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2013.02.28

「ストロベリーナイト」☆☆☆

 暴力団六龍会の構成員を初めとした連続殺人事件が発生する。捜査を担当する警視庁捜査一課姫川班班長・姫川玲子は「犯人は柳井健斗」というタレコミ電話を受けるが、上層部から「柳井健斗には一切触れるな」という厳命が下る。納得できない玲子は単独で調査を始める。

 相変わらずテレビはひとかけらも観ていません。でもまああまり問題なし。

 捜査会議で共有すべき状況説明をバッサリと切り捨てようとするヒロインにはちょっと引きましたが、彼女を中心としたチームの絆のようなものは心に残りました。ただ警察内部の組織的な描写はいろんな映画で見てきたものとまったくと言っていいほど同じようなものばかりで、正直新鮮味はありませんね。協力して捜査しろよ。都合の悪いこと隠すなよ。もっと斬新な警察の描き方はないものかね。

 事件の構図はある程度までは予想がつくのでふーんという感じではあるけど、キーとなる青年の描写やその結末には目を引くね。ほぼすべてのシーンで雨というのは最初から言われていたからこそ効果がある感じ。知らなかったら気がついたかな、オレ。(^^;)

 それにしても西島秀俊さんが切ないねえ。

(MOVIX清水)

「サルベージ・マイス」☆☆☆

 真唯は正義の怪盗“サルベージ・マイス”として奪われた宝を盗み出し、本来の持ち主に返すことを仕事にしていたが、ある時訪れた広島で相棒マリクの裏切りに遭い、指名手配されてしまう。一方、正義感に溢れた少女、美緒は広島の街を愛し、広島のために自警団・広島クリーンズの隊長を務めていた。

 日本映画ファンで、谷村美月さんのことを悪く言う人は少ないと思う。僕もいろいろな役に挑戦しそれらを見事にこなしている彼女をとても尊敬しているのだけど、彼女にアクションのイメージを持つことはありませんでした。どちらかというと物事に巻き込まれてオロオロする側のタイプ。なのでこの映画の彼女は新鮮ですね。彼女が事件を起こし、リードして、解決。ここまでメインに活動する彼女を見た記憶はほとんどありませんね。こんな彼女も素晴らしい。

 ザッツ広島。なぜここまで広島にこだわりを、と思わざるを得ないほどのご当地映画でありましたが、スタッフの広島愛の表れでしょうか。逆にそのこだわりが面白い。やっぱお好み焼きは焼きそば入りだよね。
 話自体はたわいのない勧善懲悪系のヒロインものだけど、広島愛あふれる女子高生の活躍なども楽しいので結構アリですね。退屈もせずに燃えるところは燃えられる楽しい映画でした。まあテレビのシーンとかネットの扱いとか結構いいかげんだけどね。(笑)

(DVD)

2013.02.17

「きいろいゾウ」☆☆

 小説家のムコと妻のツマは田舎の一軒家で二人暮らし。ツマは幼少の頃の入院生活の中で、『きいろいゾウ』という絵本を大切に読み、そのころから木々や動物たちの声が聴こえるようになっていた。ムコの背中には、大きな鳥のタトゥーが入っている。ある日、ムコ宛に差出人の名前のない手紙が届く。

 なんかツマの印象が悪い。うまくいっていた夫婦に波風が立って、やっぱりお互いが大切で、みたいな感覚でとらえればいいんだろうけど、どうもそのきっかけや過程が僕にはしっくりこないです。ムコはツマに不誠実さを一切与えてないし、その過去を隠すことに何ら不自然さはない。開かれない手紙や他人が見るべきではない日記の内容でツマが悩むことにまで異論はないけど、そのことでムコが責められる筋合いはないね。ツマはかわいく一途で愛されるべき女性だとは思うけど、あの広く大きいムコをもっと理解すべきです。あれじゃあムコがかわいそうです。そんなふうに見えてしまいますね。
 あと夫婦がお互いに秘密を持って、みたいに宣伝されているけど、ツマのほうはその性格からあることを言ってなかっただけで、別に秘密なんかなかったじゃん。夫婦が結婚した際の描写もなんだそりゃ的。もっとドラマがあったのかと思った。

 ところで宮崎あおいさんがあれだけ脱いだのは、デビュー作「あの夏の日、とんでろじいちゃん」以来か。(笑) 背中ヌードが美しい。

(シネシティザート)

「センチメンタルヤスコ」☆☆

 キャバクラ嬢のヤスコが何者かに首を絞められて意識不明の重体になった状態で発見される。刑事の山仲の呼び出しで、深夜の救急治療室に7人の男たちが集められた。彼らはヤスコの携帯電話の履歴に残されていた男たちであった。

