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2010.12.29

「最後の忠臣蔵」☆☆☆☆

 元禄赤穂事件から16年後、赤穂浪士の生き残り・寺坂吉右衛門は赤穂浪士の遺族を訪ね歩く生活を続けていたが、ようやく最後の一人を探し出しその任務を遂げる。寺坂は浪士の十七回忌法要が行なわれる京へと向かうが、その途中で寺坂はかつての盟友・瀬尾孫左衛門を見つける。瀬尾は討ち入り直前に逃亡したと思われていたが、実は彼にもある任務があった。

 これは良かった。心震える素晴らしさ。結婚の祝宴のシーンは泣けました。映像も美しい。主君死してなお、その遺志を継ぎながら十数年も生き続ける人生の重さはとても考えられませんね。
 ただちょっとラストは違和感もあります。主人公の最後の行動は侍としては筋が通っているのかもしれませんが、僕には理解できません。この映画、アメリカでも公開されるらしいけど、日本人でも理解しきれないあの行動を、アメリカ人が理解できるとは思えない。ましてやあれが日本人かと思われたら少し迷惑。(^^;)

(静岡ミラノ)

「乱暴と待機」☆☆☆

 番上と妻のあずさが引っ越した先にいたのは、あずさの高校時代のクラスメート奈々瀬と、彼女がお兄ちゃんと呼ぶ英則だった。あずさは奈々瀬を見るなり高校生のときにされた仕打ちを思い出し彼女を罵倒する。また番上は英則は奈々瀬に興味を持ち接近する。そんな様子を屋根裏から覗く目があった。

 根本的な部分だけど、僕はちょっとあの彼女は苦手だな。ヤレそうだから、以外の理由は僕には見つからない。だから小池栄子さんが言うように、「男はみんなあんたみたいな女を選ぶ」とかは全然思わない。僕なら小池さんを選ぶよ。それに浮気するならするで、絶対にばれないような場所でしろよ。って、基本でしょう。
あーもうイライラする。(笑)
 でも全体的にとても楽しめました。浅野、美波の明らかにヘンな人グループと、山田、小池のクセはあるけど普通の人グループの対比と融合がとても面白かったです。実は緊張感のある話なのに、ゆるゆるで笑っちゃうのもいいよね。
 それにしても小池栄子さんが素晴らしすぎじゃない? 浅野君はひたすら楽しんでる感じだね。ところでこのタイトルの意味は?

(静岡シネギャラリー)

「武士の家計簿」☆☆

 江戸時代、御算用者として加賀藩に代々仕えてきた猪山家の八代目・直之だったが、猪山家の家計が窮地に追い込まれていることが分かり、家内の品物ほとんどを売り払い借金を返済し、武家としては桁外れなほどの倹約生活を実行することになる。

 想像以上にホームドラマっぽくて驚きました。もっといろんな節約術の積み重ねで借金を返していく過程が描かれるのかと思えば全然そんなことは無く、日常的な生活の積み重ねを見ていたらいつの間にか借金なんてなくなっているばかりか、気がついたら時間が経ってみんな歳をとってて僕ら観客は置いてきぼりという感じ。
 行方不明になって、その後死んだかもという情報まで出た家族が、見つかったという場面無く時間が過ぎ、普通に連絡を取り合っている状況になっているなど、なんか信じられない。摩訶不思議な映画でした。僕はあまり好きではありません。

(静岡ピカデリー)

2010.12.27

「ゴースト もういちど抱きしめたい」☆☆☆☆

 女ながらに会社を経営している星野七海は、誕生日パーティーの帰り道に公園で陶芸家志望の韓国人ジュノと出会い、恋に落ちる。幸せな日々を送る二人だったが、事件に巻き込まれ七海は命を落としてしまう。彼女はゴーストとしてこの世に留まることになるが、ジュノにはその姿は見えなかった。

