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2013.03.21

「ジョーカーゲーム」☆☆

 高校3年生の赤沢千夏たちのクラス全員が参加する合宿の初日に、担任から「ババ抜き」をすると発表される。遊び感覚で初日を終えた千夏たちだったが、敗者となったクラスメートが千夏たちの目の前で謎の男たちによって拉致されてしまう。そして次の日もババ抜きが行われることになる。

 うーんと、設定がよく分からないなあ。何のためにババ抜きをさせているのかも、負けた生徒たちがどうなったのかも、主人公たちが最後どうなったのかも、結局よく分からなかった。ババ抜きの際の主要ルールである契約システムも、委託する側のメリットが全くよく分からない。なんでみんなアレに乗っかるんだろう。みんなでやれば敗者は人数分の一なのに、委託したら敗者は何倍にもなるのにね。
 というふうに設定がしっかりしていないから、話が進んでもあまり盛り上がらない。ゲームも単純にババ抜きなので大した駆け引きもなく、ビジュアル的にも面白味もない。一応ブラフや友人への信頼などのアイテムを使おうとはするものの、それが活かされているとは到底思えないんだよね。負けたら死ぬと言った緊迫感も希薄。わざと負けようとする少女の意思も強いんだか、そもそもその意思があるんだか。

 それにしても明らかに「バトルロワイヤル」を意識しすぎでしょう。パクリと言ってもいいくらいに本質は同じ。これはあかんよ。

(DVD)

「BUNGO ささやかな欲望 告白する紳士たち」☆☆☆

 寿司屋の看板娘ともよは、ある日密かに好意を持つ常連客の無口な紳士の湊にばったり遭遇し、鮨にまつわる亡き母との思い出話を聞く。大学生の松夫は映画館で出会った綾子の手を衝動的に握ってしまい、それをきっかけに綾子と付き合うことになるが、松夫は綾子は誰に対してもああして手を握り返すのか不安に思う。戦争で片目を失った信一と見合い結婚した絹子は幸せな新婚生活を始めるが、信一からあることを告白される。

 日本文学の文豪たちが残した一風変わった恋愛小説を映像化した連作集。僕は学生時代はともかく、大人になってからはこの手の古典小説は全く読んでいないため、知っている話はありませんでした。古き良き日本文学、ではあるのですが、刺激に飢えた僕(笑)には淡々と進む穏やかな純愛物語がやはりどこか物足りない部分も。
 いや、つまらないわけではないです。じっくりと描きこまれた緩やかな展開が気持ちよくもある。特に2本目の握った手の話はスリリングで面白かった。ただそれ以外はこの後どっちへ話が流れていくのかといったワクワク感を持つことができませんでした。正直言っちゃえば、1本1本が30~40分程度なので観れちゃった感じもある。これが2時間ずつの3本の映画だったらつらかったろうなと思う。これは僕にこういう文学映画を観るための準備が整ってないのかもしれないね。

(DVD)

2013.03.20

「ハードラックヒーロー」☆☆☆

 無国籍料理店でバイトをしている浅井は裏キックボクシング試合に出場するはずのタイ人のボクサーがやってこないために店長の石井に無理矢理ボクサーに仕立てられて試合に臨むはめになる。サラリーマンの池山と岸本はその料理店で食事をしていたが、やくざと同席になりそれを観戦することになる。フリーターの藤田と工藤は店の売り上げを狙っていた。あることをきっかけに6人は逃走せざるを得なくなる。

 最近はめっきり走らなくなった気のするSABU監督が10年ほど前にV6を主演にして撮った映画で、主人公はまだまだ全力で走っている6人の男たちでした。6人を2人ずつ3組に分けてそれぞれが同じシチュエーションの中でどう行動していたかをそれぞれ描き、最後に全員が収束する形。SABU監督作ってこんなふうにただただ走り続けるって印象が強かったよね。妙に懐かしさを覚えちゃいました。
 タイ人ボクサーに扮することになった岡田准一君がマット上でとる行動が面白すぎる。吹っ切れちゃった長野君とかもおもしろい。ワンシチュエーションを何回も描写して実はこうでした的な展開の映画はいろいろあるけど、どれも面白いよね。スピード感もあるし、キレもよいので十分に楽しめました。V6ファンだったら申し分ないでしょう。

