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2013.09.25

「さよなら渓谷」☆☆☆☆

 都会の喧騒から離れた町で、幼児が殺害され実母が犯人として逮捕される事件が起こる。事件は解決したかに見えたが、隣に住む尾崎俊介がこの母親と不倫関係にあったとされ、共犯の疑いがかけられる。通報したのは俊介の妻のかなこであった。俊介とかなこにはある秘密があった。

 いま読売新聞で連載している吉田修一の小説が面白く、毎日読んでいます。それに伴い何冊か小説を読みました。その中の1冊がこれ。読んだ直後に映画化を知り、その偶然にちょっと驚きました。おかげで珍しく先に原作を読んでいたパターンを経験しました。先に読んでいると読んでいるなりの楽しみ方がありますね。でもやっぱり読んでないほうがよかったかなあ。
 ということでこの映画のトリックというかネタというか、一番大切な秘密の部分は知っていた(と言っても広告とかで書いてあるから関係なかったけど)ので、主人公たちの心の動きやその緊迫した表情ばかりを追い続ける形になりました。特にやっぱり真木さんの感情を抑えた表情に圧倒されました。エロいシーンも含めて、大迫力。

 あの二人の関係性を自分の立場として理解できるかどうかは微妙ではあるけど、あの二人がそういう選択をせざるを得なかった状況は理解せざるを得ません。あの二人には、あれだけが正解だったのでしょう。
 しかし15年前の事件の描写があまり説得力無かったかも。犯人たちの刹那的な狂気が感じられないよ。あそこはじっくりと描くべきだったんじゃない?

(静岡シネギャラリー)


「夏の終わり」☆☆

 昭和30年代、相澤知子は小杉慎吾という作家と一緒にいたが、小杉には家庭があり、半分づつを両方の家で暮らしていた。そこにかつて知子と恋に落ちていた木下という男が訪ねてくる。小杉との生活に疑問を持ち始めていた知子は木下とも会うようになる。

 いったい満島ひかりさんはいくつの役なんだろう。少なくとも30代後半だよね? 全然そうは見えなかったけど。
 それはさておき、いまひとつよく分からなかった。時折過去のシーンになったりするけど、いつを描いているのかすぐにはよく分からず、また話自体もポンポン飛ぶので筋を追うのが精いっぱい。主人公たちの気持ちの変化とか、そもそもの想いとか、ほとんど感じ取れませんでした。残念。

(シネシティザート)


2013.09.17

「旅立ちの島唄 ~十五の春~」☆☆☆☆

 沖縄本島から東へ360km離れたところにある南大東島には高校がないため、この島でサトウキビ畑を営む父と二人暮らしの優奈は中学卒業後は島を出なければならない。彼女の母親は姉の進学と共に那覇についていったきり戻って来ていなかった。

 たぶん本当にある状況なのでしょう。島に高校がないために、中学を卒業したら15歳で故郷を離れなくてはならない。そのとき親がついていく場合もあれば、ひとりで出ていく選択もありうる。あまりにも早い、巣立ちの決断です。たぶんのほほんと高校大学まで親元で過ごす子供よりも早く成長してしまう可能性も高いでしょうね。
 成長するにはまだ若いはずの少女が、そのいきなり訪れるわけではない旅立ちの日に向けて、1年前から少しずつその心の準備をしていく中で成長する姿は感動的ですね。姉の進学についていったことで主人公とは離れて暮らしている母親の今の真実を目の当たりにして傷つき、苦しみ、そしてさらに次に進んでいくところや、淡い恋心を持っていた少年との関係性が変化を見せた際にもまた彼女も変わっていく描写が素晴らしいです。彼女の歌声も気持ちよく、さわやかな感動を残してくれる佳作でした。

(静岡シネギャラリー)


「ガッチャマン」☆☆

 謎の組織ギャラクターが突如全世界に対して宣戦布告し、圧倒的な戦力で瞬く間に世界の半分を制圧する。十数年後、幼い頃から特殊訓練を積んできた科学忍者隊と呼ばれる5人の若者に最後の望みが託された。そして東京にギャラクターが現れる。