 あの映画からもう20年前になるのね。そういえば女の子と観に行ったよ。今頃何をしているのやら。

 男女逆になっているとは言え基本構成は元映画とたぶんほとんど同じ。ただもう20年も前の映画をそうは覚えていないので、細かいところは忘れています。死んじゃった状況とかこんなだったっけ?とか。だからなんか懐かしい物を思い出しながら改めて観る気持ちでの鑑賞でした。あーこーいう映画だったなあ。
 お話を知っていても知らなくても、なんだかんだで面白い映画だったんじゃないかなと思います。ただ元映画観たときにも思った気がするけど、死んじゃったあとに自分のいた世界を見ることができるのって、どうなんだろうね。この映画みたいに多少なりとも手を出せるならいいかもしれないけど、見るだけで何もできないとしたら、それはツライだろうなあ。

 しかし松島菜々子さんは相変わらずキレイだねえ。どう見ても30歳くらいにしか見えないけど、いったい何歳の設定だったんだろう。

(静岡ミラノ)

「SPACE BATTLE SHIP ヤマト」☆☆☆☆

 西暦2199年、地球は謎の異星人「ガミラス」の遊星爆弾による攻撃で滅亡の危機に瀕していた。人々は地下都市を建設してその攻撃に耐えていたがそれも限界が近く、人類の滅亡まではあと1年と試算されていた。そんなある日の事、地球上にイスカンダルからのメッセージカプセルが届けられる。

 ちゃんちゃーかちゃんちゃか、ちゃちゃちゃーん。(←こんな感じ?) あのヤマトが、実写となって僕らの前に現れた。嬉しい。僕は昔のアニメとか、どんどん実写化して欲しいと思う。すっげー楽しいじゃん。あしたのジョーも楽しみだ。ガンダムも早く実写化されないかな。キャンディキャンディとか海のトリトンとか、イデオンとか実写で観てみたいな。ドラゴンボールだって、僕は楽しかったよ。
 去年のアニメ版(復活篇)を観ても分かるとおり、ヤマトって70年代の子供向けのアニメであって、現代のSFアクションでは絶対にありえないような設定が目白押しですよね。宇宙空間で船体を傾けたら中の人が椅子から落ちそうになるって、ヤマトならでは。だからそういう「ヤマトルール」を理解したうえでこの映画を観れば、充分面白くて楽しい映画でした。子供には分からない大人の映画だねえ。最後は泣いちゃったしね。
 ただしイスカンダルやガミラスの設定がアニメとちょっと違うのは僕は不満です。きちんとヤマトルールの中で日本語しゃべって欲しかったなあ。(笑)

 それにしても一番驚いたのはラストカットです。まさか、まさかでした。(^^;)

(MOVIX清水)

「欲望」☆☆☆

 妻子ある男・能勢との不倫を続けていた図書館司書の類子は、ある日中学時代のクラスメイトの阿佐緒と秋葉正巳に再会する。正巳は家業を継いで阿佐緒が嫁ぐ袴田邸の造園を手がけていた。類子は正巳と惹かれようになるが、正巳は高校生のときの事故で性的に不能の身体になっていた。

 セックスができないという状態の切なさは、そういう状態になってみないときっと分からない。相手がいなくてできない場合はまだ対処法があるけども、相手がいながらもその能力が無い場合はそのものを諦める以外に対処法がないと言えるでしょう。切ない。でもその切なさの大きさはほとんどの人にはよく分からない。だから村上淳さん演じる正巳が最後に取る行動はいまひとつ理解できるには至らない。そこまでなのか。
 あと高岡早紀さん演じる阿佐緒の気持ちも、分かったような分からないような。まだまだ僕には分からないことが多いね。

 18禁で公開された映画なのに深夜とは言えテレビで観れたということは結構カットがあったのかな? でも充分激しかったけどね。時間軸が若干分かりにくい部分がありました。

(TV)

2010.12.17

第34回日本アカデミー賞ノミネート


 発表になったようです。とりあえず結果のみ。

作品賞
『悪人』
『おとうと』
『告白』
『孤高のメス』
『十三人の刺客』

アニメーション作品賞
『カラフル』
『借りぐらしのアリエッティ』
『映画ドラえもん のび太の人魚大海戦』
『名探偵コナン 天空の難破船<ロスト・シップ>』
『ワンピースフィルム ストロングワールド』

