「トーク・トゥ・ザ・デッド」☆☆☆☆
百合は母親が男を作って家を出てしまって以降、幼い弟を養うためデリヘル嬢として働いていたが、ある日外出中に弟が病死してしまう。百合は同僚のマユから死者と話すことができるというアプリの存在を聞き、半信半疑で使ってみると死んだはずの弟の声が聞こえてくる。
基本的にホラーではあるけども、物語のほとんどはつらい過去を背負い苦難に満ちた生活を送る女がそのなかで喜びを見つけていく話で、ホラー的要素は終盤までほとんど感じられません。その彼女の運命もホラーならではのものではあるけども、それが悲劇なのかどうかはよく分かりません。むしろ彼女にとってはあの展開は喜びと言えるほどのものがったかもしれません。
ストーリーの流れがとても丁寧で面白く、ちょっと抜けた感じの同僚のデリヘル嬢などの脇の登場人物も魅力的で、かなり面白かったです。ラストも意外で驚きました。
しかしかつては呪いのビデオですら今風と感じたものだけど、呪いのケータイを経ていまや呪いのアプリかよ! 呪い文化もどんどん進化しているね。(笑)
(DVD)
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