 僕はCGが凄いとかにあまり価値を感じないほうなので、この映画のCGが凄いとか言われてもあまりピンときません。CGなら何でもできるんでしょという感覚で、逆にCGじゃない映像のほうがスゲーと思うくらいです。この映画も日本映画としては、というレベルなら確かにCGが凄いのかもしれないけど、日本の技術ならお金さえかければ外国映画と同じものを作るのは何も不思議ではないものね。できればCGでなく、肉体のアクションで海外に負けないものを目指してもらいたいです。

 僕らの世代なら誰でも知っているガッチャマンという素材を映画化するにあたって、物語の設定からすべて書き換えるという姿勢は、僕は全くOKです。どうせ同じものは作れないんだからね。でもそれは、きちんと面白いものを作ったら、というお話。この無理な設定、思い入れの全く持てない登場人物、そしてなぜそうなるのか分からない展開などに満ち溢れた映画は、やっぱり楽しむことはできず、ガッチャマンの無駄遣いに感じてしまうのは僕だけではないでしょうね。
 ひと月もかからずに世界の半分を手に入れた敵が、なんで十数年もたっても東京だけは攻撃してこなかったのか。始まって5分で生じた疑問が最後まで明かされない点だけでもこの映画は認められないです。そもそもどうやって世界の半分を壊滅させたの? 破壊兵器があるのかと思えばそうでもなさそう。肉弾戦だとすればその人数は? もう少し脚本、練ろうよ。ガッチャマンの名前だけじゃ、やっぱりキツイです。

(シネシティザート)

2013.09.10

「映画 謎解きはディナーのあとで」☆☆☆

 大財閥の令嬢でありながら刑事として警視庁に勤める宝生麗子は休暇を利用して、宝生家所有の豪華客船プリンセス・レイコ号で執事の影山とともにシンガポールへ向かう。しかし出航後ほどなくして、船内で殺人事件が起きてしまう。真相を解明しようとする麗子と影山だが、プリンセス・レイコには3000人が乗っていた。

 嵐好きの娘につられて、テレビシリーズも半分くらい観ました。おかげで物語を楽しむ素養は出来上がっていたのでその点は助かりました。じゃなかったら、結構寒いギャグとかあって引いた部分もあったかも。
 この映画のターゲットは明らかに若い世代で、そのターゲットに向けて純粋に楽しめるものを作る姿勢がはっきりしているので、例えば刑事が高価な像を壊してしまってもごまかせちゃったり、怪しげな泥棒兄弟がウロウロしてても誰も怪しまなかったり、めちゃくちゃ力技な盗難計画が成り立っちゃったりしても、あまり気にならないのです。シリアスな映画ではない、わらった者勝ちな映画を素直に楽しみました。だいたい、毒舌な執事とちょっと抜けたところもある勝気なお嬢様の関係だけとっても十分漫画的なのでそういうギアで観たほうがお得です。
 テレビもなんだかんだで面白かったし、映画としても楽しめたので、また続編とかあってもいいかな。絶対にないとは思うけど、あの二人が恋に落ちて結ばれるところとか見てみたいよ。

(シネシティザート)


「おにいちゃんのハナビ」☆☆☆☆

 新潟県小千谷市片貝町では町民たちだけの力で行われる花火大会“片貝まつり”が毎年催される。ちょうどその日に半年間の入院生活を終えた高校生の華は、兄の太郎が自室に引きこもっていることを知る。来年の自分たちの花火を盛り上げようと盛り上がる成人会に遭遇した華は、太郎を成人会に参加させようとする。

 愛すべき妹のために何ができるか。泣けた。ここ数年でも最大レベルの泣きでした(当社比)。
何もできずにただ暗く落ち込んだ生活を送っていた兄が、明るく活力に富んだ妹に引っ張られて変わっていく姿には心打たれたし、その妹のために一念発起して自分にできる最大限のことをしてあげようと思うようになった姿には泣かされました。無理なことではない、自分でできる範囲でってのが素晴らしいのだ。しかしその範囲ではまさに最大限ではないか。
 オーソドックスながらも花火のシーンは泣いたよ。ああやってひとつひとつに思入れが詰まっている花火ってすごいね。

 谷村美月さんのイキイキとした妹っぷりはいいなあ。もうそろそろ妹キャラは卒業の時期に来ているからもうすでにこれって貴重? 高良君もはまり役。主人公のその他の友人の一人が無名時代?の剛力彩芽さんだった。

(DVD)

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