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2010.10.28

「大奥」☆☆☆

 男子の数が圧倒的に少なくなった江戸時代、世の中は女の力で成り立っていた。貧乏旗本の長男、水野祐之進は苦しい家のために大奥へ奉公へ上がることを決意する。そこは女である将軍に仕える男たちの巣窟であった。やがて7代将軍の家継が死去し、8代将軍吉宗が即位する。

 吉宗、懐広っ。あんな人が政治のトップに立ち、全ての権力を持っているのなら世の中は平和に平穏に成長していくでしょう。でもまあ現代社会ではどんなに志が高くてもどんなに能力があってもどんなに決断力があってもそれを政治で活かすことはできないでしょうな。

 男女逆転の世界でのお話であるけども、世間中で男子の数が圧倒的に少ないという設定はあまり生かされていない感じです。別に徳川の将軍が女だったら、というだけでも充分に成り立つでしょう。そのほうが今まで女だらけだった大奥が、いきなり男だらけになるというだけでもドラマが一つ二つできるくらいのインパクトがあるしね。だいたい男が少なくなったからって、男女の役割が逆転するとはあまり思えない。多数決じゃないしね。権力を持った男の力が更に強くなるんじゃないかな。女がいい男、強い男を更にチヤホヤするようになるんだし。
 実際ドラマの中でも、男が少ないんだから、という話はさほど利用されていないよね。将軍は女だった。大奥は男で構成されていた。だけで充分だと思うんだけどね。そのほうがリアリティがあります。

 それはさておきお話は面白かったです。将軍が女であり、大奥が男だらけであるということがどういうことなのかという点はとても興味深く見ることができました。

 しかし今や嵐ファンは大人から子供まですっげー幅広くいるのよ。でもこの内容じゃ二宮ファンの小学生の女子(ウチの娘)には見せられないよなあ。(^^;)

(MOVIX清水)

「七瀬ふたたび」☆☆☆

 人の心を読む能力を持つ火田七瀬は、超能力者であることを隠しながら旅を続けていた。その途中で出合った同じように人の心を読めるノリオやサイコキネシスを使うヘンリーらと共に北海道で暮らそうとするが、超能力者抹殺をもくろむ集団の存在が彼らを脅かそうとしていた。

 七瀬3部作は20年位前に読んで、わりとはまった小説でした。1作目は家庭、2作目は組織、そして3作目は世界とその相手がどんどん大きくなっていくのもスゴイと思っています。そんななかでやはりこの「七瀬ふたたび」が一番面白いと言う人は多いでしょう。それは3作の中で一番映像化されることが多いことでも証明されているかもしれません。まあ1作目はともかく3作目を映像化するのはかなり思い切った演出が必要かとは思いますが。たぶんまだ誰も取り組んでいないはずなので、ぜひ誰か作って欲しいですね。

 ちょうど一昨年(2008年)にNHKでドラマ化されたものを観ていたばかりだったので、ストーリーのイメージは完璧に頭に残っていたのがよかったのか悪かったのか。ドラマ10回くらいで表現したものを2時間にするのには工夫が必要だとは思うけど、物語の前半にあたる部分のほとんどを回想シーンで描いていくと言うのはなかなかうまい手法ではありました。ちょっと感心。
 この映画や小説に接した人ならほとんどの人が思うことだろうけど、超能力って、欲しいっちゃ欲しいけど、やっぱ必要ではないものなのでしょうね。っていうか、ジャマ。そのくらい重い荷物なのですね。やっぱ普通が一番か。つまらん感想だけど。

 芦名星さんはキレイだけど、僕が思っている七瀬とは少し違う。いろんなイメージがありますね。

(シネチッタ川崎)

2010.10.19

「川の底からこんにちは」☆☆☆

 派遣OLの木村佐和子は仕事も恋愛も中途半端な生活を送っていた。ある日佐和子の父が入院したという知らせが入り、田舎に戻って家業のしじみ工場を手伝うように言われる。佐和子は乗り気ではないなかしぶしぶ帰っていくと、恋人の健一が子供とともに着いてきた。

 こーゆの観てよく思う。なんでダメ男ってあんなにモテるんだ? たしかにワタシは中身はこんなで全然大したことがないが、それでも世間的にはそこそこな会社に勤めているまじめなサラリーマンで、犯罪歴も無ければ他人にはさほど迷惑をかけたことも無い。友人もわりといるし、家族も仲がいい。社会的にはまあまあマトモなほうな人のはずである。
 でも言っちゃあなんだが全然モテなかったぞ。あんな中身も立場もダメダメなやつがこんなにモテるのに、普通に真面目にやっている僕なんぞがモテないのはなぜなんだ? やっぱ顔か? 顔なのか? それともいっそのこともっとダメダメなやつになっちゃえばよかったのか? なあみんな、そうは思わないかね。

