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2010.07.29

「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」☆☆☆

 青島たちが勤務する湾岸署は新湾岸署への引っ越し作業の真っ最中だったが、管内でバスジャック事件と銀行強盗事件が立て続けに発生する。またそれらと時をと同じくして、引っ越し業者に扮した何者かに武器庫から拳銃が3丁盗まれてしまう。やがてその拳銃を使った射殺体が発見される。

 こんなに無理して前の映画とつなげようとしないでよ。だいたい続編の作り時ってものがあるよね。前作から7年、スピンオフからも5年もたってしまうと、もう待っている側の心境も長い年月の中で磨耗してしまうので今まで同じようなものを作っていてもなかなか成功するのは難しいでしょう。観客の期待はとてつもなく大きくなっているか、じゃなきゃ正直どうでもよくなっているか、どっちか。作られるかどうかもわからないものを7年間同じ気持ちで待ち続けている人なんてたぶんほとんどいないよ。やはり続編は3年くらいのうちに作らないとダメ。それかもう全く違う展開で新しいものを作りなすくらいの決意がないとダメじゃないか。この映画は完全に作る時機を逸しているよね。
 前作までの2本と「真下」は面白かったけど、TV版とか観てないので思い入れはさほどない私の場合、「踊る」シリーズに接したこと自体5年ぶり。1作目なんて12年前? 悪いけど細かいトコ覚えてないよ。キョンキョンは1作目で何をしたんだっけ?(^^;)

 まーとにかく次回作を作る気があるなら、あーだこーだ言ってないでさっさと作ってね。

(静岡東宝)

「ラストシーン」☆☆☆

 1965年。テレビの発展と共に日本映画界は衰退し始めていた。人気女優・吉野恵子は映画界に見切りをつけ、結婚、引退することを選ぶ。その影響もあり彼女と共演の多かった俳優、三原健は次作を若手にとられてしまう。また時を同じくして三原の妻、千鶴が事故で死んでしまう。そして2000年。人気番組の映画化『ドクター鮫島 THE MOVIE』が撮影されていた。そこにひとりの老人が、小さな役の代役としてやってくる。それは三原だった。

 10年位前の映画でなんとなく気にはなっていたけど観る機会なくここまできちゃったものが深夜テレビでやっていたので録画して鑑賞。当たり前だけど出演者がみんなそれぞれ少しずつ若いのが面白い。麻生久美子さんとか妙に可愛いし。

 しかし過去と現在のつながりがいまひとつピンと来ないですね。ツンケンドンしていたトゲトゲ俳優がトラブルでホサれて数十年。いったいどんな生活をしてきたんだろう。そして何で今更映画に出るチャンスを得ることができたんだろう。そういった点が伝わってこないから現代のシーンで真面目にこの役に取り組む彼の姿に微妙な違和感を感じるし、何度もNGを出した後のOKシーンなどを観ても感動もない。何をどう伝えたかったのか、僕には分かりませんでした。
 しかし昨今のテレビ映画に対するさりげない批判や、昔ながらの映画人たちのこだわりやプライドを尊いものとして描写する演出に製作者側の思い入れが伝わりますね。

 過去のシーンの主人公が西島秀俊さんで、そこから30年以上たっての再登場が本人の老けメイクとかではなく、きちんとその年代の別の役者さんを起用しているのがよかったです。この主人公のおじいさん(なんていうのは実は失礼な、大物ドラマーのジョニー吉長さん)は知らない人だったんだけど、調べたら最近別の映画(「瞬」)で観たばっかりだったと知りビックリ。しかも「書道ガールズ」の金子ノブアキさんのお父さんと知って更にビックリ。

(TV)

2010.07.22

「新・監禁逃亡 美姉妹・服従の掟」☆☆☆☆

 自らが警察に通報したことが原因で姉夫婦の子供を誘拐犯に殺されてしまった琴美は、その苦しみと戦いながら2年間を過ごしていた。ある朝、琴美が目を覚ますと身動きができない。隣には姉が倒れていた。二人は廃工場で監禁されていたのだった。

