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2009.10.28

「沈まぬ太陽」☆☆☆☆

 国民航空に勤め、労働組合委員長を務めた恩地元は経営陣と対立し社員の待遇改善を勝ち取るが、その報復として10年以上も僻地の海外勤務を強いられる。それは恩地にとっても家族にとってもつらい日々であった。恩地が日本に帰った後も不遇の日々を送る中、500人以上の乗客の乗ったジャンボ機が墜落する事故が起きる。恩地は遺族係として対応することとなる。

 3時間22分と長い映画とは言え原作のボリュームからすると全体的に詰め込みすぎな感はあるし、不遇の海外勤務時代と事故以降の時代の連続性、関連性に多少の希薄さを覚えるし、主要登場人物の年齢設定が全く分からん(少なくとも画面ではほとんど歳を取ってない)など、映画作品としてはそこそこと言う感は否めません。
 しかし画面から伝わってくるメッセージ性とエンターテイメント性はものすごい迫力だし、何より描かれている内容がものすごい! 明らかにモデルとなったあの航空会社から抗議と非難が出ているのは何一つ不思議ではありません。現状極めて悪くなっているあの会社のイメージがこれを観ることで更に悪化してしまうのは致し方ないでしょう。これ観てあの会社に入りたいと思う人も少ないだろうし、あの飛行機に乗るのもちょっとためらってしまいますね。
 飛行場で飛び去る飛行機がCGだったのが残念だったけど、そりゃあ本物の飛行機をこの映画に撮らせてくれる会社はちょっとないだろうなと思いますわ。

 映画の出来としては賞を取ったりランキング入りしたりすべきものではないと思うのだけど、この映画を作って公開したという意気込みはそれらの評価を凌駕するほどの価値があります。この映画に賞を与えるとしたら日本アカデミー賞でしょう。日本アカデミー賞にはこの映画に作品賞を与えるほどの気概を持ってもらいたいです。

 それにしても開始直後に起きた事故の描写であっという間に泣かされてしまうのにはやられたね。

(静岡東宝)

「色即ぜねれいしょん」☆☆☆

 ヤンキーや体育会系の集まる学校で冴えない日々を送っていた高校1年生の乾純は、ある夏の日友人の伊部と池山からフリーセックス主義の島に行かないかと誘われる。そこではヒゲゴジラ、オリーブといった個性的な面々との出会いがあった。

 僕よりもちょっと上の世代の青春時代。とはいえ僅差なのでまあギャップなくほぼ共感しまくりな姿ではあります。僕も悪くも良くもない中途半端な高校生だったしね。もちろんセックスなんて想像と妄想の彼方にしか存在しなかったさ。(笑)
 ということでこの映画も懐かしさとむず痒さで満ち満ちた時間を過ごさせていただきました。でも映画だとやっぱり最後にはそれなりにかっこいい展開が待っているんだよなあ。中途半端高校生の大半は中途半端のまま卒業を迎えるのが普通だよね。

 まあおそらくは作り物だとは思うのだけど、黒く透けてる水着やノーブラの胸を強調させられた臼田あさ美さんは冒険だったね。その心意気は認めてあげよう。(笑) あと安藤サクラさんが1シーンだけチョイ役で出ていたのに驚いた。でも存在感はさすが。堀ちえみファン目線でも嬉しい映画です。

(静岡シネギャラリー)

「TOPLESS」☆☆

 女の子を恋愛対象として愛し、自由気ままに生きる女子大生の夏子は、もう何年も付き合ってきた朋美と別れることとなってしまう。朋美は先の見えない関係よりも男との結婚という道を選んでいた。そんな中、夏子は幼い頃に恋人と駆け落ちしたレズビアンの母を探すため上京してきた女子高生カナと知り合う。

 普通の男女のラブストーリーでも女の方がグダグダと引っ掻き回すのはとても鬱陶しいのだけど、女同士でその片方がこれだけ鬱陶しいとホント苦痛だわ。相手が男ならその鬱陶しさを広く包み込むような話になることが多いのだけど、相手も女でただ戸惑って対応しきれない様子で描写されているのを見ると、ホント女同士の恋愛ってめんどくせーと思うばかり。全然美しくない。別に僕は恋愛を同性でしてもかまわないとは思うのだけど、こういうのを見るとやっぱ男女で恋愛する方が改めて自然に思えてくるね。
 でもってそのグダグダ女が行き詰って自分のそばにいる男の方を向こうとするシーンがあるけど、その男が見せる姿そのままに超迷惑千万で男が気の毒なのだ。

