 お話のほうは非常にスリリングで面白かったです。ラブドールとの生活に満足していたはずの主人公が、その彼女とそっくりの本当の体温のある生身の女に出会ってしまったら、その心のかき乱され方は尋常ではないでしょう。あんな他人とのコミニュケーションが取れなさそうなやつがその子とすんなり親しくなっちゃうのにはどうかなと思う部分もあるけど、それでも終盤の展開などにはうならされるものがあり、強く心に残りました。その後の主人公とヒロインそれぞれにとても興味があります。
 それにしてもラブドールと二人でボウリングはどうかと思うぞ。(笑)

(DVD)

2014.02.05

「カノジョは嘘を愛しすぎてる」☆☆☆

 人気バンドCRUDE PLAYの初期メンバーだったものの、デビューする前にメンバーから抜けて曲提供に専念していた小笠原秋は、ある日、CRUDE PLAYのファンだという女子高生・小枝理子と出会い、彼女に正体を明かさず恋人同士になる。しかし理子は類いまれな歌声を持っていた。

 映画サイトの採点などで妙に評判がいい気がしていたのですが、劇場に足を運んで、その理由が分かりました。こういう映画をいいと思わない人は最初から観に来ないのね。(笑) 圧倒的アウエーの雰囲気の中、女子中高生たちに囲まれた一人のオジサンは完全に浮いていました。
 そんなオジサンがこの映画を観たかったのは、超大型新人(扱い)の大原櫻子さんを見てみたかったから。ルックスも可愛いし、歌もうまい。演技は、まあまあだ。(笑) ただこんなアテガキみたいな役でデビューしちゃって、今後はどういう方向で行くのかな。そこがとても興味あり。

 さて話は完全拒否るほどには少女漫画っぽくもなく、芸能界裏舞台を描きつつの青春ラブストーリーで両方のバランスも悪くないので、そこそこ楽しめました。ビジュアル重視バンドの実態についてはあんなこともあるかもしれないけど、それでずっとやっていくにはかなりの覚悟がいるね。胡散臭い敏腕プロデューサーの言いぐさとか、ほんとマジむかつくけど、最後にヒロインに言う、恵まれたデビューうんぬんに関しては本当にそう思うよ。

 しかし主人公、その軽率な行動で騒動を起こすくせに、その後もまったく警戒心なし。もう誰も守れないね。(^^;)

(シネシティザート)



「小さいおうち」☆☆☆

 ある日布宮タキが亡くなり、親戚の荒井健史の元に、生前の彼女が書いていた自伝が残される。60数年前、田舎から東京に出てきたタキは、玩具会社に勤める平井とその妻・時子、息子の恭一とともに女中として穏やかな日々を送っていたが、板倉という青年が現れたことで時子の心が騒ぎだしてしまう。

 小さなミステリー要素がある。しかし大巨匠・山田洋次にとってはそれは本当に小さな要素でしかなく、大した扱いではない。そのシーンからその真実明かしまでがかなり短いので、ミステリー的にはあっさり明かされた印象。それ以前にミステリーとしても扱われていないのかもしれない。さらっとしている。
 僕だったらああはしない。最初にそれにまつわるシーンを描き、最後にその真実を明かして観客を驚かせる演出を取る。最初のほうにあったことを最後のほうで明かしてこそ、観客の驚きも大きいはず。
 ただそれを選択することで、物語の本質は違うほうに行く可能性ももちろんある。山田監督はそれを望まなかったのでしょう。むかし、あの家でこんなことがありました。あのおばあちゃんはその思い出をずっと心に秘めて過ごしてきました。あのころは幸せでした。小さな恋もしていました。そんな物語でした。

 黒木華さんが素晴らしいなあ。愛嬌があり、にこっとした笑顔が本当に癒される。田舎出身のお手伝いさんのイメージにばっちり。倍賞千恵子さんは「ホノカアボーイ」あたりからずっと、可愛いおばあちゃんでイメージが定着していますね。ああそういえば倍賞さんと吉岡くんって、さくらと満男かあ。

(MOVIX清水)


2014.02.02

「トリック劇場版 ラストステージ」☆☆☆

 ある日、天才物理学者・上田次郎のもとに、村上商事の加賀美慎一からとある海外の秘境にあるレアアースの採掘に関して、地元部族の呪術師による妨害を解消するため協力して欲しいという依頼がくる。上田は呪術師のトリックを見破るために自称超売れっ子天才美人マジシャンの山田奈緒子を旅に同行させることにする。

 このシリーズは好きです。毎年のように作られるのではなく、何年かに一回くらいの緩いペースで戻ってくるので飽きもせずに10数年間つき合ってきました。そのたび馴染みのあるメンバーの同じようなノリの活躍を堪能してきました。べつに終わらなくていいんですけどね。
 だいたいこれがラストにふさわしいかと言われれば、全くふさわしいとは思いません。最終回と銘打っているのはタイトルだけで、内容は全く今までの物と変わらないし、この後続編が作れる可能性を残してないかと言えばそんなことはない。オトナの事情さえなければ全然続けられるじゃない。また「復活」とか言って作り始めてもなんら問題はないよね。それもまたトリックっぽいと言えなくもないし。

 不可思議な現象に科学的?な根拠がきちんと示されているとか、序盤の伏線がきちんと終盤に活かされているとか、細かいギャグが今回も溌剌としているとか、面白さでいえば文句なし。ムッシュムラ~ムラ。

(シネシティザート)


「麦子さんと」☆☆☆

 声優を夢見るアニオタ女子の小岩麦子は兄と2人暮らしだったが、幼い頃に家を出た母の彩子が突然舞い戻ってきて同居することになる。麦子は戸惑い母に心を開くことができない日々を送るが、母はあまりにも唐突にこの世を去ってしまう。麦子は納骨のため母の故郷を訪れることになる。

 親は大切にしよう。この映画のようにそんな当たり前のことも当たり前ではない環境も確かにある。しかしそんな環境にあったとしても、やっぱり親子の絆が浮き上がってくるときもやっぱりあるのだ。それに気がつくのがちょっとだけ遅いだけでも、結構なダメージが残るので、やっぱり親のことは大切にしようと改めて思う。
 そりゃあ十何年も前から離れて暮らしていた親といきなり同居って、しかもそれを決めちゃった兄貴は早々に退場って、キツイよねえ。おとなしく見れてたテレビが雑音付きになるってだけでもかなりうっとしいものね。きつく当たっちゃったりしても、それはある程度仕方がないでしょう。家族は離れて暮らすと、あとあといろんな小さくて大きいことが起きるのだ。
 しかし後半の母親の故郷での出来事の数々は、一つ一つがしみじみする。町の人たちの反応とか、実に微笑ましいね。

 堀北ちゃんがアニメ声優にあこがれていながらも、いきなり舞台で歌いだしたりしないのが逆に素晴らしい。一貫してあこがれているのかと思いきや、結構思い付きっぽいという点も気に入った。それにしてもアニメキャラのマネとか、萌えたね。

(テアトル新宿)

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