「鍵泥棒のメソッド」☆☆☆☆
自殺も考えるほどの貧乏役者の桜井は最後の思いで銭湯に行くが、そこでコンドウが転倒し頭を強打し気絶するのを目撃。そのどさくさに紛れて、鍵を自分のものと取り換えて、彼の部屋に向かう。一方、編集者で婚活中の香苗は記憶喪失で途方に暮れているコンドウに出会う。
30過ぎたらもうときめくことなんかない。って内田監督は「運命じゃない人」でもニュアンスは違えど似たようなことを言っていた。よっぽど根強く思っているのね。30超えると恋のチャンスはどんどん減っていくのだ。常々言っているけど、僕ももう一度キュン!となってみたいものです。
面白い。素晴らしいと言うよりはスゴイ。毎度のことながら脚本に隙がないですね。話が進むとええええっと思うことがいくつか出てくるのだけど、全てに合点が行き、物語の構成上で突っ込むところはほとんど無いね。ただ隙が無さ過ぎて逆に味気ないくらいでもある。うますぎるよ。あまりにうますぎるので誉めたい、でも誉めすぎたくもないという葛藤を覚えてしまうのは、ある種の嫉妬かね。
芸達者3人はみんな本当に素晴らしく、香川さんと堺さんの掛け合いの見事なこと。広末さんは久しぶりに輝いて見えました。オープニングの事務所のシーンだけでやられちゃった感じです。
(MOVIX清水)
« 「天地明察」☆☆☆☆ | Main | 「ライク・サムワン・イン・ラブ」☆☆☆ »
「日本映画の感想」カテゴリの記事
- 「ハルチカ」☆☆☆☆(2017.04.01)
- 「葛城事件」☆☆☆☆☆!(2016.07.07)
- 「オオカミ少女と黒王子」☆☆☆(2016.06.12)
- 「予告犯」☆☆☆☆(2015.06.27)
- 「ラララ・ランドリー」☆☆☆(2015.06.27)
Comments
The comments to this entry are closed.
「20世紀ノスタルジア」の時にいいなと思った広末さんと同じくらい「鍵泥棒のメソッド」の広末さんも素敵でした。
途中ずいぶん飛ばしてますが、あまりいいなぁって感じることがなくて。(^-^;)
Posted by: NAO | 2012.09.28 11:22 PM