(DVD)

「草原の椅子」☆☆☆☆

 50歳でバツイチ、年頃の娘と二人暮らしの遠間憲太郎は取引先の社長、富樫にたのまれ、親友として付き合うようになる。またふと目に留まった陶器屋を営む貴志子と出会い、淡い想いを覚える。さらにふとしたことから親に見離された4歳の圭輔の面倒をみるようになる。

 基本的には好き。とてもよかった。僕は精神的にも能力的にも子供の部類だと思っていますが、実のところ40代も後半に差し掛かっている立派なオジサン以外何物でもない。この映画の主人公たちは50歳ということであるから状況的にはどストライクであり、描かれる実情は身につまされるものも少なくなく、見ていてツライものもある。それだけに彼らに共感してしまい、深く考えてしまうシーンも多かったです。
 多少不満なのは、男は50歳なのだけど、女のほうは30代だということか。つまりは女の30代は男の50歳に相当するのだと言っているような気もしてしまい、っていうのは男の持つ印象じゃないかな。ゴメンナサイ。でも堂々と女のほうも50歳にすればいいのにと思う。

 他人の子供を預かるっていうのは、そんなには簡単なことではない。まして自分の子供にしてしまうかどうかという選択は、そうそう考えるべきではない。逆に自分の子供を他人に預けるっていう選択も、そんなに簡単にしてはいけないことでもある。その選択をしてしまう親ってのは、ここに描かれるような親なんだなと納得させてしまう、小池栄子さんの演技には圧倒されてしまいました。やはりスゴイね。

 フンザの風景は素晴らしいけど、物語上必要かどうかは微妙かな。

(シネシティザート)

2013.03.13

「ミロクローゼ」☆☆☆

 オブレネリブレネリギャーはある日出会った“偉大なミロクローゼ”に恋をする。幸せな生活を送っていた二人だったが、やがてミロクローゼは他の男と去ってしまう。青春相談員の熊谷ベッソンは、今日も激しいダンスを踊りながら悩める青春たちの悩みを解決していた。さらわれた恋人のユリの行方を探す片目の浪人・タモンは数年の流浪を経て、絶世の女郎たちが在籍する遊郭“天柘楼”にたどり着く。

 よくこの企画が通ったなあというのが第一印象。絶対に大手全国公開はかなわないだろうなあと思う奇想天外さ。3役の山田孝之さんをはじめとした出演陣もノリノリ。なにより監督ほかのスタッフがたぶんめちゃくちゃ楽しんで作っているんでしょうね。そういう制作側の楽しさが十分に伝わってくる映画でした。バカだねえ。愛すべきバカだねえ。突っ込むとかの次元は越えているね。
 ただしやっぱりそれは両刃の剣で、観客がついていけるかどうかは別の話。何が起きているのか把握するのに精いっぱいで、その楽しさを堪能するに至るまでに上映時間が過ぎ去ってしまう可能性も多々あるでしょう。僕は楽しめました。しかし戸惑いも持ち続けていた気もします。ギリギリで追いついて行けたかどうかというところです。

 しかし「オブレネリブレネリギャー」って100回くらい聞いた気がするけど、覚えられないよ。(笑) ベッソンのダンスは凄まじかったし、タモンの殺陣もかっこよかったね。うん、まあやっぱり楽しかった。

(静岡シネギャラリー)

「惑星のかけら」☆☆☆☆

 あることから家に帰らない夜を過ごす和希は誰かと一緒に過ごしてもらいたいと思っていた。そんななか彼女が出会った三津谷は元恋人の由以子を見つめ続けていた。共に由以子を追いかける二人だったが、三津谷は路上で突然倒れ、眠り込んでしまう。