 まあケータイ刑事で見ていた大政絢嬢(彼女の立ち居地もよく分からん、なんで制服なんだ?(^^;))目当てで観たのだけど、とにかく不愉快な映画でしたよ。どうも(ピンクを除けば)女同士のラブストーリー映画って不愉快なのが多いね。もう観ないかも。

(DVD)

2009.10.26

「南極料理人」☆☆☆☆

 南極大陸のドームふじ観測拠点に勤務する西村淳の任務は共に勤務する南極観測隊員8名分の食事を用意することだった。西村は限られた食材と特殊な環境の中、いろいろな食事メニューのために奮闘する。

 面白かったです。他の動物はおろか細菌さえもいないという南極の高地で2年も過ごさなくてはならない隊員たちの生活の描写だけでもメチャクチャ興味深いし、その中で次々に出されていく料理の多彩さと普通っぽい豪華さにはとても感心しました。2年分の食材を予め用意してあるから当然冷凍食品や缶詰中心なのだけど、基本的に氷点下で細菌もいないから食材が腐ることはほとんどないので肉や魚系も豊富で食事の制限がさほど大きくはないのだなあということを知り驚きましたね。だからといってすべての食材が無限にあるわけではないので同じものを無計画に食べちゃったら途中でそれは作れなくなるということにも今更ながら納得しちゃいました。
 2年も日本を離れるということがどういうことかという点に深い感慨を覚えるし、笑いながらもちょっと感動したりして全く退屈しないいい映画でした。

 しかしラーメンが無性に食べたくなるというのは、僕もウチの奥さんも一緒でした。(笑) 一緒に観たわけでもないのに、二人とも観賞後にラーメン屋に行ったというのに笑った。

(静岡シネギャラリー)

「ひとりかくれんぼ」☆☆

 深夜のネットで「ひとりかくれんぼ」というゲームを一緒にしようと言う書き込みを読んだ何人かのうちの一人が失踪したらしい。教師の涼子が担任するクラスのりつ子もこのゲームに出会う。ある日、人を呪い殺せるルールがあると思い込んだりつ子は「父親を殺したい」と言う同級生の相川をゲームに誘うが、相川はその不気味さに途中で帰ってしまう。翌日りつ子は失踪していた。

 そりゃあ神経に直接触るような不気味な音を出し続けて、何が起きているのかも分からないような暗くてオゾマシイ映像を流し続ければ、どんなんだって誰だって怖いさ。こちとら暗い部屋の中でパソコンの画面&ステレオイヤホンで一人でDVD観ているのさ。そりゃあ怖いよ。十分怖かったよ。(^^;)

 でも怖いだけの映像だったら熱意と多少のセンスがあれば誰でも作れるんだというのが、こういう映画で如実にさらされるね。怖いだけで他には何もない。結局何が起きているのかも分からず、観終ったあとにも全然スッキリしない、こんなお手軽ホラーを僕は認めません。
 って偉そうに。(笑) 単に好きじゃないだけさ。よく書いているけど、僕はホラーには辻妻が必要だと思っています。何で人がいなくなるのか、何でそんな恨みを持っているのか、何で殺されちゃうのか。そーゆー点で観客を納得させないホラーは僕は不完全だと思います。そもそもこの映画、なんでみんなが”ひとりかくれんぼ”をするのかすらハッキリしていないんだもの。本当になにがなんだかサッパリでしたよ。

(DVD)

2009.10.13

「希望ヶ丘夫婦戦争」☆☆☆☆

 夫のEDに悩む弘子は、風水に詳しい主婦仲間からアドバイスを受け、夫の愛を取り戻し子供を作ろうと励む。だが夫の千吉は、会社の専務とその秘書の不倫に興味を持ったり、近所の旦那仲間の影響もありラブドールの魅力に嵌ったりして、弘子には目を向けようとしなかった。

 こういう夫婦間のセックスをテーマにしたものを観たときに、本当に何を思ったかなんてことは自分ちの実情を赤裸々にさらさないと書けるものではないと思うのだけど、そこまで書かなきゃいかん理由は何一つないので(笑)、当たり障りのないことだけ書くことにしたいと思います。本当はあんなこともこんなことも思ったんだけど、とても書けないなあ。(笑)