 うーん。そもそもあんな状況ってあり得るのか?(^^;) 刑事が容疑者たちを被害者が眠る病院に呼び出し、全員が揃った状態で君らは容疑者だとはっきりと言ったうえで尋問していく。容疑者たちは他の容疑者にも聞こえる状態で彼女との生活を告白させられ、お互いを疑いあう。いやいや、あり得ないでしょう。刑事がじゃなく、ただの狂信的な彼女の恋人が彼らを拉致してきてとかならまだ分かるけどね。
 あとヤスコが特徴的な性格で特徴的な生活を送っていたように描かれているけど、あの生活ぶりで集められた7人以外とは一切の付き合いがなかったとかあまり説得力が感じられない。7人のうち2、3人は付き合いが深く感じられないからかと思う。紹介しきれないなら5人くらいにしておけばいいのに。
 そしてそもそも、ヤスコにその美貌以外の魅力がほとんど感じられないから、7人もの男たちが翻弄されてしまうこと自体にも説得力がないのよね。違和感感じまくりの鑑賞時間でした。

(DVD)

2013.02.13

「東京家族」☆☆☆☆

 瀬戸内海の小島に暮らす平山周吉と妻のとみこは子供たちに会うために東京へやって来る。子供たちは両親をもてなし都内を案内しようと思うが、忙しさから十分には対応できず、だんだんと持て余してきてしまう。

 「東京物語」を観たのは数年前のテレビ。いい映画だとは思うけど、生涯ベストテンに入るような感動は覚えませんでした。自分の生きていない時代のホームドラマに感慨を持てないのが第一の原因でしょう。僕より下の世代でもこれを大絶賛する人はいるでしょうが、僕には歴史的価値を加味してのみ、大傑作になるのだと思っています。
 この映画では舞台が現代に置き換えられ、その時代感が現代味のあるものに変換されたがために、僕のような若造(^^;)でも十分に共感できるものになりました。経済的に先の見えない生活を送る二男や、都会で忙しく過ごす兄弟たちの姿は現代社会の中ではなにひとつ違和感のないもの。そのなかで田舎暮らしの両親との生活感の乖離に共感してしまい、かつそこから見て取れる家族の絆に素直に感動できるのではないでしょうか。母親が二男の恋人に会えて心から喜んでいる姿は感動的でした。素直に、これはいい映画だと思います。
 時代劇を現代に置き換えるのは難しいと思うけど、それに成功した時はこんなにもいい映画が出来上がるといういい前例になりましたね。素晴らしいです。

(シネシティザート)

「つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語」☆☆☆

 松生春二の奔放な妻、艶が病に冒され昏睡状態に陥る。松生は過去に艶が関係を持った男たちに連絡をとろうとする。それはその男たちの周りにいる女たちに影響を与える。

 豪華な出演陣。一人一人の演技やその存在感は素晴らしく、また描かれるエピソードもどれも興味深かった。でも、なんだかまとまりの無いオムニバス映画のようでした。艶という死に面した一人の女と、彼女に関わってきた男たちを描く、ではない。艶という死に面した一人の女と、彼女に関わってきた男たちに関わってきた女たちを描く、である。それってあまり艶は関係なくね? 例えば野波真帆さんとか、一切関係ないし、何の影響も受けて無いじゃん。キョンキョンも真木よう子さんもほとんど関係なし。艶はただの象徴でしかなく、話の中心にもいないのよね。だから話がまとまらないし、ただ羅列されただけに見えてしまう。いいのかね、あれで。
 あと男では唯一深く描かれていると言ってもいい阿部寛さん演ずる艶の夫だけど、なんだかその行動がよく分からない。何がしたかったのか。愛する人の死を目前にして、ワケ分からなくなっているだけ、ではないよね? 何でみんなに連絡を取ろうとしたの?

 キョンキョンと荻野目慶子さんの大乱闘がメチャクチャ迫力があって面白かった。(笑)

(シネシティザート)

2013.02.12

「ギリギリの女たち」☆☆☆

 2011年の夏。震災の傷跡が残る気仙沼市唐桑町にある一軒家に、ダンサーの高子がニューヨークから帰ってくる。そこに同じく故郷を離れ東京で主婦をしている妹の伸子も現れ、家を守り続けてきた三女の里美とも再会する。

 序盤のカットがなかなか終わらない。延々続いていくカットを後で調べたら35分あるそうです。まあ演劇の舞台を考えたらそのくらい演技し続けることはありえることでしょうけど、映画ではなかなかないことなので驚きました。おかげで内容以上に(笑)そこでひきつけられてしまいました。緊張感ハンパないし。
 10年以上もバラバラに住んでいた三姉妹が、偶然同じ日同じ時間に実家に舞い戻るという異常性はさておき、10数年離れていてお互いをよく思っていなかったはずなのに、少し行動を共にしただけでその10数年を取り戻したかのようにそれぞれに溶け込んでいくのは実は結構リアルなのかもしれない。震災を降り帰る映画の一つではあるけど、家族の絆もテーマの一つとして同時に描いている点は好感が持てます。
 ただぎゃーぎゃーわめきまわる長女のキャラは好きではないな。

 ところで妹はあの家に住んでいたのかな? 電気も水道もなく?

