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2012.03.25

「管制塔」☆☆

 北海道の稚内で生まれ育った中学生・藤田駈は自分の居場所を見つけられずにイライラしていた。ある日、彼のクラスに転校生・滝本瑞穂が転入して来る。駈に興味を持った彼女は何かと声をかけて来る。駈がギターを手にしたのをきっかけにふたりはバンドを結成する。

 こんなふうに若い子が世間や世界に不満を持ち続けているところから始まる物語って多いけど、本当に若い人たちって、こんなにも自分の周りに不満だらけだったりするんですかね。自分の若い頃は周りの環境や仲間たちの能力についていくのがやっとで、そんなこと考える余裕すらなかったよ。
 この映画のヒロインは自分に話しかけてくるクラスメートを無視し、自分が気に入った男にだけは積極的に愛想を振りまいていく。いくらその生活にどんな苦しみがあったとしても、それじゃあ共感は全く感じられない。少年少女が音楽を通じて交流し自分のやるべきことやりたいことを見つけていくという話の疎筋は悪くないのだけど、その描き方としてはいろいろなところで不満です。
 モチーフとなったと言う曲はとてもよかったけどね。

(DVD)

「奇跡」☆☆☆

 小学校6年生の航一と4年生の龍之介の兄弟は両親の離婚により鹿児島県と福岡県で離ればなれに暮らしている。いつかまた家族4人で暮らしたいと願う2人は、九州新幹線が上下線で初めてすれ違う瞬間に願い事を言えばそれが叶うという噂を耳にする。


 両親の離婚がどれだけ子供たちにツライ思いをさせるかが分からない親はいない。と思うが、実際には結構離婚してしまう夫婦はいる。そしてそれを受け止め悲しみつつも強く生きていく子供たちもたくさんいる。自分はそうはなりたくないとは思うのだけど、いつそうなるかは実際分からないんだよなあ。
 子供たちのイキイキとした演技はとても魅力的で、それだけで充分力をもらえる映画ではある。ただはたして奇跡は起きたか。あれは奇跡なのか。その答えははっきりとは見つからないのがこの映画のよさでもあり、物足りなさでもある。しみじみしたいい映画ではあるけど、相変わらずの是枝映画といわざるを得ないかな。

(DVD)

2012.03.05

「ALWAYS 三丁目の夕日'64」☆☆☆☆

 昭和39年。オリンピック開催を控えた東京で、下町の夕日町三丁目では相変わらず個性豊かな住民たちが元気に暮らしていた。小説家の茶川竜之介はヒロミと結婚してもうすぐ子供が生まれる。茶川は「冒険少年ブック」で連載を続けているが、人気の新人小説家が現れる。向かいの鈴木オートに住み込みで働く星野六子は、毎朝通勤途中の医者、菊池とすれ違うためにおめかしをして家を出て行く。

 もうこのまま、何年かに一回ずーっとこのシリーズを撮り続けていこうよ。そしてこの町の人々が高度成長期からバブルの時代、そして経済が成長の止まる平成の世までどう生きていくのかを追いかけていきましょうよ。そのくらいこの人たちの今後が見てみたい。僕はこのシリーズが大好きです。今回の映画で完結という印象は全くないので、さらに続けてきちんといつの日か完結させてほしい。次は万博に行こう。ちなみにもうすぐ僕が生まれます。(笑)
 ただ逆にこの映画を1本1本で評価するのはどんどん難しくなっていますね。この映画の六ちゃんや淳之介の姿に感動できるのも、前の2本があってこそだもんね。これはシリーズ映画の宿命ですね。

 「ヒミズ」観たあとにコレを観るとちょっと楽しいかも。

(MOVIX清水)

「はさみ hasami」☆☆☆☆

 理容美容学校の教員、永井久沙江は、誠意をもって学生たちに接している。美容科の弥生はひとり黙々と練習する田村いちこからハサミの使い方のコツを教わり、2人は友人となった。高校時代に引きこもりだった洋平が、授業に姿を見せなくなる。

 こういう観ていて幸せになれる群像劇はとても好き。苦難も多く描かれていてひとりひとりはとても苦しんでいるのだけど、それでもその先には希望があるというのが伝わってくるので、僕らにも元気と力をくれるよね。学校の先生が全員、とても真剣に生徒と向き合っているのが印象的でした。
 それにしてもあのいちこさん(演じるはおそらくはお笑い芸人であるなんしぃさん)にこんなにも泣かされるとは不覚である。窪田正孝さん(少し若い気がするので、ちょっと前に撮られたのかな)が好演。しかし最近の池脇千鶴さんは充実しすぎでしょ。徳永えりさんとの超長回しカットは見ごたえありました。

(新宿k's cinema)

「王様ゲーム」☆☆☆

 ある夜、本多智恵美や幼なじみの金沢伸明のいるクラス全員に同じメールが届く。送信者は“王様”を名乗っており、そこの書かれた命令に従わなければ罰を与えられるという。最初はふざけ半分で命令を実行していた生徒たちだったが、その内容がエスカレートするに従って命令に従わない生徒が出る。しかしその生徒は罰としてその存在を消されてしまう。

 ここだけの話だけど、人がガンガン死ぬ映画は好き。そして謎解き系のホラーも好き。ということでこの映画は僕が好きなニオイがプンプンする話なのですが、それは物語がきちんと完結してこそ。とてつもない力を持った王様がなぜあんなことをしているのかは根本的な部分は結局分からず、謎は解けたような解けないようなでどうも消化不良なのは残念でした。続編が作れそうなラストなので、ぜひもう一つ。
 ハロプロ好きの私にとってお気に入りの子たちがみんなで活躍してると言うだけでオイシイ映画ですが、残念ながらそれ以上には楽しめなかったかな。ちなみに一番お気に入りの子がいる(いわゆる推しメン?)のだけど、結構早い段階でいなくなってしまいました。(笑)
 ちなみに原作も読んだのだけど、話自体は興味を引くけど、文体に全然馴染めないのと台詞回しとかが違和感だらけで全然面白くありませんでしたとさ。

(シネリーブル池袋)

「ヒミズ」☆☆☆☆

 15歳の住田佑一は普通の大人になることを願っていたが、母親は中年男と駆け落ちしてしまい、家を出ている父親はふらりとやってきては彼に暴力を振るっていた。クラスメートの茶沢景子はそんな住田に他のクラスメートとは違うものを感じ、情熱的に慕っていた。ある日住田の身にある事件が起き、その生活は一変する。

 この映画はたぶん高い評価を受けると思う。ってもう受けてるか。このところの園子温は画面からガンガンと刺激を送り続ける映画を撮り続けて評価を高めているけど、その刺激は下品さに満ちていました。しかしこの映画ではその下品さをギリギリのところまでで押し込め、高い刺激を維持しつつも明日以降への希望に満ちた物語を作り上げることに成功しています。正直ヤラレタ感じ。かつてあんな映画やこんな映画を作っていた園子温はどこへ行ったのかね。おみそれしましたよ。ラストは少し泣けました。
 海外で賞を取ったという主演の二人は確かに素晴らしく、この二人を見ることに対しても希望を感じますね。

(静岡シネギャラリー)

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