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2010.08.21

「BOX 袴田事件 命とは」☆☆☆☆

 昭和41年6月30日未明、静岡県清水市で起きた味噌工場の一家4人の強盗殺人事件。警察は従業員で元ボクサーの袴田巌を容疑者として逮捕する。最初は否認していた袴田だったが連日の過酷な取り調べによりついに犯行を自白する。しかし彼の裁判を担当した裁判官の熊本は警察の捜査に疑問を抱いていた。

 9割方事実なんでしょうね。これが事実だとすれば警察も検察も裁判所もみんな全然信用できなくなり、世の中何が正義なのか全く分からなくなります。自分の身は自分で守るしかない。でもそれにも限界がある。僕たちはこういった窮地に追い込まれたとき、どうすればいいのでしょうか。諦めるしかないのでしょうか。

 ここに描かれていることが全て真実だとして、気になるのはなぜ警察が、なぜ検察が、なぜ裁判所があんなスカスカの証拠と信憑性の薄い供述だけであそこまで突き進めることができたのかは全く描かれていないこと。警察が彼を本当に犯人だと思っていたのか、単に彼を犯人にしたかっただけなのかはこの映画では分かりません。警察の中にも疑問を持つ人がいてもいいのに、そういった人は皆無です。この映画はとにかく最初に冤罪ありきで、そう導いた側の人たちは全てヒトデナシかアクニンとしてしか描かれていないのが多少気になります。主人公のほかにも、彼を有罪に導いてしまったことを深く悔やんでいる人がいてもいいはずなんですけどね。ちょっと一方的なのかも。それとも本当に関係者みんな悪意の塊だったのか。
 あと控訴審や再審請求も、ここに描かれているような観点を持っている人が一人でもいればあんなあっさり却下されないでしょう。どう見ても無実なのに有罪になるのは、なにか却下されるだけの理由があるはずです。その理由も示して欲しかった。おそらくは裁判所のメンツとかなんでしょうけど、それすらも描かれていない。情報としては不十分です。石橋凌さん主演で警察側の視点でぜひ、もう一本。正義の警察官が粘り強い尋問の末に真犯人を自供に導いたという流れでどうでしょうか。そしてその映画に対する違和感をみんなで感じよう。勇気のある人はぜひ。

 ただそれにしてもこの映画の力強さは凄いと思います。心から気の毒に思うし、心から憎憎しく思います。それと同時に、人を人が裁く難しさや危なさが心に強く残ります。裁判員に選ばれた人にはまず最初にこの映画を観せるといいんじゃないですかね。とりあえずとにかく日本人はみんな観よう。

(静岡シネギャラリー)

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ツレに教えてもらったんやけど、これめちゃっくちゃ儲かるな! まぁ俺の場合、本番なしでオナ二ーの手伝いとかクン二とかで 回数こなしてるからかもしれんけど(笑 [Read More]

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