「天地明察」☆☆☆☆
囲碁家である安井算哲は、対局よりも星と算術に夢中であり、ある日、会津藩主の保科正之から日本全国で北極星の高度を測る北極出地を命じられる。一年半の任務を終えて帰ってくると、今度は新しい暦作りの総大将に任命される。
ねーねー、みなさん、暦ってそんなに大切?(^^;) 暦の重要性ってみんなが同じ時間を認識して利用できることであって、例えそれが1日や2日ズレていたって、全員がそのまま使っているなら何の問題もないじゃん。それにそれを確認するすべが日蝕と月蝕限定って、それって暦なの? せめて春分や秋分に昼夜の時間を計って同じかどうかで確認ってなら分かるけどねえ。ここで描かれていることの重要性は学問としてなら充分に理解できるけど、政治的には何をこんなに真面目に必死こいてやらなアカンのよっ。その辺がよく分からなかった。
とはいえ、時代劇の体をなした理系映画というのは珍しい。理系の端くれである身としてはとても面白かったです。序盤の碁のやり取りからしてスリリング(これは理系関係ないけど)だし、日本中を旅して北極星の高さを測るというくだりや、星のデータを解析して日蝕や月蝕を予想する展開の面白いこと。登場人物がほとんど老けず、速い時間の流れをビジュアル的には現しきれていない点が気にはなるけど、一つのことを生涯をかけて取り組んだ人物を描いた大河ドラマとして、これはとても面白かったです。
個人的にも絵馬に描かれた数学の問題を解いてみたい! あと日蝕のシーンは、今年見た金環蝕を思い出したこともあって感動しました。
(シネシティザート)
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