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2013.10.31

「陽だまりの彼女」☆☆☆

 新人営業マンの浩介は、仕事先で中学時代に親しんでいた真緒と10年ぶりに再会する。見違えるほど美しい大人の女性になっていた真緒に浩介は恋に落ちるが、彼女にはある大きな秘密があった

 その“秘密”は知らないで観た者としたら想像を絶するものでした。導入部からは予想だにすることのできない展開にちょっちょクラクラしつつも、それでも二人の可愛らしい恋愛模様とその悲劇性の高く逆らえない運命にはほろりとさせられました。やっぱ、あれは可哀想だよね。心から同情します。
 設定自体はともかく、あの設定ならこの展開は何一つ無理もないわけで、ある意味難病系とも言えるラブストーリーが好きなピュアな僕たち(笑)には文句はつけられないい映画だと思います。
 思った以上に素朴系青年が似合っている松潤君もよし。ホンワカ系で能力も高そうな上野樹里さんも美しい。少女時代を演じた葵わかなさんもよかったね。いろんな部分でかわいい映画でした。

(シネシティザート)


「映画 鈴木先生」☆☆☆☆

 緋桜山中学校教師の鈴木は、一見問題がない普通の生徒ほど注意が必要との考えの下、独自の教育理論で理想的なクラスを築き上げようとしていた。そんな中行われた生徒会選挙で普段は生徒会活動に興味がないはずの生徒が立候補する。またOBの一人が校内である事件を起こす。

 描写されているのは単なる生徒会選挙であるけど、それに対して議論される事柄は実際の世の中の公的選挙を如実に示しています。選挙の仕組みを打ち破るために立候補した生徒の、僕が考えたこともなかったその主張はとても合点がいくもので、この主張に僕は非常に共感するものがありました。そうか、そういうものの見方があるのか。選挙に参加するのが正しくて、なるべく選挙には参加しましょうと言うのが世の中の気運ではあるのだけど、実はそうとばかり言うことはできないんだなと今回思いました。もちろん参加しないほうがいいわけではないのだけど。
 もうひとつ。後半に大きな事件が起き、その犯人も大きな主張をする。こちらは事件性が高くその意思に共感はできないけど、それでも世の中の仕組みの悪い点が浮き彫りになっているために、心苦しさは大きくのしかかりますね。
 実は娯楽性と社会性の両面を併せ持った傑作なのではないかね。これはいいです。

(DVD)

2013.10.29

「謝罪の王様」☆☆☆☆

 東京謝罪センター所長、黒島譲のもとに帰国子女の典子が訪れる。彼女はヤクザの車と追突事故を起こしてうまく謝れずに、法外な賠償金の支払いを迫られていた。黒島はヤクザへの謝罪で彼女を助け、彼女はそれをきっかけでアシスタントとなる。

 面白かったです。前半はウンチク的謝罪テクニックで乗り切り、後半はそれらを超える大トラブルをどう解消するかというサスペンスフルな展開に流れ込み、謝罪のスケールがどんどん大きくなっていくのがおかしい。それだけでも十分面白いのに、それら一つ一つのエピソードが実はいろいろな形でつながっていたりして驚かされること数回。ええー、そうだったの?的なしかけにガンガンやられました。黒島の過去の話とかもおかしいだけでなく実はとても共感できるというのもよいね。典子の過去のエピソードも好き。あまり笑わない彼女が最後にペロッと出したベロが可愛い。(笑) 最後の歌も楽しいね。

 ではみなさん、ご一緒に(前略)自由の女神(後略)。

(シネシティザート)



「凶悪」☆☆☆☆

 ジャーナリストの藤井は連絡を入れてきた死刑囚の須藤と面会し、彼が世に出ていない3件の殺人に関わっていると告げられる。それらの事件の首謀者は“先生”と呼ばれる人物で、まだ捕まっていないことが許せないと言う。藤井が取材を進めていくうち、須藤や先生の凶悪な犯罪が明らかになっていく。

