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2009.11.03

「さまよう刃」☆☆☆☆

 ある日長峰重樹は中学生の娘が陵辱されたうえに殺されたことを知る。失意に沈む彼の元にある密告電話が入り、その二人の犯人が誰かを知った長峰はその一人の少年を刺し殺す。長峰はもう一人の犯人である少年を捜そうとするが、自らが殺人犯として警察に追われる身となる。

 娘を猟奇的に殺された父親の話なんて、実際に娘を持つ身からすると観ること自体ためらってしかるべきだけど、それはそれとして結局観てしまう映画バカの私。でも娘を殺されたことに対する悲しい想い以上に、犯人とそれを守る日本の法律を憎む想いのほうが強く描かれているために、娘を持たない他の観客と同じような想いでこの映画を冷静に観ることができました。主人公には娘を殺された悲しみよりも犯人に対する憎しみでリンクし共感を覚える形でしたね。

 日本の法律は誰が判断しても似たような犯罪には似たような刑罰になることを第一目標とされていて、どうしても犯罪のケースによってはその罪の重さに見合ったものとならないことがよくあるようです。この映画の犯罪も正確な罪名は分からないけど殺人ではなく拉致監禁+強姦+傷害致死でしょうから例え成人の犯罪だったとしても死刑はおろか無期懲役にもならない可能性が高いでしょう。被害者側からすればどうみても死刑以上をも望みたくなるような凶悪犯かつ凶悪犯罪であるにもかかわらず、です。拉致監禁×強姦×傷害致死(←イメージ)にはならないしね。ましてや少年犯罪の場合、10年もたたないで社会復帰してしまう可能性が高いです。こんな法律、絶対に間違っているじゃん、って言うのが観た人100人中おそらくは100人の感想ではないでしょうか。殺させてやれよって、誰でも思う。
 以前「刑法39条」(心神喪失者による犯罪)に対する激しい映画があったけど、この映画もそれに匹敵する疑問投げかけ型の映画になっています。法律や警察、犯罪に対する考えをめぐらせるきっかけになる2時間。これは貴重な2時間ですね。気分は絶対によくなりませんが、やっぱりみんな観ておいたほうがいいかもしれません。

(MOVIX清水)

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