 ということで面白かったです。(笑) いろんな面でワクワクしてしまったり、ププッて笑ってしまったりしてヒジョーに楽しい時間を過ごしてしまいました。←簡単すぎ。

 さとう珠緒さんは彼女見たさに「オーレンジャー」を観ていた(^^;)ほど、実は僕の好みど真ん中ストライクなのだけど、最近あまり見なくなってきていてちょっと残念。しかしこうして久しぶりに映画で見たら、うん、変わらず可愛いではないか。もしあんな奥さんがいたら、、、という話も止めておこう。(笑)
 しかし僕が覚えている限りでは映画初主演ではないか? まあ演技で映えるタイプではないのでここに来て初主演が来たというだけでも驚きではあります。でもなかなか頑張っていたと思いますよ。

(DVD)

「TAJOMARU」☆☆☆☆

 畠山家の次男・直光は兄・信綱と許婚の阿古姫、元々は盗人少年だったのを拾い部下にした桜丸らと共に健やかに成長していた。彼らが成人して間もなく将軍・足利義政が「阿古姫と婚姻を結び大納言家の財産を受け継いだ者を管領に就かせる」と宣言し、信綱は阿古姫との婚礼を望むようになる。そんな折桜丸の陰謀により畠山家を追われた直光は、阿古姫と山中へ逃げ込むが、盗賊・多襄丸に襲われる。

 面白かったです。「羅生門」「Misty」の原作となった「藪の中」の多襄丸が主人公ということ以外、ほとんど内容を知らずに観たのですが、こんな形で「藪の中」がアレンジされているということに驚きとても感心しました。これだけ豊かな発想を形にできるとは恐るべしです。
 話のほうもとてもスリリングだし、なかなか飽きさせませんでした。まあ多少終盤の展開(谷に下りるあたり)がダラつく気もするのだけど、その後にはまた迫力あるシーンが待ってましたし、これは許容範囲でしょう。殺陣を始めとした役者陣の演技もなかなか素晴らしい。松方弘樹さんや萩原健一さんはさすがですが、どちらかというと地味な脇役が多かった田中圭さんがこんなに大きな役を演じきったのにも驚きました。

 しかしこれも観るまで知らなかったけど、監督は「サムライフィクション」や「赤影」の中野裕之さんなのね。かなり久しぶりに観たけど、どうりで殺陣なんかに気合入っているわけです。

(MOVIX清水)

「キラー・ヴァージンロード」☆☆☆

 幼い頃から何をやっても最下位だったドジなOLの沼尻ひろ子は、めでたくセレブな美男子と結婚する事になるが、結婚式の前日、アパートの大家を偶然の事故で殺してしまう。とりあえず結婚式が終わるまでの間死体を隠す事にしたひろ子だったが、そんな中、ひょんなことから自殺志願者の小林福子と出会ってしまう。

 のっけからハイテンションで繰り広げられるダンスやギャグについていけるのか、ノレるのかが勝負の分かれ目でしょう。僕はバカ好きなのでわりと楽しめたのですが、根がローテンションな奴なのであそこまではハイになれずに多少戸惑いを感じる部分もありました。
 構成としては最初から中盤で思いっきり笑わせておいて終盤にシミジミさせつつエンディングでもう一押し笑い飛ばさせようとする、まさに定石どおりの展開ですので、まあある意味安心感はありますね。

 しかし誰にお薦めしたいかと言えば、やっぱり「相棒」好きなオバ様たちでしょう。(笑) 寺脇康文さんのぶっ飛び演技とあの”部屋”には笑わせていただきました。

(MOVIX清水)

2009.10.08

「カムイ外伝」☆☆

 子供のころから貧しく育ったカムイは生きるために伊賀の忍びになるが、自由を求めて逃げ出し、抜け忍となり旅をしていた。ある日彼は、領主・水谷軍兵衛の愛馬「一白」の白い足を切り落とした半兵衛という漁師に出会う。カムイは助けた半兵衛に海に落とされ殺されかけるが、なんとか半兵衛が家族たちと住む島に辿り着く。そこにいたのは半兵衛の妻・お鹿として生きる同じ伊賀の抜け忍・スガルだった。

 なんか妙につまらない感じがしてノレませんでした。特に序盤の話がブツ切れで唐突な展開についていけなくて、そのうち飽きてきちゃった感じ。終盤の容赦ない展開はちょっと驚いたけど、だからといって眼が覚めたというほどではなし。どちらかというと話を投げ出したような印象です。