 設定が面白い。加えて相手役の三津谷のキャラクターが立っている。突然眠りこける持病を抱えながら振られた彼女のストーカー状態を続ける男の危なっかしさにハラハラしながらも、その独特の存在感に主人公と同じような魅力を感じとれてしまう。その三津谷の存在を知りながら奔放な夜を過ごす由以子の行動にもハラハラし、そんなふたりをすぐ近くで見る形になってしまう和希の不安定さにもハラハラする。この絶妙な危険度の高さをもつトライアングルはとにかく刺激的です。
 どこに落としどころを作るのか興味津々で観ることができ、ラストの気持ち良さもなかなかのもの。ラスト近くの主人公の独白はちょっとくどかったものの、その気持ちはよく分かるのでまあいいかな。面白かったです。柳英里紗さんは可愛く、渋川清彦さんと河井青葉さんはキャラクターにばっちりだね。キャスティングも◎です。

(DVD)

2013.03.12

「脚の生えたおたまじゃくし」☆☆☆☆

 中学生の今井とおるは部室から女の子を双眼鏡で覗いて独自のルールで処女、非処女をチェックするのを日課としていた。3年生になり、とおるは入学当時からのあこがれの川島奈々恵と念願の同じクラスになり、ふとしたことから会話を交わすようになる。

 「桐島」で神木くんの斜め後ろにいつもいた前野朋哉さん(おまた~)が数年前に主演した映画と思い観たのですが、エンドロールで監督もしていたことを知り驚きました。他にも監督作があるらしい。観たい。だってこれ、面白かったもの。
 おたまじゃくしに脚が生え、そしてカエルになる。脚が生えた状態は中途半端だしかわいくない。主人公もそう思い、飼っていたおたまじゃくしを逃がす。しかしその時期を超えてカエルに成長するのだ。これが何を意味するか。つまりは主人公やヒロインはまだ脚が生えたおたまじゃくしなのだ。その時期を超えて立派なカエルになるのです。

 ダサくてアホな中学生があこがれのヒロインと話をするにはどうするか。怪しい家庭教師から学んだ方法はなぜかダンス。彼女の前でいきなり始めるダンスはインパクトあるよね。ヒロインがそれで心動いたかどうかはともかく、主人公のまっすぐな気持ちと姿勢にはほれぼれ。親しくなった二人がとあることから共に冒険をし、それをきっかけにヒロインが大きく気持ちと姿勢を変えて映画自体も大暴走。それでいいのか、その展開は。(笑) しかしこれまた主人公の大きな(?)愛で彼女はカエルになる。主人公もいつの間にかカエルになっていた。めちゃくちゃ気持ちのいい映画じゃないですか。

 とか書いているとだんだんスゴイ完成度の高い映画に思えてきた。そんなんじゃないのよ。(笑)脱力する人はする、バカで愛すべき映画です。ぜひ前野朋哉を覚えてね。

(TV)

「大鹿村騒動記」☆☆☆

 長野県の大鹿村では300年以上にわたって村歌舞伎の伝統が守られている。公演を5日後に控えたある日、長年主役を張ってきた風祭善のもとに、駆け落ちした妻・貴子と幼なじみの治が現れる。貴子は認知症らしく、治の手に負えずに善に返そうとしていたのだ。

 気になっていたまま見逃していたのをやっと観ました。まあ面白いことは面白い。でもこの映画があそこまでの評価を得たのは、やっぱり主演の原田さんの遺作だからでしょうね。僕はこうして誰かが死んだことでその映画が評価されるのって、あまり好きではありませんが、そのおかげもあっていろんな人の目に触れたということもあり、ちょい複雑。原田さんについては名演技は普段通りでしかなく、特別この映画が素晴らしかったとは思えないけどね。
 まあいい。ヒロインが認知症ってほとんどありえない状況でのラブストーリーと伝統芸能に対する各人の思い入れや葛藤、そして若い人たちの一風変わった恋愛模様など実は盛りだくさんで進む話はなかなか面白い。こういう人情喜劇は最近はあまりないので新鮮ではあります。なんか松竹っぽいけど、実は東映だというのも不思議。長くない映画のわりには歌舞伎のシーンはちょっと長いかな。

(TV)

2013.03.10

「横道世之介」☆☆☆☆☆!