 映画はたぶん面白かったと思います。思いますっていうのはこの映画を観た環境がすこぶる悪くて、映画に全然集中できなかったのです。ストーリーは分かったけど、ストーリー以上のことはあまりよく覚えていないのでした。「私たちみんながあなたのお母さん」には笑ったけど。あとはどこがどう面白かったとか、全然言えないよ。頼むから映画館では静かにしていてね。

(静岡シネギャラリー)

2010.10.14

「十三人の刺客」☆☆☆☆

 江戸時代後期、将軍の弟である松平斉韶は最悪の暴君として非道の限りをつくしていたが、来年には斉韶は老中に就任することになっていた。土井大炊頭はこのままにしておけぬとして斉韶を討ち取ることを決意し、御目付役の島田新左衛門にその任を指示する。島田は13人の刺客を集め、参勤交代帰国途上の中山道落合宿にて斉韶を討つことを計画する。

 一人殺したら殺人でも、百人殺したら英雄だ。と言うわけでもないけれど、一人二人が死ぬような映画は結構ブルーになるのに、百人二百人が死ぬような映画は痛快娯楽劇になってしまうのはなんでなんでしょうかね。それに加えてバトルロワイヤル的に次は誰が死ぬんだろうと言う展開にはワクワクとさえしてしまう。この感情って絶対に間違っているのに、でも隠し切れないワタシ。ただしもちろん現実で百人死ぬ事故とかは願ってないよ。
 前半に吾郎ちゃんが何人かを非道に殺すのには目を背けるのに、ああいったゲーム的展開には目をひきつけられちゃうのって、やっぱまずいのかなともチト思う。ごめんね、罪も無い名も無き侍さんたちよ。

 しかしその辺は目をつぶろう。とても面白かったです。これでもかこれでもかと現れる敵の数だけで圧倒されちゃう。味方側も鉄人たちというわけではないからどんどん死んでいくというのがまた興奮させられてしまう。三池さんなのでもっとガチャガチャしている映画になっているかと思ったらそうでもなくしっかりしていて、出演陣に殺陣を”魅せられる”メンバーがそろっているから戦いが結構美しいのだ。50分というふれこみの合戦はそんなに長く感じなかったですね。

 とにかく吾郎ちゃんの悪役ぶりが好きだわ。ジャニーズでここまでの悪役をやった人って他にいたかな? ぜひ一つくらい助演賞を吾郎ちゃんに。そんでもっても辞退しないでね。(^^;)

(MOVIX清水)

「華鬼 響×桃子編」☆☆☆☆

 鬼一族のなかで最も強い力を持つ華鬼に敵意を持っている堀川響は、平凡な容姿のため婚約者の鬼に捨てられた土佐塚桃子を利用して華鬼とその花嫁の神無を罠に落としいれようとするが、失敗する。やがて桃子は優しい鬼とめぐり合い付き合うようになるが、その彼が桃子と一緒にいた神無に出会ったことで運命が大きく変わってしまう。

 3部作で2作目が1作目の前日談、3作目が1作目の裏話&その後って構成は、「インファナル・アフィア」と同じだね。もしかして意識してる? ないか。1作目で脇役だった加護ちゃんが主演に座って1作目の裏側で何が起きていたのかを描写する前半はなかなか面白く、1作目で多少不可解な行動を取った加護ちゃんのバックグラウンドが分かってふっと腑に落ちる感覚です。楽しい。
 思ったより早く舞台裏が終わったのでこの後どうなるのかと思っていたら、女同士の愛憎渦巻くこれまた痛快な展開が待っていて嬉しくなりました。1作目ではさほど重要ではなかった神無の男を惹きつける能力が大きな悲劇を生むと言うのが興味を大きく引かれたし、それに気に入らない女が自分らの領域に入ってきただけで殺さんとばかりに攻撃しようとする女どもには圧倒されちゃうね。

 昔あんなに可愛い可愛い言われていた加護ちゃんが今ではルックス的には大したことがないと言う設定なのがチョットおかしい。主人公だった1作目よりも脇に回った逢沢りなさんが妙に魅力的でした。

 いずれにしても、このシリーズがこれで終了なのはちょっと残念。もっと観たい感じです。

(DVD)

2010.10.06

「君に届け」☆☆☆☆

 高校に入学した黒沼爽子は、暗い見た目と大人しい性格から「貞子」と呼ばれ、不気味な噂と共にクラスに馴染めないでいた。しかし同級生の風早翔太は実は真面目で人の言いやがることを進んで行なう爽子を見つめていた。肝だめしのお化け役を買って出た爽子はそれをきっかけに吉田千鶴や矢野あやねと仲良くなる。