 カムイがなぜ忍びを抜けたのかは明らかになっていませんよね。自由になるためとか言ってはいるけど、何かきっかけがあったでしょう。それが知りたい。抜けるとたくさんの追っ手が来てそれらをみんな殺さないと自由はないと言うことだって分かっていたのかなあ。もちろんその中には劇中にあったように昔の仲間もいるって分かっていたのかね。二桁三桁もの昔の中間を殺してもつかめるのか分からない自由が、なんでそんなにも欲しかったのか、やっぱり何か大きなきっかけがあったと思うんだけど、それが示されないのはとても残念です。
 追いかける方もみんなカムイに何十人も殺されているって知って追いかけているのかね。たった一人にあんなに人的コストかけて、組織としてのメリットはどこにあるのかね。意地? ケジメ? まあ掟だからと言うことなのだけど、誰かもう止めようと言い出せよ。(笑) その金にもならない掟のために、忍びの集団としてのそもそもの役目はきっと疎かになっているだろうしね。
 しかし、この私は実は忍びでしたーみたいに集団に溶け込んでいる追い忍とかも出てくるけど、いつからそこにいたの? とっとと殺して早く任務を済ませればいいのに。って思わない? 本当に忍びの世界は分からないことだらけですな
あ。(^^;)
 あとそもそもなんでカムイはずっと「カムイ」を名乗っているのかね。自由を求めて逃げているなら名前くらい変えなよ。(^^;)

 ところで中途半端なCGって、なんか違和感感じません? 明らかにCGって分かるくらいなら、昔ながらの着ぐるみとかミニチュアの方が僕は好き。圧倒的に好き。サメとか魚とかCGで一生懸命作っているんだけど、あんな完成度が低くて合成にしか見えないんだったら、作り物を映像テクニックでそれっぽく撮ってくれるほうがずっといいよね。CGは風景なんかでどこで使っているのか分からないくらいにさりげなく使ってくれなくちゃダメさ。最近の映画の一番の悪習だよなー。

(静岡オリオン)

2009.10.07

「GOTH」☆☆☆☆

 神山樹は表向きは明るい普通の高校生だったが、実は人間の持つ暗黒面に強く惹かれていた。そんな樹の素顔を見抜いた森野夜は樹に近づき、二人は共に行動することが多くなる。そんな折世間を騒がしていた連続殺人事件に深く関わっていると思われる手帳を夜が拾う。二人はそれに記された死体の放置場所に向かう。

 最初から最後まで続くジリジリした雰囲気と緊張感がとても好き。事件の全容や犯人が判明する過程などに甘さと唐突感が否めないものの、それでも画面から目を放すことができないのはこの映画の空気がとても心地よいからです。主演の二人がボソボソしゃべり、ダラダラ動き回るだけの映像がなぜかこんなに気持ちいいなんて。←この表現は絶対間違っています。(笑)

 乙一さんの小説はたくさん映画化されていてよく目にするのだけど、一見見逃しがちなところにトリッキーなネタを組み込んでいることが多くていつもなかなかスリリングです。今回も実は連続殺人事件はストーリー上の道具でしかなく、本質的なポイントは別のところにありました。なるほどそう来たか、という感覚は今回も持てましたね。

 ところでGOTHってどういう意味?

(DVD)

2009.10.06

「魔法遣いに大切なこと」☆☆☆☆

 魔法遣いの家系に生まれた鈴木ソラは魔法士になる研修のため上京する。研修には彼女を含めて4人の魔法遣いの卵が参加していた。ソラは何とか研修をこなし、仲間もできていくが、実はある秘密を抱えていた。

 魔法使いが普通にその辺で生活し、公務員として魔法を使って人の役に立てるように研修を受ける、しかも「魔法士」なる資格まであるなんて発想は面白いね。人気アニメの実写化らしいので世界観もどこか漫画っぽいのだけど、この世界の中での矛盾は感じられず、結構丁寧に作っている感じがしてとても好感。
 ありがちな話だと主人公がダメ魔法使いで相手役がエリート魔法使いというのが浮かびがちだけど、主人公はそこそこの使い手で相手役がダメダメと言うのがとても新鮮。とても楽しい映画なのでした。

 主演の山下リオさんは若い頃の観月ありささんに似ているけど、単にキレイなだけでない同じようなオーラも持っている気がします。大物感あふれる存在感に結構感心して注目しているワタシ。

(DVD)

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