(DVD)

「先生を流産させる会」☆

 中学教師のサワコは妊娠していた。そのことを知った生徒たちは様々な反応を示すが、中でも過敏に反応したミヅキたちのグループは“先生を流産させる会”を結成する。ミヅキたちは、理科室から盗んだ薬品をサワコの給食に混ぜる。

 これは刺激が強く、好き嫌いがはっきり分かれる映画でしょう。僕は不快で嫌いです。一見普通の子供が命の重さを考えずに暴走するのであれば、この出来事の恐怖感は増すとは思うけど、初登場時から明らかに異常である子供たちが教師を傷つけようとするだけの物語は不愉快なだけ。なんであそこまでの憎しみをもてるのかが分からない。モンスターペアレントの描き方もわざとらしいくらいに過剰だし、僕はこの映画を認める気持ちはもてません。

 それにしてもメインの少女のインパクトは凄いね。怖すぎるでしょ。

(DVD)

「渾身 KON-SHIN」☆☆☆

 島根県隠岐諸島の島で生まれ育った英明ははあることから島を離れていたが、島への想いは薄れず、妻子と共に帰島する。しかし病魔に倒れた妻を亡くしてしまう。やがて妻の親友でもあった多美子と結婚する。英明は島の古典相撲に打ち込み、20年に一度開催されてきた古典相撲大会の日に最高位の正三役大関として大一番を取ることになる。

 相撲のシーンは力が入って燃える。でも長すぎないかな。取り組みが始まるまでにどんどん盛り上がって、勝負の瞬間にピークを迎えるのが相撲の醍醐味でしょう。それが延々続いても、興味は持続しないです。
 また主人公がなぜそこまで相撲に真剣に取り組もうと思ったのかも、いまいちはっきりしないね。なんで仕事ではなく相撲なのか。島の伝統であるといえばそうなのだろうけど、相撲である意味は感じ取れません。そもそも島を追われ、それでも島に帰ってきた理由も曖昧なまま。島を追われた出来事は結局よく分からなかったよね。
 そんでもってヒロインがなぜ主人公と結婚に至ったかも分かるような分からないような。死んだ親友の旦那との再婚には世間的にも自分の心情的にも相当なハードルがあるんじゃないかね。ヒロインが主人公のどこを好きになったのかも結局よく分からなかったですよ。

 と、書き連ねていくといろいろな不満点が出てくる。だいたいは登場人物の心情に関すること。相撲のシーンをあんだけ長くするのなら、もっと人の心を描いてほしかったです。題材は嫌いじゃないんだけどね。

(シネシティザート)

2013.02.07

第17回日本インターネット映画大賞

第17回日本インターネット映画大賞が発表になりました。結果は以下の通りでした。

1位「桐島、部活やめるってよ」


2位「鍵泥棒のメソッド」


3位「おおかみこどもの雨と雪」


4位「ヒミズ」


5位「ロボジー」


6位「のぼうの城」


7位「ポテチ」


8位「夢売るふたり」

9位「麒麟の翼 ~劇場版・新参者~」


9位「この空の花 長岡花火物語」

監督賞   園 子温
「ヒミズ」「希望の国」
      細田 守「おおかみこどもの雨と雪」

主演男優賞 染谷将太
「ヒミズ」


主演女優賞 二階堂ふみ
「悪の教典」「ヒミズ」


助演男優賞 山田孝之
「その夜の侍」「のぼうの城」「悪の教典」


助演女優賞 安藤サクラ
「愛と誠」「かぞくのくに」「その夜の侍」
      広末涼子
「鍵泥棒のメソッド」


ニューフェイスブレイク賞
      能年玲奈
「グッモーエビアン!」「カラスの親指」
      橋本 愛
「アナザー Another」「HOME 愛しの座敷わらし」他