監督賞
中島哲也『告白』
成島 出『孤高のメス』
三池崇史『十三人の刺客』
山田洋次『おとうと』
李 相日『悪人』

脚本賞
加藤正人『孤高のメス』
天願大介『十三人の刺客』
中島哲也『告白』
山田洋次・平松恵美子『おとうと』
吉田修一・李相日『悪人』

主演男優賞
笑福亭鶴瓶『おとうと』
堤 真一『孤高のメス』
妻夫木聡『悪人』
豊川悦司『必死剣鳥刺し』
役所広司『十三人の刺客』

主演女優賞
寺島しのぶ『キャタピラー』
深津絵里『悪人』
松たか子『告白』
薬師丸ひろ子『今度は愛妻家』
吉永小百合『おとうと』

助演男優賞
石橋蓮司『今度は愛妻家』
柄本 明『悪人』
岡田将生『悪人』
岡田将生『告白』
吉川晃司『必死剣鳥刺し』

助演女優賞
蒼井 優『おとうと』
樹木希林『悪人』
木村佳乃『悪人』
夏川結衣『孤高のメス』
満島ひかり『悪人』

外国作品賞
『アバター』
『インセプション』
『インビクタス 負けざる者たち』
『トイ・ストーリー3』
『ハート・ロッカー』

新人俳優賞
芦田愛菜『ゴースト もういちど抱きしめたい』
大野百花『きな子〜見習い警察犬の物語〜』
仲里依紗『ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲』『時をかける少女』
永山絢斗『ソフトボーイ』
三浦翔平『THE LAST MESSAGE 海猿』
三浦貴大『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』

 新人賞が不満。とだけ言っておこう。(笑)

2010.12.05

「劇場版 3D あたしンち 情熱のちょ〜超能力♪母大暴走!」☆☆☆

 ある日買い物に出ていたタチバナ家の母が雷に打たれてしまい、気がつくと超能力を身につけていた。調子にのって家事に超能力を使いまくる母に家族たちは呆れ顔。そんなある日、母は町で困っている人のために超能力を使うことを思いつく。

 僕は映画を3Dで観る必要は全く無いと思っていますが、3Dの技術自体は面白いものだと思っています。だから博覧会のパビリオンとか、遊園地や博物館のアトラクションとして3D映像が流されていれば見たいです。つまりは技術自体はスゴイんですが、映画のストーリーとシンクロさせる必要は無いと思っているのです。むしろ話を楽しむにはジャマですね。
 そんななかこんな映画を観てしまいました。何がよかったかと言えば時間が短いことです。(笑) 50分くらい? 上の基準からすればまだ長いくらいですが、こういった2Dキャラアニメの3D映像は始めて見ましたが実写に比べればまだ見やすかったのでよかったです。こういったアトラクションの延長みたいな3D映画ならもっと作ってもらってもいいかな。

 それにしても日常的なほのぼの感が売りなはずのこういったアニメでも、劇場版になるとなぜか非日常度が格段に上がっちゃうのはなんでなんですかね。前作は心が入れ替わり、今度は超能力です。原作やテレビでは描かれないような大事件が起こるのはまあいいんだけど、それでもやっぱり日常の範囲内でやってくれたほうが面白いと思うんだけどね。ドラえもんやしんちゃんがそれで成功しているから影響されまくっちゃってんのかな。
 でもまあいい。なんだかんだ言っても楽しかったからね。次は実写版、ぜひお母さんはマツコ・デラックスで。

(MOVIX清水)

「nude」☆☆

 新潟の高校を卒業し上京して働くようになった山瀬ひろみは、ある日ヌードモデルのスカウトを受ける。悩んだ末にヌードモデルの”みひろ”になることを決意するひろみ。次第に人気も出てきて、演技の仕事も増えてくるうち、女優になりたいと強く思うようになっていく。しかし恋人の英介や親友さやかは裸の仕事を続ける彼女を受け入れられなかった。

