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2013.05.04

「北京的西瓜」☆☆☆

 千葉県船橋市郊外で八百屋を営む堀越春三は日本の野菜は高くて買えないと嘆く中国からの留学生たをち見かねて店の野菜を原価以下で販売するなど、なにかと世話を焼くようになる。留学生達は「お父さん」と慕って集まってくるが、あまりに度を越した援助のため、やがて店の経営は苦しくなっていく。

 大林監督の映画を始めて観たのはもう35年前の「ふりむけば愛」。それから30本以上の大林映画を観てきたのだけど、わずかに抜け落ちている数本の映画の中にこれがありました。このたびDVDで入手したので20数年目にしてやっと観ることができました。その点は嬉しかったです。
 ただ待ち望んだだけものがあったかというと微妙。(笑) 自分の理想のために家族をないがしろにする主人公の行動にはイライラしてしまう。主人公は当たり前のことをしただけみたいに語るが、あれはエゴだね。本当に大切な人たちを自分のわがままで不幸にする寸前だったと思う。厚かましく空気が読めない中国人たちの描写もどうかな。中国人全体の印象も悪くなるね。
 そしてなにより、とある事情から中国ロケが行えなかったことを劇中でそのまま役者に説明させる演出はいま観るとおかしく思える。公開当時はそのとある理由が天安門事件による渡航困難であることが公知であったかもしれないけど、いまとなってはそんなことは映画とは別の話。物語上とのリンクは全く無いしね。あの事件により、撮影が難しくなったことを示したいのなら、物語も変えてもよかったかもと、24年もたってからやっと観たものとしては思いました。その時代に観なくてはダメな映画はやはりその時代に観なくてはダメね。

(DVD)

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