 長崎県の港町で育った横道世之介は、大学進学のため上京する。田舎育ちでお人好しさと嫌みのない図々しさを持った世之介は、独特のペースで友人たちを増やしていく。

 超素晴らしい。2時間40分があっという間で、一瞬たりとも退屈しないです。

 僕は70年代の青春映画や70年代の若者を描いた映画を観てもまったくと言っていいほどピンと来ないで退屈してしまうことが多いのだけど、80年代になるとまったく違いますね。斉藤由貴の巨大ポスターに目を奪われ、アメリカンチックな雑然としたスペースでの大雑把なハンバーガーに括目し、サークル勧誘の活気にドキドキしました。70年代でも90年代でもない、80年代が一番好きかもしれません。
 世之介の愛すべきキャラクターの楽しいこと。身近にいたらマジウザったいのかもしれないけど、あの距離感で来たらたぶんその魅力に引き込まれてしまうでしょう。
 ときおり挿入される現代の友人たちの姿がまた効果的。その過去から現在までに起きたある出来事が明らかになった後は、物語自体の持つ意味合いも変化していき僕らの気持ちも変化する。本当に笑えて、涙できて、感動してしまう。いや、マジで素晴らしいですよ。

(シネシティザート)

「See You」☆☆☆☆

 工場で働く荒井昌一は制服を着た女子としか向き合えないというコンプレックスがあった。ある日の真夜中、衝動的に女子高生・小塚愛を車に乗せ、拉致してしまう。二人はそのまま愛の別れた父親が住む街へと向かう。

 これは面白かったです。女子高生好きならごまんといるけど、女子高生の制服好きとなるとその数はぐっと下がるでしょう。制服を着ていない彼女には違和感を感じ、制服を着ている状態でのみ興味を持つことができるというのはすさまじいね。そしてそこにエロさを持ってこないというのがさらにすごい。
 この話をどこに導いてどう決着をつけるのか、なかなかスリリングでよかったです。

 実際にこの勝又悠監督は制服フェチらしく、それを隠さずにこういう映画を撮り続けている。制服に対する執着心は相当強いらしく、そこに説得力もある。こうして言葉にするとただの変態に聞こえるけど、どうもそうでもないらしいというのは、この映画を見ても感じるし、インタビューなどを聞いても思えることができる。世の中いろんな指向性があるものだ、の見本かも。とにかくエロ指向ではないのですね。
 主人公の男のキャラクターは気持ち悪いけど、監督の愛情を十分に感じる。拉致される側の女の子の気持ちの変化は興味深い。まあエロ抜きの「完全なる飼育」シリーズではある。少女の家族のインパクトは強く、そこはちょっと引くかな。

 それにしてもラストカットは衝撃的。そんな終わり方があったのかという感じだけど、まあ冷静に見れば結局は納得できちゃうかもね。けっして美少女ではない女の子のルックスが絶妙ね。(失礼ですみません)

(DVD)

2013.03.09

第36回日本アカデミー賞

 第36回日本アカデミー賞 が発表になりました。結果は以下の通りです。(敬称略)

