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2010.04.20

「東京物語」☆☆☆☆

 昭和28年、尾道に暮らす周吉とその妻のとみが子供たちを訪ねて東京に出掛ける。しかし長男の幸一も長女の志げも毎日仕事が忙しくて両親をかまってやれない。そんななか戦死した次男の妻の紀子が二人を東京名所の観光に連れて行く。結局子供たちからはあまり温かく接してもらえなかったが、それでも両親は満足して尾道へ帰っていく。しかし帰郷して数日後、思いもしないことが起きる。

 これを言うと驚いてくれる人もいるのですが、実はこれが僕にとっての初小津映画。(笑) いつの日か観るだろう、観なくちゃああと思い続けて何十年。やっと観ました。まあ成瀬も溝口も3年前くらいまで観たことがなかったような奴なので不思議はないのですが。黒澤とか木下、今村、今井なんぞは晩年に間に合ったから劇場で観ていますが、この辺は全然間に合わなかったんだよね。内田も先日やっと観たし。あとは山中、マキノか。他は誰が残ってますか?

 さてこの映画はキネマ旬報の「映画遺産日本映画編」で1位に選ばれるなど、まあ間違いなく日本映画史上における意味合いとしてはかなりの位置に君臨している映画ではあるでしょう。ただ僕が常々思ったり言ったりしている通り、「日本映画史上一番優れたいい映画」かというと、そんなことは決してありません。映画はどんどん進化しています。50年以上もこれよりいい映画ができてないなんて絶対にありえない。たぶんこれよりいい映画、感動できる映画、上手い映画、優れた映画などは毎年10本ずつ位(ちょっと多すぎ?)は作られてきているでしょうね。だからたぶんこの映画は作品の内容そのもので見ればベスト300位とか500位とかくらいの映画ではないかと思います。ただもちろん、あの時代に作られ、多くの人たちに何十年も愛され続けてきたことに価値があるのですよね。

 しかしこの平成20年代に観る昭和20年代の現実性のなさよ。本当にアレは日本なのかっていうくらい何もかも違う。田舎から出てきた老いた父親が連絡もなく午前様して「今日はもう帰ってこないかと思った」とか言える?(笑) いまだったら絶対捜索願だぞ。尾道から東京まで丸1日。それを「昨日尾道を出て今日にはこうしてみんなに会えるなんて幸せ」とか言える?(笑) いまだったら数時間だぞ。うーん、違う。
 ただ忙しさにかまけてせっかく来た両親の相手もなあなあだったり、両親が尾道に帰ってからの出来事に対して乾いた態度を見せる子供たちの姿は非常にリアルだねえ。また優しく心穏やかに暮らしているかに見える次男の未亡人(この人が原節子さんかあ)の心の痛みを吐き出す場面などの痛烈さはなかなかのものですね。だからベストワンなのかな。固定カメラで人物の真正面からのアップを交互に切り替えてセリフのやり取りを撮ったりするのは好きではないけど、お話自体はいい映画でした。

(TV)

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