 若い頃からAV女優さんたちには本当に本当にお世話になり通しなので、感謝の言葉以外浮かぶものではないのですが、だからと言ってAVに出演する彼女たちの心情や動機について、心から共感することはかなり難しいことでしょう。たぶん家族や恋人だったら辞めさせようとするでしょうね。でも知り合いや友達程度だったら一歩ひいた所から興味本位の目で見ているかもしれない。いろいろ話とか聞いてみたいしね。
 この映画の原作を書いて主人公のモデルとなっているみひろさんは僕は名前くらいしか知らなくて顔もよく分かっていなかったのですが、この映画で顔を認識しました。原作だから自分の責任なのかもしれないけど、この映画を見る限り、”何も考えてない中途半端な女の子がAV女優に転落”と言う印象で描かれているのが気の毒ではあります。もっと信念を持ってこの仕事に就きました的に描かれてないとね。AV嬢全体が軽く見られちゃうぜよ。
 AVの撮影現場で、なんか人がいっぱいいて雑談とかしながら本番を見ていたりしる状況の描写がリアルっぽくて興味深かったです。

(シネマート六本木)

「さよなら夏休み」☆☆☆

 子供のころお世話になった医師の葬儀で子供時代を過ごした郡上を訪れた裕史。30年前彼は親に捨てられ祖父の家で暮らしていた。裕史は当初心を閉ざしていたが、担任の水帆先生やクラスの仲間たちと共に過ごすことで元気を取り戻していく。

 鑑賞前にざっくり読んでいたあらすじが、映画の序盤の内容かと思っていたらクライマックスまで書かれていた映画全体のストーリーだったことに驚き。ちょっと残念。子供の頃の話と成長してからの現代の話が交互に描かれるのだけど、それらはシンクロしているようなしていないような印象で、これだったら現代の話はプロローグとエピローグだけでも充分だった気がします。子供の頃の話は子供たちもそれを支える大人たちもみな魅力的で、優しく美しい成長物語でした。子供の頃って、本当にいろいろな経験をしておくことがとても大切なんだよね。
 しかし今だったらあんなふうに川で水泳教室したり、橋から飛び込んだりってできなそう。今でもやっているんでしょうか。

(シネマート六本木)

2010.12.02

報知映画賞と日刊スポーツ映画大賞

ちょろっと気を抜いていたら報知映画賞と日刊スポーツ映画大賞が発表になっていました。またこの季節がやってきたのでした。それぞれの結果は以下の通りです。(敬称略)

第35回報知映画賞

作品賞   「悪人」
監督賞   中島哲也「告白」
主演男優賞 豊川悦司「必死剣鳥刺し」「今度は愛妻家」
主演女優賞 深津絵里「悪人」
助演男優賞 柄本 明「悪人」「桜田門外ノ変」「雷桜」
助演女優賞 ともさかりえ「ちょんまげぷりん」
新人賞   三浦貴大「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」
      桜庭ななみ「書道ガールズ!!−わたしたちの甲子園−」


第23回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞

作品賞   「悪人」
監督賞   三池崇史「十三人の刺客」
主演男優賞 妻夫木聡「悪人」
主演女優賞 深津絵里「悪人」
助演男優賞 稲垣吾郎「十三人の刺客」
助演女優賞 蒼井 優「おとうと」
新人賞   仲里依紗「ゼブラーマン2」「時をかける少女」
石原裕次郎賞「THE LAST MESSAGE 海猿」
石原裕次郎新人賞 高良健吾「ボックス!」「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」他


 「悪人」強し。深津絵里強し。その他は適度にばらついています。報知のほうは分かりませんが、日刊のほうは主演女優、助演女優、そして新人賞の3部門ですべて満島ひかりさんが次点だったとのこと。言っちゃえば3つ取ってもおかしくなかったということですね。実は今年一番活躍していたのは満島さんだったようにも思います。キネ旬で2連覇しないかな。
 個人的には吾郎ちゃんが一個取ったので満足です。あとともさかりえさんがグッド。

2010.12.01

「子猫物語」☆☆☆

 ある日、子犬のプー助とと遊んでいた子猫のチャトランは川辺の木箱に入り込んだところ、木箱が流れ出してしまう。プー肋は助けようとするがかなわず、チャトランは流されてしまう。なんとか岸に上がったチャトランだったが、そこは知らない森の中だった。チャトランとプー助の大冒険が始まる。