 訳もわからず誘拐、監禁されて、気がつけば裸にされて辱めを受けて、さあどうしたらここから逃げ出すことができるのか。ってエロ系B級ビデオドラマではよくありそうなシチュエーションのお話ではありますが、何で監禁されたのか、誰が犯人なのか、何が目的なのかといったミステリー的要素の部分が思いの外しっかりしていたのでとても面白く観れました。冒頭に姪っ子の誘拐、殺人というきわめて非日常な出来事があってからその後の日常に戻ろうとしている中での監禁という再びの非日常。冒頭の事件とは関わってくるのかどうか、関わってくるとしたらそれはどういう形なのかが僕には見抜けませんでした。明らかになった事件の全貌は腑に落ちるし、無理なこじつけもないなかなか見事なものでした。いいじゃん。

 こういう映画を作るには脱げる女優と監禁場所だけ用意すればいいということでかなり制作の予算的ハードルは低く、エロチックなシーンがあればそこそこの時間かせぎ(?)も可能。これでちょっとだけ凝ったシナリオさえあればこれだけ楽しめる映画が完成とあれば、かなりお手軽お得な映画製作ではありますね。たぶんレンタルの回転もいいでしょう。だからと言って安易に乱発したらあっという間に飽きられてしまうでしょうから、まあ慎重に面白いものを作っていって欲しいものです。

(静岡小劇場)

2010.07.16

「必死剣鳥刺し」☆☆☆☆

 海坂藩の中級武士、兼見三左ェ門は藩主・右京太夫の側室、連子を刺殺する。当然打ち首であると思われた兼見だったが、中老津田の意思で想像を超えた軽い沙汰が下される。姪の里尾のみを世話係として傍においた1年の閉門の後、再び藩主の元で働くようになる兼見。戸惑いながらも業務をこなす中のある日、津田が兼見を呼び、密命を託す。

 チョーカッコええ。鬼の爪もかっこよかったけど、鳥刺しもかっこいい。まさに必死剣だ。

 今も昔も政治の世界に腐ったものが混ざっていることはよくあることなんだけど、昔はその腐ったものが何もかも決めてしまうこともよくあったんだと思います。この映画に描かれるような理不尽なことが昔の武家社会では日常のごとく起きていたんだろうなあと思いますね。政治が悪いだの総理大臣辞めろだの平気で言えちゃう現代は平和なんだなあ。
 なんで彼が殿様の妾を殺したのか、殺したのになんで殿様が彼を生かしておくのかと言ったミステリー的な展開も興味を繋ぐし、実はラブストーリーでもあるという点にも驚きました。クライマックスの殺陣の素晴らしさもよし。とても面白かったです。

 豊川さんは円熟味あふれている。池脇千鶴さんは最近すっかり「子供っぽい大人の女」が定着したね。ラストシーンの彼女がとてもいいね。

(静岡ピカデリー)

「ロストクライム 閃光」☆☆☆

 ある日死体として発見された葛木はかつて三億円強奪事件の最重要容疑者として名前が挙がっていた人物だった。この事件の担当となった若手刑事の片桐慎次郎と定年間近の滝口政利は三億円事件とこの事件の関係について調べを進めていくが、事件の裏には巨大な陰謀が隠されていた。

