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2011.10.25

「一命」☆☆☆☆

 太平の世の江戸時代、名門井伊家に津雲半四郎という男が現れ、切腹の場所を貸してくれるよう願い出る。井伊家には数ヶ月前、同じように切腹を願いに来た男、求女がいた。求女は実は巷で流行っていた「狂言切腹」で、諭されお金をもらうことが目的であった。しかし井伊家の当主はそれを認めず、求女を言葉通り切腹させようとしていた。

 悲しい運命に翻弄された家族の物語であり、泣ける。そうせざるを得なかった瑛太の姿にも、いきなり大きな悲しみに襲われた満島ひかりの姿にも、絶望し静かなる怒りに震える海老蔵の姿にも泣ける。太平の世にあっても武士であり続ける難しさや、重さと薄っぺらさが混同した武士道という名のメンツの意味なども考えさせられるね。重くて息苦しく、観終わった後のモヤモヤも残るけど、まあそのモヤモヤも悪くはないか。

 ただこの題材に3Dはなああああ。ワケあって3Dで鑑賞したけど、やっぱり僕には意味がなかった。暗い画面が更に暗くなっただけ。それにアップの顔は立体的に見えないのよね。奥の風景用と、手前の人物用の2つの平面なスクリーンが重なっているだけに見える。画面をキレイに見せたいのなら、やっぱり2Dだと思う。

(丸の内ピカデリー)

「夜明けの街で」☆☆☆

 妻ひとり子一人の幸せな生活を送っていた渡部は、成り行きから派遣で職場に来ている秋葉を家まで送ることになる。泥酔した秋葉にスーツを汚された挙句に謝らないことに怒る渡部だったが、それをきっかけにだんだんと二人の仲が縮まり、いつしか不倫の関係になってしまう。家庭が壊れることを恐れながらも秋葉に惹かれてしまう渡部は、彼女が15年まえに起きた殺人事件の関係者だと知り、困惑する。

 若くて可愛い愛人を持つのは全ての(?)男の夢の一つ。こういうの観ちゃうと燃えるね。僕も頑張らなきゃ。えっ不倫は止めましょう的なメッセージなの? もっと不倫しましょうじゃなく? エーどんな苦しみがその後待っていようとも、あんな若くて可愛くて一途な娘と不倫できるならいいじゃん。もっと刹那的にガンガン行こうよ、ガンガン。

 ただ深キョン演ずるその若くて可愛い愛人であるが、実はちょっと気持ち悪い。何か目的があって近づいてきた感がアリアリのわりにはいつ相手が逃げても仕方がないような(危険性の高そうな)謎めいたことをバンバン言うし、親や親戚に不倫相手を平気で紹介するし、そもそも出会ったときに異様にイライラしていたしね。だから不倫なんて馬鹿がするものと思っていた主人公が、不倫してしまっても仕方がないと思わせるだけのものがあまり感じられないです。若くてかわいい娘と後腐れなく不倫したいと積極的に考えるような男でないと、あの不倫地獄にはおちいらない気がするのよね。可愛いからやりたい。それ以外の気持ちで、この不倫は始まらないのではないかな。
 謎めいた設定もあり、最後に明かされることもあるにはあるのだけど、その点にはさほど驚かされず。フーンてな感じ。ラストに主人公が感じる寂しさと恐怖は、時が解決しちゃうかもね。女のほうは難しいのかもしれないけど。

(シネシティザート)

2011.10.13

「はやぶさ/HAYABUSA」☆☆☆☆

 2003年5月に打ちあげられ惑星探査機「はやぶさ」は2005年9月に小惑星「イトカワ」に着陸し、2010年6月に帰還した。それは多くの苦難を乗り越えて成し遂げられたミッションだった。宇宙に関する研究で論文を書いていた水沢恵はスタッフとしてその計画に参加することになる。

