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2012.10.24

「月光ノ仮面」☆☆

 戦後2年経ったある夜。ボロボロの軍服に身を包み、顔中に包帯を巻いた男が寄席小屋へ現われ、高座に上がってしまう。どうやら男は、戦地から帰ってきたかつての人気落語家、森乃家うさぎらしいが、その記憶を失くしていた。森乃家一門の娘、弥生と結婚の契りを交わしていたうさぎは森乃家に迎え入れられる。

 観ているときは終盤まで興味を繋がれ、どうなるんだろうとワクワクしたのだけど、こうも完全に全てを放り出された形で終わっちゃうと、不完全燃焼この上なくて不満しか残ってないですよ。
 いたるところに伏線めいたものをちりばめ、主人公も謎の行動を繰り返すのに、それらはみんなどこかに行ってしまう。ええええええ~~~どういうことなの~~~~? 全然分からないよ。穴の先には何があったの? あれは誰の分のご飯だったの? 師匠、大丈夫なの? 最後の惨劇は何を意味しているの? だいたいなんでみんながみんな騙されちゃったの? 10個以上の謎を全て残して映画は突然終わりました。
 別に謎を残して終わることが悪いんじゃないのよ。謎を残すような映画じゃないのに、それを放棄するのがいかんのさ。放棄するのなら、出してくるなよ。想像して終われってか? いや、無理。明らかにちょっとズレている話は、そのズレの意味が分からないとやっぱり消化不良。こんなに消化不良を起こすなら、観なきゃよかったよ。

(DVD)

「アバター」☆☆

 母子家庭で育った地味で内気な道子は、16歳の誕生日に母親から携帯電話をプレゼントされる。学校では携帯ゲームの自分のアバターが持つアイテムによって価値観が決められていた。道子が無理やり参加させられたSNSで、全校生徒の憧れのレア・アイテムが当選してしまう。それにより道子はクラス中の注目を集める存在なっていく。

 な、なぜ防毒マスク?(^^;)

 と、一番の疑問点(?)はさておき。やっぱりほっておけないアバターのアイテムでのパワーバランス。運よく手に入れただけのアバターのアイテムで、実世界の力関係まで大きく左右されるという点はわからん。人気が出る出ないまではいいけどね。それを持っているだけで全服従ってマジ? そこまでアホか、あの子達は。
 それにあのいじめっ子はどう見てもアバターアイテムのおかげでトップに立っているんでなく、あのお嬢様キャラとその暴力性でクラスを支配してきたのでしょうよ。それよりレアアイテムを持った子が出てきたからってその支配性が薄れるってどんな状況なんだろう。
 小さなことから大きな力が働いて惨劇に繋がっていくのならともかく、物語の中では最初からアバターのアイテムが全てだからね。その意味の大きさに変化がないから、物語上の意外性は無い。

 ということで実感性ゼロの設定と展開に違和感覚えまくりで終わった映画でした。ホラーめいたシーンもあるけど、怖くも無いし。

(DVD)

2012.10.17

「リプレイガールズ」☆☆

 高校生のミチは親友からいじめを受け、自殺を考えてある自殺サイトにアクセスする。ふと気がつくと同じようにさまざまな理由から自殺サイトにアクセスした女子高生たちと共に奇妙な部屋に集められていた。そこに現れた男が言うには全員が自殺志願者であり、明日の朝までに自殺してくれと言う。

 狙いは分かる気がする。ネット世界でのバーチャルな出来事なのか想像を超えた世界での現実の話なのかを曖昧にしたまま、自殺願望を持った少女たちの生死を描くのは発想としては面白い。またこの形で衝撃性の高い物語にすることで若者の自殺に対するある形の提言を行なっているのだとも分かる。
 でも自殺願望を持っただけで集められた少女たちが自殺を強制され、死にきれない場合は殺人者に追いかけられ、それをも振り切った場合はお互いを殺しあうように強制させられるという描写は例え物語上であっても、例えゲーム上であっても醜悪としか言いようがない。つまりは死 → 生 → 死 → 生 → 死 → 生といったスパイラルの強制である。希望を与えては落とし、与えては落とす描写ははっきり言って気持ち悪いし許しがたい。生きる意味を分からせるのが目的ならば、その意味を分かり始めた少女同士をどうして殺し合わせる必要があるのでしょうか。

(DVD)