 たぶん3億円事件にはここに描かれているような類の僕らが知らないウラがあるんじゃないかと思っていいんじゃないかと思います。あの事件で犯人が捕まらなかったのも、お札が1枚も使われていないと言うのも、やっぱり訳が分からないことばかり。きっと犯人のウラに何かあるんだよ。と勝手なことをぬかしておく私。
 だからその事実がこの現代になって明かされていくという設定も、それによって今頃新たな火種になって事件が起きていくと言う展開も、充分にありえることでしょう。誰かが真実を語りだす日がくればここに描かれるような事件が起きるかもしれない。だからこれは突拍子もない話ではなく、ある程度のリアリティを持ったサスペンスなのでした。こうして誰でも知っている事件を扱うと、その事件の詳細をじっくり描かなくていいのはいいよね。
 ただまあこの映画が面白かったかと言えば実は微妙なところで、現在の事件の犯人の描写なんかはもう少し何とかなったんじゃないかと思うところも多々。ヤクザでもないのに拳銃を持っていたりするのは違和感があります。

 奥田瑛二さんの存在感は相変わらずすばらしい。渡辺大君はまあまあ。川村ゆきえさんはええなあ。

(静岡ミラノ)

2010.07.14

「半分の月がのぼる空」☆☆☆☆

 高校2年生の戎崎裕一は肝炎を患い入院することになるが、退屈な入院生活に耐えかねて病院を脱走して遊びに行っていた。看護師の谷崎はそんな裕一への罰として同じ病院に入院していた少女、秋庭里香の話し相手になるように告げる。しぶしぶ里香と話かける裕一だったが、わがままな里香に振り回されるうち、だんだんと里香を意識し始めていく。

 なんとなくもっとファンタジックな話かと思ったら、全然そんなことはなく、現実的に可愛いラブストーリーでした。あそこまでストレートにツンデレ系少女の恋愛話を描いた話って実はあまり観たことないので結構新鮮でした。あんなふうに真面目で実直でそれでいて行動力のある男の子って絶対いいよね。彼女も惚れるわけです。
 ただ大泉洋さんのパートは僕はちょっと違和感だな。若い二人のパートとのつながりはいまひとつ釈然としない思いです。全面カットしていても個人的にはOKです。若い二人の話と少しだけその後が描かれているだけのほうがたぶんよかったな。二人のラスト近くの展開がとても感動的だったしね。演劇のシーンとかとても好きです。

 池松壮亮くんはテレビの「とめはね!」の役柄とちょっとかぶるけど、実はそれが好き。忽那汐里さんは最近わりとよく観る(ポッキーダンスはあまり好きじゃないなあ)けど、どんどん良くなっていってますね。たぶんわざとかメイクと思うけど、患者役だからか程よくおでこが肌荒れとかしているのが妙にいい感じ。なんて言うとフェチっぽい?(^^;)

(静岡シネギャラリー)

「瞬 またたき」☆☆

 園田泉美は事故に遭い、恋人・河野淳一を亡くしてしまう。泉美はショックからその事故の記憶を喪失していた。泉美は淳一との最後の時間を思い出すため、弁護士の桐野真希子の協力を仰いで事故の様子を明らかにしていこうとする。

 正直お話はあまり面白くなく、興味は記憶を失っていた事故のときになにがあったのかがどう明かされるのかという1点のみでした。ただそれも散々引っ張ったわりには大したきっかけもなくふっと思い出してしまった印象で、ちょっと唐突な感じでした。思い出した内容についても衝撃的なものが含まれているわけでもなく、ああ、そうなんだ、そういう事故だったんだという程度。思い出すことよりも事故の状況をもっと深く検証したことにより更に感動的な事実があったという点もちょっと疑問。あの後彼女が幸せになれればいいけどね。
 しかしあの事故り方は力学的に可能なんだろうか。(^^;)

 北川景子さんはキレイだとは思うけど、個人的には好みでなくあまり魅力を感じてないのよね。ってわざわざ書くほどのことではないけど。(笑) しかし岡田将生くんはよく出てるよなあ。大活躍だね。

(MOVIX清水)

2010.07.13

「春との旅」☆☆☆☆☆!