最優秀作品賞 「桐島、部活やめるってよ」

最優秀アニメーション作品賞「おおかみこどもの雨と雪」



最優秀監督賞   吉田大八 「桐島、部活やめるってよ」

最優秀主演男優賞 阿部 寛 「テルマエ・ロマエ」

最優秀主演女優賞 樹木希林 「わが母の記」

最優秀助演男優賞 大滝秀治 「あなたへ」

最優秀助演女優賞 余貴美子 「あなたへ」



最優秀脚本賞   内田けんじ「鍵泥棒のメソッド」

最優秀音楽賞   川井郁子 「北のカナリアたち」

最優秀撮影賞   木村大作 「北のカナリアたち」

最優秀照明賞   杉本 崇 「北のカナリアたち」

最優秀録音賞   橋本文雄 「聯合艦隊司令長官 山本五十六 太平洋戦争70年目の真実」

最優秀編集賞   日下部元孝「桐島、部活やめるってよ」



新人俳優賞    武井 咲 「るろうに剣心」「愛と誠」「今日、恋をはじめます」

         二階堂ふみ「ヒミズ」「悪の教典」

         橋本 愛 「桐島、部活やめるってよ」「HOME 愛しの座敷わらし」「Another アナザー」

         染谷将太 「ヒミズ」「悪の教典」

         チャンミン「黄金を抱いて翔べ」

         東出昌大  「桐島、部活やめるってよ」

         松坂桃李 「ツナグ」「麒麟の翼~劇場版・新参者~」「今日、恋をはじめます」



話題賞 作品部門 「桐島、部活やめるってよ」

    俳優部門 大島優子 「闇金ウシジマくん」

最優秀外国作品賞 「最強のふたり」



 「桐島、部活やめるってよ」が作品賞ということで、かなり民意にそったように印象づけられてはいますが、樹木さんも大滝さんも余さんも、他の賞では一切かすっても来なかったかなりの大穴。大滝さんは追悼功労賞気味だし、樹木さんも余さんも豊富な受賞歴があって新鮮味に欠ける。ノミネートの顔ぶれを見たら、他の人でもいいかなと思いますね。個人的には森山君とか広末さんがよかったな。樹木さんのスピーチはよかったけど。阿部さんの本当に嬉しそうなスピーチも良かったですね。

 ちなみに「桐島、部活やめるってよ」はここまで発表されたすべての主要ベストテンですべてベスト5に入っています。僕が集計した総合ランクも1位です。まあ納得の作品賞ではあります。

2013.03.07

「さよならドビュッシー」☆☆☆

 遥と従妹のルシアは裕福な祖父の下で姉妹のように成長するが、突然の火災で祖父とルシアは死に、遥だけが生き残る。ピアニストを夢見ていた遥も全身をやけどし身体に後遺症を残していた。それでもルシアと約束した曲を弾くために、遥はピアニストの岬洋介を家庭教師につけピアノを再開する。

 原作では岬が主人公らしく、彼をメインにした小説シリーズが何冊か続いているらしいですね。でもこの映画だけど観るとまったくそんな風には思えず、遥メインの物語でした。
 伏線の張り方が雑なこともあり、早い段階であることに気が付いてしまいました。思った通りの結末はちょっと残念でしたが、それでも映画全体の空気感が気持ちよく、犯人捜し的なミステリーとしても面白いし、遥や岬のキャラクターの魅力もあって楽しんで観れましたね。

大けがを負って復活したピアニスト少女となれば、そりゃあ世間は大注目でしょう。どちらかと言えば岬よりも、彼女のその後を描いた続編が観たい感じです。最後の演奏会シーンは実は結構感動的でした。

(MOVIX清水)

「脳男」☆☆☆

 都内近郊で無差別連続爆破事件が頻発し、精神科医の鷲谷真梨子が乗り遅れたバスも爆破される。担当刑事の茶屋は犯人のアジトを見つけ出すが、踏み込むと同時にアジトは爆発する。現場には“鈴木一郎”と名乗る男がいた。

 えーっと、“脳男”ってネーミングセンスはどうですか。(笑) いや、物語のタイトルとしてはいいけど、実際に登場人物が口にするのはちょっとね(^^;)。その脳男君の活躍ぶりはなかなか気持ちがいい。感情さえもコントロールし、身体能力も高い。痛みも感じず精神的な弱みもない。ある意味スーパーマンであり、人間を超越しちゃっている存在でもある。魅力的なキャラクターです。
 その彼と爆弾魔、警察の3すくみの戦いと精神科医の干渉、ついでに脳男の生い立ちや精神科医の昔の患者などの存在も入り乱れての複雑な構造は、なかなか興味深さもあるものの多少のとっ散らかった印象も否めない感じ。刺激が強いので退屈はしないけど、物語に入っていけるかどうかは微妙なところ。続編が作れそうなので今回は導入編として今後の展開があるならばそれに期待してもいいかもね。

 主演陣は総じて好演と思うけど、二階堂ふみさん演ずる爆弾魔少女は演技も演出もちょっとやりすぎと思う。今まで積み上げたものを崩されるような違和感を覚えましたよ。

(MOVIX清水)

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