 この映画の感想は、主人公が書いた記事を読んだ奥さんのセリフにつきると思う。こんなひどいことをする人間の姿に怒りつつ、こんなことが行われてしまう世界にもドキドキしてしまうのです。過度に暴力的な映画を観るとき、そこで痛めつけられ、殺されるひとの痛みは逆に伝わりません。ひとであることは否定され、物であるかのごとく見えてきてしまいます。描写には目を背けたくなっても、起きていることの現実性は実感できませんね。この麻痺が怖い。
 殺された人の憎しみを晴らすために、その相手を殺したいと思う。その真っ当ともいえる気持ちの恐ろしさとそこに潜む狂気には正直関わりたくない。しかしその恐ろしさと狂気を楽しんでしまう自分は、どうなんだろうね。僕も狂ってますか。
 それにしてもピエール滝さんの動と静を兼ね備えた凶悪犯の姿は恐ろしすぎるね。本当にかかわりたくないよ。

(MOVIX清水)



2013.10.17

「許されざる者」☆☆☆☆

 明治13年の北海道に住む釜田十兵衛はかつては人斬り十兵衛との異名を持ち恐れられていた幕府軍残党であったが、いまは剣を捨て子供たちと貧乏百姓生活をしていた。そこにかつての仲間が訪れ、女郎を傷つけた敵にかかった賞金を狙わないかと持ちかけられる。

 元映画はもう20年も前なのね。観たよ~。でもほとんど覚えて無かったよ~。(^^;)

 殺陣が素晴らしい。かっこつけずに泥臭い感じの切り合いがリアル。あと佐藤浩市さんの悪徳保安官(ではなく警察官?)のふてぶてしさがよい。完全な悪というわけではなく、権力を持った少し間違っただけの男という立ち位置がこれまたリアル。こいつは信念を持っているだけにさらに性質が悪く、誰をも寄せ付けない力強さも持っていてとても魅力的でもある。もちろん近寄りたくはないけどね。
 ただなんであの警察官はあのかたき討ち自体を取り締まらないのかね。賞金稼ぎを取り締まるよりは、あの女郎たちを取り締まるほうが早いのに。要するに楽しんでいるのかな?

(シネシティザート)



「風立ちぬ(‘76)」☆☆☆

 昭和17年、軽井沢にある水沢家の別荘には一人娘の節子が療養のため訪れていた。結城達郎はそんな彼女に思いを寄せ、水沢家をたびたび訪れていた。やがて二人は思いを寄せ合うようになるが、節子は思い病魔に侵されていく。また戦局は悪化し達郎が戦地へ向かう日も近づいてきていた。

 ただいま絶賛公開中の同名アニメ映画とどう違うのかという思いで観ましたが、当然のごとく全然違いました。ヒロインが病魔に侵されていること以外はほとんど違うのね。ただお見合い相手が飛行機の設計士みたいなセリフがありました。出てこなかったけどね。
 ということで全く別の映画なのですが、やっぱり百恵ちゃん可愛いなあ。(笑)

 いまは不治の病ではないと言われるけども、当時は罹ったら終わりのように言われていた結核。ただひたすら空気のいいところで平穏に過ごすだけという治療法は大変ですね。しかもほとんど治らない。そこに訪れる戦争の影。どうしたって厳しい状況ですが、愛する人とのかけがえのない時間を過ごせた二人はもしかしたらあの時代においては幸せだったのかもしれません。今は本当に幸せな時代なのですが、いつどんなかたちでその日常が崩れるのか分からないという点ではいつの時代も同じです。日々を悔いなく大切に生きていかなくてはと思いました。

(TV)

2013.10.16

「劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」☆☆☆☆

 小学生の仁太(じんたん)や芽衣子(めんま)ら6人組は“超平和バスターズ”を結成して遊んでいたが、ある日不慮の事故で芽衣子が死んでしまう。それをきっかけに残された5人はいつしか疎遠になっていた。しかし高校生になった仁太の前に、死んだはずの芽衣子が現れる。