 北海道の田舎町に暮らす元漁師の忠男は、同居する孫娘の春の世話がなくてはならないが、春が失業し東京に出て働きたいと言ったことから家を飛び出し、自分の世話を見てくれないか頼むために兄弟たちの家に向かう。春はそんな忠男をほっておけずに一緒に旅に出る。

 これは良かったです。すごく面白かった。家族のあり方やそのつながり、老齢になってからの生き方やその家族の考え方など、いろいろな面で考えさせてくれる映画で、非常に引き込まれて感動的でした。最後の戸田菜穂さんの申し入れにちょっと違和感が残るものの、それを除けば100点ですね。
 仲代達也さんのわがまま老人ぶりには笑わせていただいたし、その兄弟たちの突き放しっぷりやさりげない優しさなどにも共感しちゃいましたよ。孫娘の祖父に対する愛情の深さにも感動しました。小林政広はやっぱりすごい。

 それにしても徳永えりさんのガニマタ走りが素晴らしすぎて感心。(笑)

(MOVIX清水)

「悶々不倫 教え子は四十路妻」☆☆☆

 かつて教師をしていた大崎は妻と離婚して一人暮らし。なんとなくピンク映画館に通っているが、ある日女性がひとりで場内に入ってき痴漢にあっているのを目撃する。よく見るとその女は大崎の教え子・咲子だった。他の教え子によると、咲子は夫に離婚を迫られ別居中だという。大崎は咲子に連絡を入れ、会うこととなる。

 コレも静岡小劇場がロケ地になっていて、この映画を観たその場の、自分のいるすぐそこの席で痴漢行為とかされているのが映っているのを見たりすると、複雑な気分になりながらも楽しさ倍増でもありますなあ。こんな経験ができるのもピンクならでは。そして(荒木監督なじみの)静岡小劇場ならではでもあります。無くならないで欲しいなあ。
 僕はこの映画で主演している野上正義さん(俳優生活50周年だと言うから推定70歳)と、野上さんが出てくる映画が結構好きです。数年前にも荒木監督はこの野上さんと40歳ほど年下の若い子のラブストーリーを撮っていましたが、今回もそれよりはやや年上とは言え結構若い相手とのラブストーリーで、コレって実はピンク映画の主要観客の年齢層(たぶん50代くらい)からすればかなり憧れのシチュエーションなのではないかと思われます。しかもギラギラしたような強さを持った男ではなく、ごくごく普通の優しい穏やかな存在で戸惑いながら可愛い恋愛をしてしまう。野上さん演じる主人公からすれば僕らなんかまだまだヒヨッコで、あんな歳になっても30歳年下の相手と恋愛できるかもしれないとすれば、それは希望の星です。僕らおじさんに、まだまだ未来があると思わせてくれる、勇気をくれる存在なのです。な〜んてね。

(静岡小劇場)

2010.07.09

「ハレンチ牝 ひわい変態覗き」☆☆

 エロすぎる市議と言われている多鶴がテレビで対談した”女撲滅道場”の主催者・荒畑のあまりに男尊女卑な考え方に激怒したSMの女王・キカと学者のしずくは荒畑に抗議に行くが、荒畑の代わりに出て来たのは師範代の笹沼だった。実は笹沼と対峙するキカとしずくの様子を荒畑は覗いていた。

 コレはあまり感想がないな。宗教家?の男尊女卑発言に激怒したおばさんたちが抗議に行った際にそこの弟子の前で服を脱いでしまうような強引な展開はピンクならではで笑ってしまうけど、ストーリー的には何てこともなく印象は薄いです。もう忘れて来ちゃったよ。
 監督でもある荒木太郎さんが演技オンリーで参加してて、こういう場合って現場で自分の演出と違うなあとか思ったりもするのかね。

(静岡小劇場)

「義父相姦 半熟乳むさぼる」☆☆☆

 風俗嬢の紀子がしつこい客の柳井から逃れるため逃げ込んだのは眞壁が経営する映画館だった。眞壁と紀子は惹かれ合うようになるが、実は紀子は共に暮らしている義父・譲と関係を持っていた。

