「マリア様がみてる」☆☆☆☆
私立リリアン女学園に通う1年生の福沢祐巳は、紅薔薇のつぼみこと2年生の小笠原祥子に憧れていた。ある日突如、祐巳はその祥子から妹になってほしいと告げられるが、祥子が本気でそう思っているわけではないと感じた祐巳はそれを断ってしまう。そして成り行きから祐巳は祥子たちが上演する舞台、シンデレラの制作に参加することになる。
売りポイントは”萌え”でしょう。美少女たちが集い、擬似恋愛的に憧れ、惚れられを繰り広げる女子校の世界なのだからそれは間違いありません。主人公はうさちゃん結び?に赤リボンだし。ただそれはそれとしても、僕には話しそのものがとても面白かったのです。妙にはまりました。
憧れの先輩であるはずの美少女から妹になるように言われたのに、それを断ってしまうのは勇気がいります。主人公の子は全く普通の子として描かれているので、どこにそんな勇気があるのか、どこまでその意思を貫き通せるのかという気持ちで見守ってしまいました。また単に演技力の問題なのかもしれないのだけど、この子が淡々としていてその気持ちが正直なかなか伝わってこないのが逆にミステリアスな雰囲気をかもし出してしまっているのが面白いです。この二人、どうなるのかって最後まで興味が付きませんでした。
僕はこの寺内康太郎という監督が妙に気になっていて、DVDスルーの小品も含めていろいろ追いかけていこうと思っています。ここまで5本ほど観たけど、全部面白い。いつか大きな映画も撮ってくれることを超期待しています。
(DVD)
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