 投票には僕も参加していますが、投票して受賞したのは広末さんくらいかな。「桐島」には1点だけ入れてたけど。(笑))
 一般の映画ファンが選んでいるので、他の映画賞とは多少違った特徴あるベストテンになっていますね。「かぞくのくに」も「終の信託」も「奇跡の国」も入らず、「ポテチ」や「のぼうの城」「ロボジー」あたりが入っているのは他の賞ではあまり見られません。この賞はこういうのが面白いですね。
 しかし男女主演賞のふたりは新鮮な顔ぶれだね。このふたりはこのまま突き進んで行って欲しいです。

2013.02.06

2012年キネマ旬報読者選出ベストテン と大林さん「この空の花」

 昨日、キネ旬の2月下旬号が発売され、読者選出のベストテンが発表になりました。結果は以下の通りでした。

1位「鍵泥棒のメソッド」

2位「桐島、部活やめるってよ」

3位「わが母の記」

4位「終の信託」

5位「おおかみこどもの雨と雪」

6位「かぞくのくに」

7位「夢売るふたり」

8位「ヒミズ」

9位「北のカナリヤたち」

10位「アウトレイジ ビヨンド」

 おそ、やっぱり全部観ている。正規キネ旬ベストテンでは1位だった「かぞくのくに」はまあ予想通りやや低めの6位で、8位だった「鍵泥棒のメソッド」が予想を超えての1位。これは観客数の差であると共に、エンターテイメント性の差でもあるでしょう。正規では「希望の国」が9位だったのに、読者は「ヒミズ」がランクインというのもなんか分かる感じ。僕も圧倒的に「ヒミズ」派だし。

 しかし正規で11位だった「この空の花」がこっちでも11位だったのが悔しい。個人賞の投票詳細も出ていましたが、大林さんが2票差で監督賞次点だったことを知り、これも悔しい。ここまで上位に入ったのはたぶん「青春デンデケデケデケ」の時以来だろうから20年ぶりのチャンスだったのに! 大林さんはキネ旬で監督賞を取ったことないので、取って欲しかったなあ。

 と、ここまで書いて思い立ってちゃんと調べたら、20年前の1992年にも大林さんは2票差で監督賞次点になっていたのだけど、この時も受賞しているのは今回と同じ周防さん(「シコふんじゃった。」)だったとは! 何という巡り会わせよ。

2013.02.02

「映画芸術」2012年日本映画ベストテン&ワーストテン

 雑誌「映画芸術」誌の2012年日本映画ベストテン&ワーストテンも発表になっています。結果は以下の通りです。

ベストテン

1位「かぞくのくに」

1位「苦役列車」

3位「Playback」

4位「旧支配者のキャロル」

5位「桐島、部活やめるってよ」

6位「先生を流産させる会」

7位「黄金を抱いて翔べ」

8位「ライク・サムワン・イン・ラブ」

9位「その夜の侍」

10位「SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者」

ワーストテン

1位「希望の国」

2位「ヒミズ」

3位「夢売るふたり」

4位「アウトレイジ ビヨンド」

5位「あなたへ」

5位「ヘルタースケルター」

7位「悪の教典」

8位「鍵泥棒のメソッド」

8位「桐島、部活やめるってよ」

8位「終の信託」

 だからワーストテンをわざわざ選ぶのはやめなって。8位の3本みたいに他の人が高く評価して他の賞をとりまくってんのをワーストに入れて悦に入ってるなんて本当にみっともない。本当のワーストなら、もっと観ている人が少ない映画になるんじゃないかな。それで観ている人が少ないから票が集まらないのが本当だと思う。わざわざ他人が評価している映画をワーストに選んでいるのだ。
 だいたいなんでベストとワーストに同じ映画が入るのかね。ベストはワーストの点を差し引いてるのに、ワースのはベストの点を差し引かないでそのままって、よく分からない。
 ベストで観たのは7本、ワーストは9本。ベストの3位4位は聞いたこともないぞ。(^^;)

第55回ブルーリボン賞

第55回ブルーリボン賞が発表になりました。結果は以下の通りです。(敬称略)

作品賞  「かぞくのくに」

監督賞   内田けんじ「鍵泥棒のメソッド」

主演男優賞 阿部 寛 「テルマエ・ロマエ」

主演女優賞 安藤サクラ「かぞくのくに」

助演男優賞 井浦 新 「かぞくのくに」

助演女優賞 広末涼子 「鍵泥棒のメソッド」

新人賞   マキタスポーツ「苦役列車」

特別賞   若松孝二

 個人的に一番好きなブルーリボン賞。今年もいい感じです。
 ここまでいろんな賞が発表になったけど、作品賞と監督賞が別ってのが多いですね。賞によってもバラバラだし。2012年はダントツ映画が無いようです。いい映画が多かったってことなのかな。
 個人賞では両女優賞がとても嬉しいです。広末来たー。しかしマキタスポーツか!(笑)

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