 しっかし最近のAV嬢は非常にルックス的なクオリティが高いよなあ。別に脱がなくても水着グラビアなどでも充分に活躍していけるのではないかと思える子が本当に多いよね。えっそんなに観ている訳じゃないけどさ。(笑)
 私はこうしてピンク映画も時折観ますが、そうしたAVアイドルが一通り活躍した後にピンクに流れてくることが結構あり、おかげでピンク映画でちょー可愛い子があんなことやこんなことまで見せてくれるというのがオジサン嬉しいよ状態。この映画の主演の早乙女ルイさんもそんな一人で個人的にはチョー好み。イヤ、マジで惚れるね。最近はAV嬢からピンク映画をステップにして一般映画に脱ぎなしで進出する子(吉沢明歩さんや長澤つぐみさんなど)なども出始めていますから、今後の彼女にも期待だ。

 好きになった女の子が風俗嬢で、かつ義理の父親と関係があったなら。ってのがこの映画の主テーマ。風俗嬢って言うのは出会ったときからほぼ分かっていることなんだけど、義理の父親との関係は付き合い始めてから告白される。主人公はそれでショックを受けるんだけど、風俗嬢であることを受け入れられるのなら、義父との関係だって受け入れられるんじゃないかな。実の父親ならまた違うけど、義理の父親ならありがちな虐待に過ぎないし、他の男との関係が切れずにいるってレベルの話と大差ないと思う。大抵の男なら風俗嬢の時点で悩み、それを乗り越えられたなら義父の件は乗り越えられない山ではないと思うな。そのあたりがちょっとだけ違和感。好きなら単純に義父から救ってあげればいいじゃんか。悩むなよ。

 あとサブテーマとして、消え行くピンク映画の火を消さずに繋いでいきたいという製作者や映画館の想いをこれでもかってほど深く描いています。気持ちは分かる。この映画のロケが行なわれた映画館は地元の静岡小劇場(しかもここで観た)なのだけど、この映画館も正直いま存続の危機を迎えています。個人的にはなくならないで欲しい。ついでに言えばピンク映画自体も製作本数が減っていて存続
の危機と言えなくもない状態。ニーズがあるからといって残る物でもないし、今後どうなっていくのか分からんもんなあ。この辺の思い入れに関しては共感できました。

(静岡小劇場)

2010.07.08

「FLOWERS」☆☆

 昭和11年。親同士が決めた結婚に悩み続ける凛は不安を抱えたまま結婚式当日を迎え、花嫁姿のまま家を飛び出してしまう。昭和30年代。凛の次女の翠は出版社で働いていたが恋人からプロポーズされる。凛の三女・慧は夫と娘と幸せに暮らしていたが、2人目を妊娠した際に医師から「出産には耐えられない」と宣告される。現在。慧の長女・奏は夢と恋愛の悩みを抱え苦しむ日々を送る。

 はい、主演級豪華女優を6人揃えました。スゴイでしょう楽しいでしょうキレイでしょう。ハイたしかに豪華でキレイですが、同じ画面で共演しているのが6人中最大2人という作りでは大共演作としてさほどの感動はありません。これでは単なるオムニバスでしかなく、一人一人の密度はかなり低い印象です。6人揃えたなら6人が一堂に会するような映画でないと、豪華共演をウリにするのはチト厳しいです。
 だいたい3姉妹の3女である仲間由紀恵さんは姉二人(竹内結子さん、田中麗奈さん)と電話のみで一切会わないし、親戚中が集まっていると思わしき法事の場にもこの姉二人は来てもいないのってどうよ。説明なかったけど、もしかしてもう死んじゃってんのかね。(^^;)
 そういう作りだから女優陣6人に話を割り振ろう割り振ろうと言う気持ちが強すぎて、一人一人のドラマは当然薄い。薄すぎ。蒼井優さんの気持ちの変化は唐突だし、竹内さんの過去の悲しみは未来に何も繋がらない。田中さんや鈴木京香さんのバックドラマには深みがありそうでもあるのだけど、やっぱり描きこみがもう少し欲しいなあ。広末涼子さんは完全に助演でしたね。