 はやぶさの軌跡(奇跡)の一部始終を紹介することを目指したらしいのはよく分かります。本当に本当に苦難が多いミッションだったこと、そしてそれが知恵と努力と技術に満ち溢れた道のりだったことなど、とてもよく分かりました。だから物語としては描きすぎなくらいに次から次へとトラブルが出てくるのが、ちょっと長すぎる映画になってしまった所以でしょうね。これが創作だったら途中の一つ二つのトラブルは描かなかったでしょうね。事実だけに削れなかったというのがこの映画の残念なところでした。
 はやぶさが打ち上げられるところ、イトカワに着陸したあたりでは気分も乗っていて、一つ一つに感動しまくっていたのだけど、帰りの行程になると(そこからが重要だって分かってはいるんだけど)だんだん感動が薄れていってしまったのは、僕の集中力のせいだけではないでしょう。

 でもまあミッション自体は超感動的だよね。さああと2本(競作)も観るぞ。

(シネシティザート)

「僕たちは世界を変えることができない。But we wanna build a school in Cambodia. 」☆☆☆

 医大生の田中甲太はなんとなくモヤモヤした日々を送っていた。ある時郵便局でパンフレットで、150万円でカンボジアに学校を建てることができることを知る。甲太は仲間たちとチャリティーイベントサークルを立ち上げる。

 やったことが美談的だから見逃されがちかもしれないけど、そもそも「満たされているけど、何かが足りない」的な不満に対して僕はキビシイよ。ナニ言ってんだか、こいつは。お前には医者になるっていう重大かつ価値の高い目標があるじゃないか。都内にアパートを借りて住み、大学に通えるだけのおそらくは親任せの生活基盤があるじゃないか。ふざけるなって感じ。グダグダ言ってないで医者になることにまず真っ直ぐになりなさい。そんな生半可な気持ちで医大に通うなんてありえないんだよ。僕は認めないよ。君がやるべきは、カンボジアに学校を作ることではなく、医者になることだ。カンボジアに学校を作りたかったら、医者になってからの給料を貯めなさいって。
 ということで主人公たちの行動のきっかけには全く共感できず。ただしそれが始まってからの苦しみや悲しみや喜びには共感できます。最後はちょっと嬉しかった。これ観て僕らも国際支援したいと思う人もいるでしょうね。

 映画の趣旨としてはカンボジアの実情を知ってもらいたかったのかな。カンボジアのシーンで描かれていることは重要で、人間として知っておいたほうが間違いなくいいことだと思うけど、この映画でなくても別にいいとも思う。映画館で受けたメッセージとしてはちょっとつらいものでした。

(静岡ミラノ)

2011.10.03

「モテキ」☆☆☆☆

 31歳になった藤本幸世は1年前の“モテキ”を過ぎ、いまは孤独な日々を送っていた。そんな生活を打破すべく、一念発起してネットニュースの会社に就職し、ライターの仕事を始める。そんなある日、幸世はツイッターでみゆきという美女と知り合う。

 このモヤモヤをどう表現したらいいのだろうか。だいたいドラマのときから感じていたのだけど、この話のテーマって「普段モテるはずのないような男にモテ期がきたら」と言うことだと思うのだけど、どう見たって主人公の恋愛スキルが高すぎて、今までモテなかったのは単なる巡り会わせでしかないとしか思えないのよね。あれだけいろんな女の子に出逢って、普通以上に深いところまで踏み込んでいけて、普通以上に仲良くなれて、普通以上に想われて、普通以上の確率で好きになってもらえる男のどこがモテないのよ。あれはモテ期でもなんでもない。ちょっと性格的に踏み出す勇気を持ててないだけじゃん。本当に腹が立つ。
 この映画のヒロイン、みゆき(長澤まさみさん)もムカつくよね。まさに魔性の女。原作&ドラマ版の小宮山夏樹(松本莉緒さん)のはるか上を行くビッチ。あんなんで人生ボロボロにならずに幸せになっちゃいそうってのが本当にムカつくね。

 しかしこの映画をとても大好きになってしまうことに更にムカついてしまう。本当に好き。大好きで悔しいよ。主人公二人にも結局ハラハラさせられちゃうし、留未子(麻生久美子さん)には泣かされちゃったなあ。ダンスシーンや歌のシーンの楽しいこと。ひとりカラオケも悪くなさそう。今度やってみたい。あとツイッターを本気でやろうかとか勘違いさせられちゃうのもキツイね。(笑)

(MOVIX清水)

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