 ちょー面白いなあ。青春大好きな私からするとズキュンキュンキュン撃ちまくられてズタボロですよ。ちょー面白い。2回言っちゃうほどさ。ラブストーリーとしても面白いし、友情物語としても美しいのがこれまたヨイです。登場人物みんなを好きになってしまうよ。
 それにしてもいい子過ぎるでしょう。あんなにメチャクチャいい子なのに、周りからはあんなに虐げられちゃうっていうのはいくらなんでも漫画チック過ぎると思うけどね。別にへんな癖があるとかでもなく、ちょっと暗いだけなのにね。しかもちょっと見ていればいい子なのはすぐに分かっちゃうほどアクティブだし。風早くんじゃなくてもすぐ好きになっても不思議ではない。
 しかし貞子というあだ名は秀逸だね。「貞子」という固有名詞が定着していることにも感慨があります。

 多部ちゃんはちょっと最初は役柄を作りこみすぎかなあと思うけど、途中からどんどん可愛くなっていくのが更にグッド。「恋空」ですっかり(僕の中の)評判を落とした三浦春馬くんが久しぶりに好演。あとサバサバした蓮佛美沙子さんがとてもよかったよ。
 原作漫画を読みたくなりました。これは大人買いか。(笑)

(静岡東宝)

2010.10.05

「THE LAST MESSAGE 海猿」☆☆☆

 巨大天然ガスプラント“レガリア”で事故が発生する。潜水士の仙崎大輔は設計主任の桜木らと共に施設へ向かう。しかし救出作業が進む中、突然爆発が起こり、大輔らは施設内に取り残されてしまう。そこに大型台風が接近していた。

 基本的な話は前作(2本目)と全く同じ。フェリーがガス採掘施設になっただけで、同じ原作で2本作りましたと言ってもいいくらい同じ印象ですね。
 この話が盛り上がらないのは、どうせ助かるんでしょって空気が最初から最後まで蔓延しているからですね。誰が最後まで生き残るんだろうってドキドキが全く無い。例えば早い段階で一人くらい死んでしまうとか、行方不明になるとかのような描写があればサスペンス性は一気に高まって面白くなるのだけど、この映画では閉じ込められた段階でもう既に全員が生き残るんでしょうって空気が満ち満ちているんだよね。死にそうな目にあうのが絶対に死なないであろう主人公だけで、脇の人物には絶対的な危険がほとんど及ばないので、なんかサラッとしてしまうのです。
 セットは派手だし、人物的には魅力があるのでそこそこ楽しめますが、まああくまでそこそこ、かな

 それにしてもあの政治家の見殺し発言は外にでたら大問題だな。言うかねー。しかしあんなにボロボロになったレガリアは、あの時点でもうほとんど使い物にならんだろうって。(笑)

 僕は3Dが苦手なので2Dで観ましたが、3Dに観客が殺到して大ヒットらしいですね。まだまだ3D需要は絶大のようで、3D制作は大成功だったようですね。今後も3D制作が続くんでしょうね。でもお願いだから2Dも上映してね。(^^;)

(MOVIX清水)

「華鬼 麗二×もえぎ編」☆☆☆

 “庇護翼”として神無を守っている高槻麗二の妻、もえぎ。時をさかのぼること20年、もえぎは鬼ヶ里に連れて来られて麗二と出会うが、妻になることを拒み、1ヵ月後には帰ると宣言する。麗二はそんなもえぎを温かく見守る。

 1本目でそこそこきちんと話が完結していたので、あと2本どういう展開を見せるかと思っていたら、1本目にチラッと出ていた川村ゆきえさんが主人公となった前日談でした。しかも20年前。えーってことは1本目の川村さんは36歳の役だったのね。(^^;) 全然見えんかった。ってつまりはこの映画の川村さんは16歳なのだ。しかしこっちはそこそこ16歳に見えてしまう。いま24歳らしいから撮影当時は22〜23歳? 童顔なのね。

 基本的には可愛らしいラブストーリーで、ベースがホラーなので多少気持ちの悪そうなシーンもあるのだけどほとんど気にならず、なんとなくホンワカしてしまう映画でした。あまり書くこと無いけど、そこそこ満足。3本目にどういう展開になるのかも楽しみです。

(DVD)

「ワカラナイ」☆☆☆

 母子家庭の川井亮は、いまは母親が入院中で粗末な一軒家にひとり暮らし。コンビニのアルバイトでなんとか生計を立ててきたが、弁当をごまかすなどの不正が店長にばれてクビになってしまう。最後の給料を握り締めて何とか暮らそうとするが、やがて母親の容態が急変する。