(静岡東宝)

「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」☆☆☆

 大手家電メーカーに勤める筒井肇は出世コースに乗っていたが、故郷の島根に住む母親が倒れたこと、同期の同僚が事故で死んだことをきっかけに自分の人生を見つめなおすこととなる。そして自分の子供の頃の夢だった電車の運転士になるために会社を退職し、島根の一畑電車に入社し、運転手になる道を選ぶ。

 うん、決めたよ! 僕も夢をつかむために会社を辞めて第2の人生を歩むことにするよ! 実は僕の夢は宇宙飛行士だ!

 なーんてふうにはテンションは一生上がらない私ではありますが、こうしてあっさりエリート人生を捨て去って子供のころからの夢を追いかけることができる人なんか、やっぱりちょっと羨ましい。まあその人がそういう道を選ぶなら、僕は応援だけはするでしょう。←ほら、低いテンション。(笑)
 でもこの映画の主人公が電車の運転手になるに至る決心を描くには、ちょっとこの描写はゆるくないかなあ。前半での彼の姿から会社を辞めるまでの心情の変化は、ちょっと唐突感があって共感しづらいものがありますね。ずっと運転手になりたかったんだという気持ちは伝わらないし、家族のためという説明もあの描写ではちょっと分かりづらい。前半と後半では違う人ではないかというくらい性格の発現力が違うのも気になるんだよね。それは最初はふんぞり返ってメールしながら父親の帰宅を迎えていた娘が実はあんなにばあちゃん思いのいい子であるとは到底思えなかったのもいっしょだけどね。
 前半だけ、後半だけのように場面場面で見ればとてもいいシーンも多く一瞬一瞬で感動してしまうこともあるのだけど、トータルで考えると違和感も残る映画になっていました。惜しいです。

 ところで僕自身も毎日2両編成のワンマン電車で通勤している身なので、この映画に出てくるような田舎の電車にはちょっとだけ感慨がありますね。

(MOVIX清水)

2010.07.01

「アウトレイジ」☆☆☆☆

 関東の巨大暴力団・山王会傘下の池元組は村瀬組と兄弟盃を交わしていたが、山王会若頭の加藤はそれを快く思わず、池元に対して「村瀬を締めろ」と無理な命令をする。命令を受けた池元は配下の大友組に命令して村瀬組を締めさせるが、これが元で山王会本家をも巻き込む壮絶な闘争へと発展してしまう。

 たしかにここ数年の北野映画は面白くなかった。少し前までは北野映画は楽しみに思っていたのに「座頭市」「TAKESHIS'」「監督ばんざい」とその意識は急激に薄れていき、ついには前作「アキレスと亀」は観にも行きませんでした。世間の評価もそんな感じかと思うけど、どうかな。実際監督自身もそれは感じ取っているらしく、ついに路線を元のようなバイオレンスに戻しました。その姿勢がいいのか悪いのかは人それぞれの評価でしょうが、できた映画は久しぶりに迫力ある過激な傑作でした。面白い。
 不謹慎ながらわたしゃあ人がたくさん死んでいく映画は好きでやんす。誰がどうやって死んでいって誰が生き残るかという展開にはハラハラドキドキしてしまいます。痛いシーンも満載で、そんな殺され方あり〜みたいな凄惨なシーンもあるのですが、イタ怖いのに不思議と笑っちゃうような描写の数々に充分楽しませていただきました。

 ということで次も北野映画を観る可能性がグーンとアップしました。ただ別にまたつまらなそうな路線に戻ってもいいよ。つまらなそうな路線で面白いものを作ってくれると、ベストだね。

(静岡ピカデリー)

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