「君へ。」☆☆☆

 幼なじみの晃治と小夜子は8歳の時、蛍を見に山へと入り帰りが遅くなる。大人たちは騒ぎになるが、2人はたくさんの蛍を捕まえて山から戻ってくる。その直後、病気で入院していた小夜子の母の死の報が入る。5年後、中学生になった2人は互いに恋心を寄せていたが、ある日小夜子がいなくなってしまう。

 悪い映画ではないと思います。失踪した初恋の彼女を思い続ける気持ちに違和感は感じないし、そこから伝わる苦しみや悲しみ、愛おしさには共感を覚えてしまい、とても切ない。
 ただこの映画の不満点は、彼女がいなくなる前の描写ですね。あそこで彼女に失踪する理由をにおわせ、かつそれを謎として残したままで話が進むが故に、この映画自体が青春ミステリーの体を残したまま結末を迎えるのがどうにも中途半端な印象を残してしまうのです。はっきり言って拍子抜けです。彼女がなぜ消えたのか、生きているのか死んでいるのかはこの映画の中では重要に僕は思うだけど、それはすべてあの失踪前の表現に由来してるのです。あんな思わせぶりな別れのシーンなど無く突然いなくなったほうが、この映画の結末にはふさわしいと思いました。そこが残念でした。

(DVD)

2012.10.11

「アウトレイジ ビヨンド」☆☆☆

 関東最大の暴力団・山王会は二代目会長の加藤と参謀の石原の手腕により、ヤクザ世界のみならず政界にまで影響を与えていたが、その状況下で古参の組員たちは冷遇され不満を抱いていた。一方、組織犯罪対策課の刑事・片岡は山王会に恨みを持つ大友を刑務所から仮釈放させる。

 結局タイトルの意味がよく分からないまま第2弾。(笑) 監督は第3弾も意欲を見せているみたいだし、実際作ろうと思えば作れる終わり方ではあるので、本当にあるかもね。
 しかし男だらけでむさくるしい。女の人はどこに出ていたっけ?と思い出すのも苦労するくらい男だらけ。しかもその男ども全員が暴力的で肉食系ではっきり言って絶滅危惧種の男どもである。いまの日本を席巻しているなよっとしたにやけた男はここには一人も存在しない。いまの世の中、どこにこんな世界があるというのだ。
 つまりはこの映画はファンタジーである。魔法遣いや宇宙人が戦いあう映画と大した差は無いといっていいでしょう。あまりにも空想的過ぎて、痛みも恐怖も感じられないのよね。だからといってはなんだが、徹底的に痛めつけられて殺されてしまう人たちを見ても、ついついちょっと微笑んでしまうのは、間違いではないでしょう。もともと人がいっぱい死んでいく映画は好きだけど、この映画も好きといってもいいでしょう。楽しかった。それだけははっきりと言えるのでした。

(シネシティザート)

2012.10.10

「ライク・サムワン・イン・ラブ」☆☆☆

 元大学教授のタカシはデートクラブを働く明子を家に招くが、明子はタカシのベッドで寝入ってしまう。翌朝、試験のため大学までタカシに車で送ってもらった明子は、待ち伏せしていた恋人のノリアキに非難される。その様子を見ていたタカシの元にノリアキは来るが、ノリアキはタカシを明子の祖父と勘違いしていた。

 記憶にある限り、全篇でほぼ10シーンくらい。一つ一つのシーンが長く、細かい描写までじっくり描き、大きな動きはなかなか訪れない。これは伏線か? これはあとで生きてくるのか? これはあとで説明されるのか? といった思わせぶりなカットや表現がどんどん出てくるのに、ほとんどそれが消化されないまま映画は突然幕を下ろす。うーん。なんだったんだろう、この映画は。あまりにも拍子抜け。
 最初のほうはこのゆったりした展開が心地よかったんだけどね。この映画がどちらへどんな風に転がっていくのか興味を持って最後まで観続けられるのはたしかで、スローなのに飽きさせない点は認める。でも謎が、でも未解決部分が多すぎて気持ちが悪い。ああモヤモヤする~。
 あと時間の感覚がどんどん狂ってくる演出は正しいのかね。最初1時間かかって到達したはずの道のりが後半では数分の距離となり、学校の試験時間はわずか十数分。これも気持ちが悪い。

 ただし序盤に出てきた静岡駅のロータリーを2週するシーンはとても気持ちが入った名シーンです。タクシーの運転手の大堀こういちさんがとてもいいなあ。加瀬亮さんがメチャイヤなヤツなのがスゴイ。高梨臨さんは相変わらず可愛いね。「宇宙犬作戦」観てたよ~。

(静岡シネギャラリー)

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