 この国では貧乏だと死ぬことすらできないのだ。母親が死んで落ち込んでいる少年を前に、病院関係者も葬儀関係者も金の話しかしない。お金の無い少年は思い切った行動に出ようとするが、それは犯罪である。一体どうすればいいのか。どうすればよかったのか。たしかにワカラナイなあ。
 淡々とドキュメンタリーのごとく映し出される少年の苦しみはこちらの身をも切るくらいに痛々しい。観ていてかなりブルーになりますが、不快な感じを受けるわけではないのは少年の想いがストレートに強く心に響くからでしょうか。最後はよかったね、と言うべきなのか、それともあのあと更に苦しむことになるのでしょうか。

(DVD)

2010.10.01

「悪人」☆☆☆☆

 土木作業員・清水祐一は出会い系サイトで知り合った保険外交員女性・石橋佳乃と約束していた日に、佳乃が別の大学生・増尾の車に乗って去ってしまいショックを受け、そのあとをつける。後日、佳乃が死体で発見され、増尾が容疑者として逮捕される。しかし彼女を殺したのは祐一だった。

 面白いとかつまらないとか言う類の映画ではないのは、観る前からほぼ分かっていたことですね。何が悪いことで、何が悪くないことなのか、ホント分かんなくなってしまう。世の中、こいつはなんてヒドイんだろうと思わせる報道をされている犯罪者はたくさんいるけど、最近観たほかの冤罪映画や、ちょうど最近報道されている検察の捏造事件などを鑑みちゃうと、報道だけでその事件の真実は絶対に理解できるわけは無いと認識させられてしまいます。この映画で妻夫木君が演じた青年だって、きっと超悪人のごとく報道され、それを読んだ一般の僕らはなんてヤツだよ、こいつと思うことでしょう。実際そう描かれているけどね。
 その反面、岡田将生君のようなやつらは罰されることも世間から責められることも無い。被害者の満島ひかりさんも悲劇の被害者としてみんなの涙を誘ってしまうのです。理不尽だよね。
 そんな世の中のそんな報道なので、僕は最近は大抵のものを100%は信じていません。何か僕らには知らされないウラがあるんじゃないかと疑ってしまいます。こんな疑り深くなるなんてイヤな感じです。僕はちょっと長く生き過ぎましたね。まだ生きるけどね。

 しかし警察の対応は納得がいかないです。真犯人がつかまってもいないし証拠もまったく無いのに、否認している容疑者の自供だけで判断して真犯人は他にいるとして釈放しちゃうなんて、絶対にありえないでしょう。釈放後にあんなヘラヘラ笑っているような状態でいられるなんて、警察の描き方をちょっとなめてないか?(^^;)

 モントリオールで女優賞を取った深津絵里さんは、いつもの通りで特別スゴイ演技だったとは思えず。賞とってなかったら全くスルーだったでしょう。どっちかって言うと妻夫木君や樹木希林さんのほうが印象的でした。

(静岡東宝)

「君が踊る、夏」☆☆☆

 カメラマンになるため上京した新平だったが、アシスタントの生活の中で才能を伸ばすことができずにくすぶっていた。そんなとき母親が入院したとの知らせを受けて5年ぶりにふるさとの高知へと帰郷する。そこで新平は高校時代の恋人の香織と再会する。香織は新平と共に上京するはずだったが病気の妹さくらのために地元に残っていたが、その理由を新平には知らせずにいたため、二人は別れていたのだった。

 話自体は基本的に僕が大好きな展開なのだけど、もう少し何とかなったんじゃないかなという印象。ところどころでクサかったり情けなかったり引いちゃったりしましたよ。
 例えば「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」かよって言うような仲間の集まり方にはちょっと苦笑。病気の少女のお父さんが旅に出ちゃったりするのも、それを演じた本田博太郎さんの(いつも通りの(^^;))力の入りまくった抑えた演技と共に爆笑しちゃったよ。あと病気の少女の話がメインなのか、青年の夢をつかむ話がメインなのか、単純にラブストーリーなのか判断が難しいところですね。ラブストーリーとしてはとても可愛くて好きでした。主人公の青年の最後の行動は、展開としては仕方がないけど、道義的にはどうかと思います。

 しかしみんなで踊るシーンはかっこいいなあ。こういう大人数で統制の取れたパフォーマンスって言うのは見ごたえがあるよね。と、この映画を観て思った翌日、街中で十数人で踊るお祭りの踊りを見たんだけど、あまりよくなかった。つくづく映像人間だなあと思う私。(^^;)
 「20世紀少年」でお気に入りの木南晴夏さんがここでもよいです。

(静岡ミラノ)

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