 安城鳴子(あんじょうなるこ)を“あなる”とか呼ぶなって。(笑) あなるが好きとか言えないじゃ~ん。

 テレビシリーズの評判が良かったために作られた劇場版は続編だと思っていました。宣伝の印象もそんな感じでした。そのため公開に先立って始まった特別再放送を全部観てからこの映画を観ましたが、フタを開けたら8割が総集編でした。(^^;) めんまが帰ってきたのが高1のときで、子供のころを絡めながら描いていたのがテレビシリーズでしたが、映画では高2になったじんたんたちが高1と子供のころを振り返るつくりでした。
 なので3つの時間軸が行ったり来たりすることになって結構複雑になっていて、テレビを観ていなかったらもしかしたら高1と高2で混乱したんではないかな。テレビを観てたので問題なかったけど、初見だったら理解できたか自信がないです。

 しかしそれでも十分泣けましたよ。めんまが願いをかなえて涙するとき、隣にいた見知らぬ中学生女子と一緒に(笑)僕も泣きました。疎遠になっていた仲間が再び集うようになるのって、やはり羨ましいね。

(シネシティザート)


「潮騒」☆☆☆

 伊勢湾にある歌島に住む18歳の新治は漁師の見習いとして母と弟の生計を助けていた。ある日見知らぬ少女と出会った新治は彼女が、村の金持、宮田照吉の娘で初江で、最近島に戻ってきたと知る。やがて二人は恋に落ち、秘密の場所で会うようになる。

 きてーよーその火を飛び越えてー、の潮騒を何十年も経ってから始めて観ました。百恵ちゃん可愛いなあ。(笑) しかしその焚火を飛び越えるシーンが結構トホホな感覚を覚えさせるものだったのは意外でした。相手が寝ているからと言って濡れた服を脱ぎだし、目を開けたら見るなと言い、それでいて相手も脱いだら恥ずかしくないとか言って焚火を飛び越えてこっちへ来いと言い、飛んできたら最後の一線は拒絶。何をいまさら。それなら呼ぶなよ。(^^;) かわいいから許されるけど、当人だったら脱力だよ。最初に脱いだ時点で相手が起きること、想定内でしょうよ。有名なシーンなので勝手に名シーンだと思ってました。

 お話は他愛のない部分も多い青春ドラマで、主演の二人の魅力を前面に押し出したアイドル映画と言い切って間違いないでしょう。二人が結ばれるのかどうかとか、正直どっちでもいいもんね。当時この二人を観るために映画館に向かった人たちは満足したでしょう。僕も満足です。

(TV)

「豚と軍艦」☆☆☆

 米海軍の軍艦入港でにぎわう町の中心地。当局の取締りで苦しむ日森一家は、基地の残飯を提供するという話にのっかり、豚の飼育を始めることとする。なんとか金をつくり、彼らの商売にもメドがつき始めたころ、一家にタカリに来たやくざが殺され、チンピラの欣太はその死体を沖合まで捨てにいく手伝いをさせらてしまう。

 最近観た映画では痴呆症老人役だった吉村実子さんがデビューした映画らしい。まだまだピチピチしていて、とても個性的で魅力的である。ってことはそれだけ昔の映画ってこと。当然のごとく僕も生まれていない白黒映画です。(1961年作)
 面白いことは面白いんだけど、時代背景とかが正直言ってほとんど分からない。当時の米軍と基地の周りで暮らす人の関係性とか、そもそもの当時の人たちの暮らし方とか。例えばずっと後に当時を振り返る形で作られた映画ならば、何らかの形で時代の現状を理解させるような描写があるものだけど、これは描かれた当時に現代劇として作られたものなのでその説明的描写が一切?ないのです。その当時の観客にとっては当然なことも、いま観たら分からなくなっているのよね。やっぱり映画ってその時代を写し取るものなのです。
 若き日の桑田圭祐こと(うそ)長門裕之さん演じる主人公のチンピラ青年はとんがってて無鉄砲で全く理解できないのだけど、当時の目線ならイキイキした魅力的な奴なのかね。ヒロインのほうはかわいそうで移入できる。その後強く生きることはできたのかな。

 豚の軍団による大パニックは面白い。マジなアナログの面白さ。

(TV)

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