 20数年前に国民的大ヒットを飛ばした映画ではありますが、私は観ていませんでしたので今回初めて観てみました。いやん、可愛いわん。みんな当時こんなものを観て癒されていたのね。大ヒットするかどうかはともかく、ま、いいんじゃね。猫や犬、豚、牛、鳥などの”演技”には脱帽します。
 しかし今だったらちょっとこの映画は作れなさそう。明らかに動物虐待で愛護団体が黙ってないんじゃないかな。時代が生んだ奇跡の映画ではあります。それにしてもキョンキョンの詩の朗読の意味が分からん。(笑)

(TV)

「雷桜」☆☆☆

 将軍徳川家斉の子として斉道は心に病を抱えていた。療養を兼ねて家臣の瀬田助次郎の故郷である瀬田村を訪れた彼は、天狗が住むと言われる瀬田山である女と出会う。その女は幼い頃に誘拐され山奥で育てられていた助次郎の妹の遊であった。

 身分違いの男女の恋愛と言うのは結構あるような気がしますが、これはわりと印象に残るほうの面白い映画でした。何がどうなっても結ばれるはずのない二人が純愛を貫くにはどれだけの障害があるのかは僕らには理解しようも無いでしょう。二人のつらい気持ちも分かったし、それを認めてあげたくてもどうしても認められない周りの人たちの気持ちが更に強く伝わってくるのがとてもよかったです。
 それはそうと蒼井優さんの微妙にセクシャルなカットに萌えたね。(笑)

(静岡東宝)

「赤んぼ少女」☆☆☆

 孤児院で育った15歳の葉子は、生家である南条家に見つけ出され引き取られる事になった。広大な敷地の立派な洋館で両親との生活を始めるが、やがて彼女は屋敷内になにか異常なものがいることに気がつく。

 おもちゃ感あふれる赤んぼ少女の造形にはやや苦笑いではありますが、あんなどう見ても動き回りそうもない化け物があんな迅速に襲い掛かってきたらと思うとゾッとしますね。(笑) お話も嫌いではありませんが、オチめいた設定があまり活かされていないなあと言う点はちょっと残念でした。
 最初はお人形さんみたいで頼りなげだった主人公がだんだんたくましくなっていくところは良かったですね。

(TV)

「森崎書店の日々」☆☆☆☆

 失恋の痛手から会社を辞めてしまった貴子は、叔父のサトルに誘われて神保町でサトルが経営する古書専門の森崎書店の2階で暮らし始める。サトルや近所の喫茶店で働くトモコらと触れ合ううちに貴子は少しずつ元気を取り戻していき、まただんだんと本と読書の世界に引き込まれてゆく。

 神保町は実は古本屋好きな僕もよく行く町ではあります。東京で自由時間があれば、半分は映画を観ますが、残りの半分の内の何割かは神保町に行っている気がします。毎年何回かは行きますね。だからこの映画を優先して観る気になったのでしょう。この映画を神保町で観ましたが、これがまたいい経験でした。古本屋の裏側みたいのが見れたのも嬉しかったし。

 つらい思いをした人が穏やかな環境の中で癒されていく話はまあ実のところはいくらでもある気がするのですが、この映画の癒され感はなかなか暖かく、とても気持ちがいい。特に前半の緩やかな流れが僕は好きです。だからと言ってはなんですが、終盤にちょっと緊張感のあるクライマックスが用意されているのが少し違和感も感じました。僕はあのシーンは要らないと思いました。無いほうが気持ちよく観終われた気がします。内藤剛志さん演じる主人公のおじさんは心が大きな人でしたが、あの場所に主人公の彼女を連れて行くに至る行動力は、一歩間違えれば大迷惑なKY野郎になりかねないよね。僕ならああいう行動は取りません。

 主人公を演じた菊池亜希子さんはうちの会社の子になんとなく似ていて、途中からその子にしか見えなくなってしまいました。誰にも伝わらない無駄な情報でした。(笑) でも魅力的でした。

(神保町シアター)

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